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CE50 JOGの年式の前に

そろそろヤマハ製最後の JOG が新車で手に入らなくなってきたので、今日は CE50 の年式を書こうと思った。せっかくの機会なので、1980年代からの CE50 についてにしようかと。そうすると、大きな分類の仕方と、JOG 以外も含まれているので、その説明が必要だなと。

CE50E 1983 27V [JOG]
CE50E 27V

奇しくもヤマハ製 JOG の歴史は CE50 で始まり、CE50 で終わることに。その間、CJ50 CHAMP や、YA50 AXIS など 50cc クラスのモデルが出ては消えていく中、35年も販売していた息の長い販売名であった。ヤマハと言えば JOG と言う人も多いのではないかと思う。


実をいうと、タイトルに CE50 JOG と書いてしまっているが、CE50 でも JOG ではない名前のモデルもあり、奥が深いもの。まずはその CE50 について、大きく3つに分けることにする。

CE50 の大分類

  • 1980年代の初代 JOG と PERLA
  • 2005年から2009年まで台湾で発売されていた FANCY JOG
  • 2007年から2017年まで日本で発売されていた JOG

FANCY JOG については、資料によって JOG FANCY となっていたりしているが、ここでは FANCY JOG で統一することに。2007年から日本で発売された JOG は FANCY JOG をベースにしたもので、近い存在といえるもの。
写真で各モデルを比較してみる。

CE50E 1983 27V [JOG]
CE50E 27V
CE50N 2009 41P1 [FANCY JOG]
CE50N 41P1
CE50 2007 3P31 [JOG]
CE50 3P31

1980年代の CE50 では、PERLA という日本人には聞きなれないペットネームも付けられていた。これはベネズエラやドミニカで販売されたときのペットネームで、スペイン語での発音で「ヨグ」になるのを嫌ったのか、現地での商標とぶつかったのか不明だが、JOG の名前は使われなかった。

CE50E 1983 46V [PERLA]
CE50E 46V

北米や南アフリカでは JOG の名前のままで発売された。そんな初代 JOG でもある1980年代の CE50 は1987年が最終年式となり、日本では CG50 へ引き継がれた。

その18年後、台湾で2005年に CE50 [FANCY JOG] が発売となる。女性をターゲットとしていたモデルで、カタログに女性モデルを掲載したり、ピンク色のカラーがあった。

CE50 2006 1P42 [FANCY JOG]
CE50 1P42 brochure

2007年にその FANCY JOG をベースに日本で JOG シリーズが発売される。フロント周り異なるもののリア回りはほとんど同じで、ステップボードにパッセンジャー用足置きの突起があるのは流用の名残である。

CE50 2017 3P3S [JOG] ステップボード
CE50ZR 3P3S

復活した CE50 JOG も2017年モデルが最終となり、2018年モデルからホンダ製の CEH50 JOG となった。

次回はまず1980年代の CE50 [JOG / PERLA] の年式についてを。1980年代なので、少し時間がかかるかもしれないけど。

FZ(FZN150) Ver3の発売

発表から3週間以上経ってしまったが、今日は FZN150 [FZ FI Version 3.0 / FZ-S FI Version 3.0] についてを。

FZN150 2019 B4G2 [FZ FI Version 3.0]
FZN150 B4G2

1月22日に FZ FI Version 3.0 / FZ-S FI Version 3.0 発売が発表された。インドで発売されるモデルで、これまで通りからいくとインドから中南米などに輸出されるでしょう。
この FZ-FI Version 3.0 を見てまず思ったのは、エアスクープからタンクにかけて1枚のパネルで形成されているため、綺麗な流れになっているなと。


FZ FI Version 3.0 / FZ-S FI Version 3.0 のモデル名は FZN150-A / FZN150D-A となり、モデル名からもわかるように ABS が装着されている。モデルコードは、B4G が割り当てられたのだけど、さらに調べてみると B8T も割り当てられている。両者の違いはエンジン周り、マフラー、メーターで、実際にどちらが発売されいるか、両者が発売されている場合はどのように販売分けを行っているかなど、不明である。モデルコードがわかったので、いつものように一覧にしてみる。

code name year country remarks
B4G1 FZN150-A 2019 インド FZ
B4G2 FZN150D-A 2019 インド FZ-S
B8T1 FZN150-A 2019 インド FZ
B8T2 FZN150D-A 2019 インド FZ-S

FAZER FI の方は未だ Version 2.0 のままで、時期をみて FAZER もモデルチェンジされると思われる。

細かい部品をみていく。まず、フロントホイールは YZF155-A B9E1 からの流用で、そのためにフロントブレーキ周りから右側フロントフォークまで YZF155-A B9E1 と共通になっている。リアホイールは FZ-S FI Version 2.0 での最終のときと同じく FZN250 B97 [FZ25] と共通で、リアブレーキも共通になっている。
FZ シリーズを Version ごとに並べてみる。

FZ16 2008 21C1 [FZ Version 1.0]
FZ16 21C1
FZN150 2015 2GS1 [FZ FI Version 2.0]
FZN150 2GS1
FZN150-A 2019 B4G1 [FZ FI Version 3.0]
FZN150 B4G1

ライト位置やエアスクープを見ると、MT シリーズに近づいているようにも感じる。
続けて、FZ-S シリーズを Version ごとに並べてみる。ホイールの流用を見るため Version 2.0 の最終モデルも入れてみる。

FZN150D 2009 21C2 [FZ-S Version 1.0]
FZ16S 1C2 B
FZN150D 2015 2GS2[FZ-S FI Version 2.0]
FZN150 2GS2 C
FZN150D 2018 B3N1 [FZ-S FI Version 2.0]
FZN150 B3N1 A
FZN150D-A 2019 B4G2 [FZ-S FI Version 3.0]
FZN150 B4G2 B

リアにディスクブレーキを装備した Version 2.0 は、ブレーキとホイール周りが Version 3.0 と共通で、Version 2.1 とか Version 2.5 と呼びたいぐらいのモデルである。
せっかくなので、FZ の各バージョンについて、スペックを比較してみる。

code 21C1 2GS1 B4G1
model FZ16S FZN150 FZN150-A
Version (1.0) 2.0 3.0
年式 2008 2015 2019
全長 1975 mm 1990 mm 1990 mm
全幅 770 mm 770 mm 780 mm
全高 1045 mm 1030 mm 1080 mm
軸距 1335 mm 1330 mm 1330 mm
最低地上高 160 mm 160 mm 165 mm
シート高 790 mm 790 mm 790 mm
装備重量 137 kg 132 kg 137 kg
燃料容量 12 l 12 l 12.8 l
ボア×ストローク 58.0 × 57.9 57.3 × 57.9 57.3 × 57.9
排気量 153.0 149.3 149.3
圧縮比 9.5 : 1 9.5 : 1 9.5 : 1
馬力 14 PS 13.1 PS 13.2 PS
トルク 14 Nm 12.8 Nm 12.8 Nm
前タイヤ 100/80-17 100/80-17 100/80-17
後タイヤ 140/60-17 140/60-17 140/60-17

Version 3.0 では ABS の装備で重量が重くなっているものの、基本的に Version 2.0 の延長と言えなくもない。
スタイルが良くなったが、排気量が日本での制限と一致しないため、販売業者が輸入するのは難しいところ。125cc の YC125 [SALUTO] さえ輸入されていない状況でもあるし。