「モデル研究」カテゴリーアーカイブ

FZ1の年式の前に

FZ1 のことを既に書いていたと思っていたのだけど、検索してみたら未だ書いてないことが判明して、今日は FZ1 についてを。

FZ1N 2006 2D11
FZ1N 2D11

FZ1 の名前は、モデル名が FZS1000 の北米・オーストラリア向けでも使われていたが、今回は除外して、というか既に書いた。なので、2006年に発売された FZ1-N / FZ1-S についてを。


FZ1-N / FZ1-S はモデルコードの数だと150近くあるので、一気に書くと大変なことになる。どう分けようか考える前に、大まかにモデルコードを整理してみる。いくつか例外があるが、こんな感じになる。

FZ1-N FZ1-NA FZ1-S FZ1-SA
2006 2D1 3C3
2007 5D0
2008 22C
2009
2010 1CA
2011 1EC
2012
2013 2DV
2014
2015

FZ1-S のモデルコードが3つあるのは、北米でも発売されていてモデルコードを多く使っているため。逆に FZ1-NA / FZ1-SA はヨーロッパのみで発売されていたので、モデルコードをあまり使っていないし、大きなモデルチェンジもなかったことになる。

ペットネームは FZ1-S について北米で FZ1 と、ヨーロッパやオーストラリア、日本などでは Fazer となっている。逆に FZ1-N については北米では発売されておらず、ヨーロッパやオーストラリア、日本などでは FZ1 となっている。北米だけ逆というか呼び方が違うので、少し混乱してしまう。

FZ1S 2011 1CAF [Fazer]
FZ1S 1CAF

肝心の分け方だけど、FZ1-N の年式についてをまず書いてみて、余裕がありそうだったら FZ1-NA も入れてみようかと思う。長くなりそうだったら、FZ1-N と FZ1-NA とを分けて、その後も FZ1-S と FZ1-SA を分ける予定。カラーも含めると、かなり長くなりそうな予感である。

JOG と VINO が28年度規制を通して発売に

JOG と VINO が28年度排出ガス規制を通して発売すると発表された。
その前に、ヤマハファクトリーレーシング鈴鹿8時間耐久ロードレース3連覇おめでとう!

鈴鹿8時間耐久ロードレースV3

去年と同様、R1 の圧倒的な速さで、安定感の走りだった。カラーは違うけど、発表された JOG-ZR Movistar Yamaha MotoGP Edition の売り上げも伸びることでしょう。

そんなヤマハは昨年に原動機付自転車についてホンダと協業を検討していると発表しており、28年度排出ガス規制対応モデルはホンダ製になるのではとも予想していたが、ヤマハ製で発売されるということで。

XC50D VINO 限定版
XC50D VINO 限定版

先日書いた「CE50最後のヤマハ製JOGか」という予想は、幸いにも間違っていたことになる。この調子だと、VOX なども排出ガス規制に対応して発売されそうである。


今回発表されたモデルが2017年モデルになるのか、2018年モデルになるのか今のところ不明で、モデルコードも不明である。

2017年8月1日追記
JOG の通常モデルについては2017年モデルで、以前書いた「CE50最後のヤマハ製JOGか」のモデルが発売された感じとなった。
Movistar Yamaha MotoGP Edition については2018年モデルで、モデルコードは 3P3Y となる。7月25日に発表された JOG シリーズを表にすると。

code name year country remarks
3P3P CE50J 2017 日本
3P3R CE50S 2017 日本 DELUXE
3P3S CE50ZR 2017 日本 ZR
3P3T CE50P 2017 日本 PETIT
3P3Y CE50ZR 2018 日本 MotoGP Edition

VINO / VINO Molfe については2017年モデルの扱いで、モデルコードは以前からの 2WP / 37B を継続して使っている。こちらも一覧にすると。

code name year country remarks
2WPD XC50X 2017 日本
37B9 XC50H 2017 日本 Molfe

この排出ガス規制に対応して、スペックと値段はどう変わったのか比較してみようかと思う。ここはベーシックなところで CE50 の JOG で比較してみる。

model CE50J CE50
year
code
2017年
BF61
2017年7月発表
価格(税込) 160,920円 171,720円
排気量 49 cc 49 cc
ボア×ストローク 52.4 × 57.9 52.4 × 57.9
圧縮比 12.0:1 12.0:1
馬力 3.1 kW 3.2 kW
トルク 3.9 Nm 4.1 Nm
全長 1685 mm 1685 mm
全幅 650 mm 650 mm
全高 1035 mm 1035 mm
装備重量 84 kg 84 kg
届出燃費 66.0 km/L 69.7 km/L
燃料容量 4.4 L 4.4 L

驚くことに、価格は高くなったものの重量は変わらず、エンジンのスペックは燃費を含めて上がっている。マフラーなど外観に違いがあるのか写真を比べて見たが、同じだった、と言うより規制前モデルと同じ写真を使っていた。

排出ガス規制に対応することで値段が高くなり、単純に考えてそのままでは販売数が落ちてしまう。それをスペックを上げてくることで販売数を落とさないようにとしているのでしょう。大変だったと想像は付くが、来年製造をやめてしまうかもしれないモデルに対して施すには、もったいない気がしてくる。