YZF-R125(2019)のモデルチェンジ

今日は先日ヨーロッパで発表があった YZF-R125 のモデルチェンジについて。YZF-R125 2019年モデルでは、モデルコードは新たに B5G が振られて、B5G1 となった。2017年モデルから使っている BR6 は BR61 と BR62 しか使われなかったことになる。

YZF-R125 B5G1
YZF-R125 B5G1

モデル名についても変更となり、これまではそのまま YZF-R125 が使われていたが、YZF125 となった。一昨年辺りから YZF-R6 が YZF600 になったり、YZF-R15 が YZF155 になった流れで、モデルチェンジのタイミングで YZF125 への変更。販売するときのペットネームは引き続き YZF-R125 が使われている。


最初に見た感想は、これまでのずんぐりしていた感じが無くなって、かなりシャープに見えるようになった。早速、写真で比較してみる。

YZF-R125 2018 BR62
YZF-R125 BR62
YZF-R125 2019 B5G1
YZF-R125 B5G1

これまでは、タンクがせり出していたと言うか、ヘッドライト上のフェアリングが低かったと言うか、それでずんぐりした印象になっていた。それがフェアリングが高くなったのもあって、すっきりした感じが出ている。YZF-R125 は2008年モデルから10年経って、ようやく大きなモデルチェンジがされた。

発売当初の2008年モデルと、モデルチェンジ前の2018年モデルと比較をしてみる。

YZF-R125 2008 5D71
YZF-R125 5D71
YZF-R125 2018 BR62
YZF-R125 BR62

ホイールやサスペンションが変更となっているが、シルエットは変わらずに発売され続けていたのがわかる。

新しく発売される2019年モデルで気になった装備があって、アクセル側のハンドルエンドにプロテクターが付けられた。

YZF-R125 B5G1

これは8月にサンマリノで行われた MotoGP で、Fenati が Manzi のブレーキを走行中に握るという暴挙に出たことに端を発し、ヤマハが急きょその対策のために取り付けた、という意図はなく、ただのプロテクターのようである。

モデルチェンジで最高出力の回転数が上げられたことにより、ドリブンスプロケットが48丁から52丁に増やされた。しかし、軸間距離を 25mm 短くしたために、チェーンのコマ数は2コマ減らして130コマとなっている。スパークプラグは現在発売されている 155cc 版の YZF-R15 と同じくMR8E9 に変更となった。このプラグは、まだ日本での入手にちょっと難があるものである。

VVA システム搭載のエンジン、アシスト・スリッパ―クラッチに、リアタイヤを140サイズに変更と、重量が増える要因があったが、スイングアームの変更や、ガソリンタンクを 0.5 リットル減らし、冷却水も 0.5 リットル減らすなどの影響もあって、ほぼ変わらない装備重量となった。

価格が高いのもあって、プレストは YZF-R125 を2010年以降輸入をしていない。他社は 125cc のスーパースポーツモデルを出してきているので、そろそろヤマハでも正式に発売して欲しいと願う。

FZR400のカラー

ちょっと時間が開いてしまって、そうこうしているうちにヨーロッパで YZF-R125 の発表があったようで、未だチェックできていないが、今日は FZR400 のカラーについてを。

FZR400 1986 1WG
FZR400 1WG

GENESIS の文字が入った FZR400 をよく街で見かけた気がしていたのだけど、発売期間が10年もなかったのに少し驚いた。レーサーレプリカが流行った時代と共に発売されたとも言える。


いつものように FZR400 のカラー一覧を。各国の各年式が混ざるとわかり辛かったので、仕向け地ごとに一覧を分けてみた。それと、今回は諸事情により左前からの写真で揃えた。まずは日本向けから。

code year photo
1WG 1986 SILKY WHITE / FINE RED
FZR400 1WG A


FARAWAY BLUE
FZR400 1WG B


SILKY WHITE / DYNASTY BLUE
FZR400 1WG C
2TK 1987 SILKY WHITE
FZR400R 2TK A
3EN1 1988 SILKY WHITE
FZR400 3EN1 A


URUSHI BLACK
FZR400 3EN1 B
3EN2 1989 SILKY WHITE / FINE RED
FZR400R 3EN2 A


SHINE BLACK / FINE SILVER
FZR400R 3EN2 B
3TJ1 1990 SILKY WHITE / APPLE RED
FZR400RR 3TJ1 A


BLACK GOLD
FZR400RR 3TJ1 B
3TJ2 1990 SILKY WHITE / FINE RED
FZR400RRSP 3TJ2 A
3TJ6 1992 BLUISH WHITE COCKTAIL 1
FZR400RRSP 3TJ6 A
3TJ7 1994 BLUISH WHITE COCKTAIL 1
FZR400RRSP 3TJ7 A

続けて、北米向けを。1988年と1989年で同じカラーリングが使われているので、まとめている。北米向けはカリフォルニア向けの装備が違っているのだけど、これは後述することにする。

code year photo
3BF1 1988 SILKEY WHITE
FZR400U 3BF1 A
3BF2 1988
3BF3 1989
3BF4 1989
3FH1 1988 SILKEY WHITE
FZR400SUC 3FH1 A
3FH2 1989
3BF5 1990 NEW BLACK BLUE
FZR400A 3BF5 A
3FH3 1990 NEW BLACK BLUE
FZR400SAC 3FH3 A

最後、ヨーロッパ向けを。両者の外観上の違いは、ラベル類以外ではヘッドライトとリアフェンダーぐらい。4DX1 ではリアフェンダーから伸びているリフレクターがあるため、全長が長くなっている。

code year photo
4DX1 1992
UK
SILKY WHITE / APPLE RED
FZR400RR 4DX1 A
4DX2 1992
France
SILKY WHITE / APPLE RED
FZR400RR 4DX2 A

北米向けでは、USA とカナダ向けの装備と、カリフォルニア向けの装備が異なっている。まず、写真で見てみる。

FZR400U 1988 3BF1 (USA)
FZR400U 3BF1
FZR400SUC 1988 3FH1 (カリフォルニア)
FZR400SUC 3FH1

他のモデルのほとんどで、カリフォルニア向けにキャニスターが付けられているのみの違いだけど、FZR400 ではそれ以外にシングルシートに EXUP と、よりレーシーな装備となっている。シングルシートになったために、パッセンジャーステップも外されている。そのため、重量が軽くなっているかと確認してみると、カリフォルニア向けの方が 3kg 重くなっている。キャニスターと EXUP の重さが足を引っ張っているためである。

やっぱり、左前からの写真だとマフラーが見えないし、慣れないのもあって変な感じである。