インドネシアでLEXiが発売に

先週から何か書き忘れてる気がしてならなかったのだけど、昨日ふと思い出した。インドネシアで発売された LEXi のことを忘れていたのだった。

LEXI-S 2018
LEXI-S 2018

もう1か月半前になるが、インドネシアで1月15に LEXi と LEXi-S が発売された。見た目は XMAX をスッキリさせたと言うか、NMAX をスリムにしたと言うか。


4月に発売予定のようである。モデルコードは調べてみたが今のところ不明。モデルコードが判明してから書こうと思っていて、こんなに過ぎてしまった。フレーム形式は SEF32 が使われそうである。

2018年6月19日追記
モデル名は GDS125 で、モデルコードは B3F が割り当てられ、LEXi が B3F1 に、LEXi-S が B3F2 になった。
LEXI-S 2018

LEXi-S は LEXi の上位モデルで、イモビライザー付きキーレスと、リザーバー付きリアサスペンション、ステッチが入った別素材のシート地が採用されている。
状況的に日本での発売は難しいでしょう。せっかくなので比較してみることに。LEXi と、日本向け NMAX と、欧州向け XMAX 125 の写真を。

2018 [LEXi]
LEXI 2018
GPD125-A 2018 BV3A [NMAX]
GPD125 BV3A
YP125RA 2018 BL21 [XMAX 125]
YP125RA BL21

同様に LEXi と、日本向け NMAX と、欧州向け XMAX 125 の簡単な比較を。

model LEXi NMAX XMAX 125
発売国 インドネシア 日本 欧州
年式 2018年 2018年 2018年
排気量 124.7 cc 124.7 cc 124.4 cc
ボア×ストローク 52.0 × 58.7 mm 52.0 × 58.7 mm 52.0 × 58.6 mm
圧縮比 11.2 : 1 11.2 : 1 11.2 : 1
出力 8.75 kW 9.0 kW 10.5 kW
トルク 11.3 Nm 12.0 Nm 12.0 Nm
全長×全幅×全高 1970 × 720 × 1135 mm 1955 × 740 × 1115 mm 2185 × 775 × 1415 mm
装備重量 112 kg 127 kg 175 kg
前輪タイヤ 90/90-14 110/70-13 120/70-15
後輪タイヤ 100/90-14 130/70-13 140/70-14

同じエンジンだと思っていたが、XMAX 125 はストロークが 0.1mm 短くなっている。そんなことよりも、XMAX 125 の大きさと重さが際立っている。LEXi は車体に対してうまく軽量に仕上げている感じ。

このモデルが他の東南アジアで発売されるか、売り上げはどうなのか、LEXi は歴史を作ることができるのか、しばらく注目していきたいと思う。

パーツニュースが出る出ない

YW125 BW’S 125 が発売されたので、今日はパーツニュースとパーツカタログについて書こうかと。実はちょっと前に少し書いていたのだけど、なかなか発売されないようだったので放置していた。先日、新発売のことを書いたときに発掘されたので、追加してちゃんと仕上げてみることに。長かったので後半はカットしたけど。

YW125 2016 BG11
YW125 BG11

ヤマハ発動機の部品情報検索で YW125 についてを見ながら、パーツニュースになりえる変更とそうじゃない変更との違いを考える。


まずは、BW’S 125 YW125 の2016年モデル BG11 のパーツカタログを、部品情報検索で見てみる。

https://www.yamaha-motor.co.jp/parts-search/
ヤマハ発動機 部品情報検索

私の知る限り、このパーツカタログに変更が10ほど入っている。このうちパーツニュースが出たのは5つである。もし手元に BG11 のパーツカタログがある人は、そちらを見ながら確認してもらえると、よりわかりやすいと思う。

変更順に書いていきたいところだけど、変更日までは把握していないし、気付いたときの日付も記録していないのでパーツカタログのページ順に説明していく。

まずは Fig.5 オイルポンプから。この Fig.5 ではイラストの間違いがあって修正されている。部品注文に影響ないとみたのか、パーツニュースは出ていない。イラストのどこに間違いがあったかと言うと、部品の視点と言うか、簡単に言うと矢印の方向が違っていた。変更前と変更後のイラストの一部を載せる。

2UB1414-P050 2UB1414-P051

イラストが更新されたので、イラス番号も 2UB1414-P050 から 2UB1414-P051 に変更となっているのがわかる。同じように Fig.27 ゼネレータでも方向が前後逆だったため、矢印の向きが変更となっている。

続けて Fig.6 インテークで、ここでは2つ変更がある。まずは、パーツニュースのニュース No. 16MC024c が出ていて、インジェクターが 1MS-E3750-00 から 1MS-E3750-10 になっている。この変更はイラストに影響しないものだった。もう1つはネジが変更になっており、元々ワッシャ付きのネジだったが、変更後はワッシャが別部品として設定されている。

BF91010-R060 BF91010-R061

ここでわかることは、ネジの部品変更ではパーツニュースは出ないけど、インジェクターの部品変更だとパーツニュースが出るということ。なのだけど、Fig.33 ハンドルスイッチ&レバーでは、スイッチボックスで使われるボルトが一通り 5mm 長いものに部品が変更になっていて、このときはニュース No. 16MC061c として出されている。パーツニュースを出すか出さないかは、重要性も考えているのでしょう。

次は Fig.8 クランクケースで、実はどこも変更になっていない。じゃ何で取り上げたかと言うと、変更する可能性があるため。先日発売になった2018年モデルの YW125 BG12 では、変更になっている。元はシグナスX SR の2017年モデルからの変更なのだけど、オイルパイプが追加された。オイルパイプが追加されたパーツカタログでのイラスト番号が BF91010-R081 で、遡って変更でなければ新たに番号を振って BF92010-S080 になる筈なのだけど、BF91 のイラストを更新して BF91010-R81 とした。そのため、BF91010-R80 のイラストを使っている BG11 も更新される可能性がある。

BF91010-R080 BF91010-R081

FIG.18 シートでも、BG12 でシールが1枚追加されており、BG11 のイラストが更新されているが、BG11 のパーツカタログではそのままである。

Fig.19 フロントホイールではパーツニュースが出ており、ニュース No. 16MC110c でシールの追加がされている。これは元々付いていたが、イラストとパーツリストが間違っていたための変更である。

2JS1414-P190 2JS1414-P191

という具合に全ての変更を書こうと考えていたが、長くなってしまうし、変更についての感じは掴めたと思うのでここまでにして。

上記のようにパーツカタログでは変更がちょくちょくと入っている。そして、部品によっては変更されてもパーツニュースが出ないこともあるし、イラストの間違いもいつの間にか直っていることもある。もし手元に紙のパーツカタログを持っているならば、1年に1回ぐらいは変更があったのかどうかを部品情報検索の web 版パーツカタログで確認することをお勧めする。昨年末も VMAX のパーツカタログのイラストに修正が入り、対象には25年も前のパーツカタログを含んでいた。