欧州でYS125が発表に

昨日、ヨーロッパで YS125 が発表された。

YS125 2017 ヨーロッパ
YS125 EU 2017

YS125 の発表と同時に残念ながら YBR125 / YBR125 Custom が web ページから消えてしまった。YS125 の扱いは YBR125 の後継なのでしょう。


モデルコードは BT4 で、フレーム型式は RE331 になる。エンジンは FZ15 などのボアダウン版で、中国の YS125 やインドの SALUTO などと同じ系統のものを搭載している。

製造は中国で、中国で売られている YS125 をヨーロッパ向けした感じである。ヨーロッパ向けの YBR125 はフロントフォークを中国向けと分けていたが、YS125 はコストダウンのためか中国向けのフロントフォークをそのまま使っている。そのためフロントナンバープレートの取り付け突起とネジ穴が残っている。ヨーロッパでもサイドにリフレクターが必要になったので、中国向けのフロントフォークは都合が良かったのでしょう。

YS125 2017 ヨーロッパ フロントフォーク
YS125 EU 2017

せっかくなので中国向けとヨーロッパ向けを比較してみる。ほぼ同じ構成だけど、コンビネーションブレーキなどが装着されている。

YS125 2017 ヨーロッパ
YS125 EU 2017
YS125 BB61 2016 中国
YS125 BB61

さらに、スペックの比較をしてみる。

model YS125 YS125
code (BT4) BB61
ヨーロッパ 中国
年式 2017年 2016年
全長 2005 mm 2015 mm
全幅 735 mm 745 mm
全高 1095 mm 1095 mm
シート高 795 mm 785 mm
軸間距離 1320 mm 1325 mm
装備重量 129 kg 127 kg
燃料容量 14 l 14 l
前輪 2.75-18 2.75-18
後輪 100/80-18 100/80-18
B×S 52.4×57.9 52.4×57.9
圧縮比 10.0 : 1 10.0 : 1
馬力 7.8 kW 7.8 kW
トルク 10.8 Nm 10.8 Nm

リアキャリアやウィンドシールドなどのアクセサリーも発表になっている。値段はまだ出ていないのだけど、3月中旬に発売のようである。

アクシストリートとアクシスZの2017年モデル

今日は、日本で発売されるアクシス Z と、アクシストリートの2017年モデルについて。

XC125E [AXIS TREET] 2015 41D5
XC125E 41D5

10日ほど前にアクシス Z の情報が入ったので、ここに書こうかと思っていたところ、ヤマハの部品情報検索にアクシストリートの2017年モデルが掲載された。これはアクシス Z の発売中止なのか、発売延期の前触れなのか、それとも併売するのか、判断がつかなかったので一旦保留にした。ところがここにきて、アクシス Z がスケジュール通り発売される情報が入ったので公開することにした。


まず、アクシストリートの2017年モデルについて。
ヤマハの部品情報検索に何の前触れもなくアクシストリート2017年モデルが入った。カラーバリエーションは2015年モデルと全く一緒。パーツカタログで2015年モデルからの変更を調べてみると、こんな感じになった。

・アッセンブリ設定のみだったいくつかの部品が個別でも設定された
・フロントホイールの速度メータ用ギアにオイルシールが入った
・メインのキーシンダー部分で部品番号の変更
・配線止めのクランプがプロテクタに変更

実質キーシリンダーの変更と速度メータ用ギアにオイルシールが入っただけで、どちらにしても性能に大きな影響を及ぼすものではない。2017年モデルが出たことで、もうしばらくアクシストリートの発売を継続をするのかと思ったが、色の変更も行わずに2017年モデルになっても広報から情報も出ていないため、排ガス規制前のモデルとして出しておいただけなのかもしれない。そう言えば2013年も同じようにひっそりと 41D4 のモデルコードになったこともあったな。
発売中止になるのかどうかはもう少し様子を見る必要がありそう。

ということで、気になる2017年モデルのアクシス Z の情報を。モデル名は以前伝えたように LTS125 となり、モデルコードは B7A1 になる。
表にするまでもないけど、恒例なので一覧を。

code name frame year country remarks
B7A1 LTS125 SED7J 2017 日本 AXIS Z

色は赤、白、濃い青、銀の4色で、見た目は台湾モデルとほとんど変わらない。レッグシールドのリフレクタも付けてきたぐらい変わらなくて驚いたけど。もらった情報によると、諸元は以下のようになる。せっかくなので、現行のアクシストリートと台湾の AXIS Z と比較する。

model AXIS TREET AXIS Z AXIS Z
code 41D5 B7A1 2TS1
日本 日本 台湾
年式 2015年 2017年 2016年
全長 1795 mm 1790 mm 1790 mm
全幅 675 mm 685 mm 685 mm
全高 1070 mm 1145 mm 1145 mm
軸間距離 1255 mm 1275 mm 1275 mm
装備重量 110 kg 100 kg 100 kg
燃料容量 5.6 l 5.5 l 5.5 l
前輪 3.50-10 100/90-10 100/90-10
後輪 3.50-10 100/90-10 100/90-10
B×S 51.5×60.0 52.4×57.9 52.4×57.9
圧縮比 9.5 : 1 11.0 : 1 11.0 : 1
前ライト PH12 40/40 W HS1 35/35 W HS1 35/35 W

やはり、台湾モデルと合わせてホイールを10インチにしてきた。ここはアクシストリートの後継という位置や、シグナス X の存在もあるので、ベトナム向け LTS125 のように12インチにはできなかったのでしょう。

アクシストリートには Dio 110 や アドレス 110 といったライバルが出てきて、排気量が大きいのに馬力は負けているし、燃費も追いつかないため苦しい戦いになっている。
アクシス Z の登場で巻き返しをしてもらいたい。