FZR400の年式

今日は FZR400 の年式についてを。あえて書かなくても他に情報が多く得られるので、書くのを避けていたが。書けるモデルもだんだん減ってきたので、このタイミングで。

FZR400RR-SP 1994 3TJ7
FZR400RR-SP 3TJ7

FZR400 は1986年に日本で発売されたモデルで、その後、北米と一部ヨーロッパでも発売された。ジェネシス思想にアルミニウムのデルタボックスフレームで、当時のヤマハを表しているような装備であった。


400cc という排気量もあって、FZR400 は日本を中心に発売されていた。抜けているモデルコードから、ヤマハの当初の計画を想像できたりする。そんなモデルコード一覧を。

code name year country remarks
1WG FZR400 1986 日本
2TK FZR400R 1987 日本
3BF1 FZR400U 1988 USA
3BF2 FZR400U 1988 カナダ
3EN1 FZR400 1988 日本
3FH1 FZR400SUC 1988 カリフォルニア
3BF3 FZR400W 1989 USA
3BF4 FZR400W 1989 カナダ
3EN2 FZR400R 1989 日本
3FH2 FZR400SWC 1989 カリフォルニア
3BF5 FZR400A 1990 USA
3FH3 FZR400SAC 1990 カリフォルニア
3TJ1 FZR400RR 1990 日本
3TJ2 FZR400RR 1990 日本
3TJ6 FZR400RRSP 1992 日本
4DX1 FZR400RR 1992 UK
4DX2 FZR400RR 1992 フランス
3TJ7 FZR400RRSP 1994 日本

ヨーロッパでは FZR600 が発売されており、その影響で FZR400 が発売された国が少なかった。ヨーロッパの各国を含め、FZR として FZR400, FZR500, FZR600, FZR750, FZR1000 の各モデルを其々の法規や背景に合わせて、発売していた。日本ではこれに FZR250 が加わっている形であった。

各国での発売状況を表にしてみる。欧州で発売国が5か国以下の場合は△としている。

モデル 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000
日本 FZR250
FZR400
FZR500
FZR600
FZR750
FZR1000
欧州 FZR250
FZR400
FZR500
FZR600
FZR750
FZR1000
USA FZR250
FZR400
FZR500
FZR600
FZR750
FZR1000
カナダ FZR250
FZR400
FZR500
FZR600
FZR750
FZR1000

日本の分布と、欧州の分布が対称的なのがわかる。そう言えば、FZR150 があったが、この表には入ってこないので省略している。

次回は、FZR400 のカラーの予定。あくまでも、予定。

MXT850 NIKEN のパーツカタログが公開2

NIKEN の日本向けパーツカタログが公開されていた。今日はそのパーツカタログで確認できたことなどを比較してみようかと。新しい SR400 のことを書きかけていたけど、大した情報がなかったのでボツにして。

MXT850 2018 BD51 [NIKEN]
MXT850 BD51

パーツカタログが公開されたので、日本向けの年式が2018年と判明した。USA 向けは2019年となっているのと、9月なので微妙な時期であったが、2018年としたようである。パーツカタログを見る限り、日本向けと USA 向けはほぼ同時に開発が進められていた。


現在 NIKEN はヨーロッパ向け、オーストラリア向け、USA 向け、日本向けの4モデルが発売されている。前回書いたが、日本向けの年式が2018年とわかったので、改めて表にしてみる。今のところ USA のみモデル名が MXT9 となっており、他は MXT850 である。

code name year country remarks
BD51 MXT850 2018 ヨーロッパ NIKEN
BD52 MXT850K 2018 オーストラリア NIKEN
BD58 MXT850 2018 日本 NIKEN
BD5A MXT9K 2019 USA

各国向けの装備の違いで、まずイモビライザーとヘルメットホルダーの有無が違っている。

MXT850 BD58 [NIKEN] ヘルメットホルダー
MXT850 BD58

両方装備している日本向けは、ある意味一番豪華と言って良い。イモビライザーとヘルメットホルダーの有無を一覧にしてみる。

モデル名 MXT850 MXT850K MXT850 MXT9K
モデルコード BD51 BD52 BD58 BD5A
欧州 豪州 日本 USA
年式 2018 2018 2018 2019
イモビライザー
ヘルメットホルダー

部品単位で見ていくと、USA 向けはウィンカーの違いがある。言葉で説明するのは難しいので、写真で比較してみる。CG で描いているようなので、アニメーション GIF にしてみた。

MXT850 BD5 Blinker

さらに USA 向けではナンバー横にもリフレクターが装着されている。CG で描くのは良いけど、ちゃんと影も処理して欲しかったな。

MXT850 BD5 Number Plate Holder

メーターの種類は3種類あり、日本はヨーロッパの大陸側向けと同じである。

MXT850 BD51 [NIKEN] SPEEDO METRE
MXT850 BD51

メーターの部品番号と仕向国・表示について、表にしてみる。基本的に速度と温度の単位の違いに起因するものである。

部品番号 仕向国 速度単位 温度単位
BD5-83500-00 欧州・豪州・日本 km/h
BD5-83500-10 UK mi/h
BD5-83500-20 USA mi/h

他にパーツカタログで気になることは、ヨーロッパ・オーストラリア向けのパーツカタログには部品の抜けがあり、日本や USA のパーツカタログでは追加修正されている。抜けているのは Fig 38 でのロックナットで、90185-10170 が2つ足りていない。これはそのうちパーツニュースが出て、修正されるでしょう。

モデルコードを見ればわかるように、これから他国向けの販売が控えている。次はどこの国向けでどんな装備で発売されるのか、楽しみである。