YG50 JOGの年式

今日は YG50 JOG の年式についてを。なぜ JOG の中でも YG50 なのかと言うと、それは日本向けしかないため。海外向けが入ってくると、色々と調べるのも確認するのも大変なので。

YG50 1991 3YJ1
YG50 3YJ1

YG50 JOG は1991年1月に発売されたモデルで、モデルコードとしては 3YJ と 3YK が該当する。上記の少し派手なカラーは、ヤングファッション派ニューカラーと付けられた2色のうちの1色で、インナーパーツ、ボディ、モールの素材を別けたことでカラーリングを実現させた。

その後、フロントトランクを装備した YG50D 、リアスポイラーやディスクブレーキを装備した YG50Z 、YG50Z をツートーンカラーにした YG50ZS 、YG50 をディスクブレーキにした YG50EX 、7.2馬力エンジンにリザーバタンク付きリアサスペンションの YG50ZR と進化していく。


YG50 のモデルコード一覧を。1993年からの YJ50 JOG Aprio や、1998年モデルからの YV50 JOG の関係性もあるので、単純にモデル数が減っている訳ではないことを頭の隅に入れる必要がある。

code name year country remarks
3YJ1 YG50 1991 日本
3YJ2 YG50D 1991 日本
3YK1 YG50Z 1991 日本
3YJ3 YG50 1992 日本
3YJ4 YG50D 1992 日本
3YK2 YG50Z 1992 日本
3YK3 YG50Z 1992 日本
3YJ5 YG50 1993 日本
3YK4 YG50Z 1993 日本
3YK5 YG50EX 1993 日本
3YK6 YG50Z 1994 日本
3YK7 YG50ZR 1995 日本
3YK8 YG50Z 1996 日本
3YK9 YG50Z 1997 日本
3YKA YG50Z 1998 日本
3YKB YG50Z 2000 日本

この中で 3YKB は2000年モデルと言うことで、平成11年度排出ガス規制の対象となっている。そのため、同じく排出ガス規制の影響を受けた YV50Z 5EM3 の JOG のエンジンと共通化され、エンジンの変更により、馬力が 7.2 馬力から 6.8 馬力へと低下してる。馬力・トルクと前ブレーキについてを一覧にしてみる。フロントブレーキを見ると、3YJ なのか 3YK なのかと判別ができる。

code year pet name power torque fr. brake
3YJ1 1991 JOG 7.0 ps 0.73 kgm Drum
3YJ2 1991 JOG 7.0 ps 0.73 kgm Drum
3YK1 1991 JOG Z 7.0 ps 0.73 kgm Disc
3YJ3 1992 JOG 7.0 ps 0.73 kgm Drum
3YJ4 1992 JOG 7.0 ps 0.73 kgm Drum
3YK2 1992 JOG Z 7.0 ps 0.73 kgm Disc
3YK3 1992 JOG Z S type 7.0 ps 0.73 kgm Disc
3YJ5 1993 JOG 7.0 ps 0.73 kgm Drum
3YK4 1993 SUPER JOG Z 7.0 ps 0.73 kgm Disc
3YK5 1993 JOG EX 7.0 ps 0.73 kgm Disc
3YK6 1994 SUPER JOG Z 7.0 ps 0.73 kgm Disc
3YK7 1995 SUPER JOG ZR 7.2 ps 0.74 kgm Disc
3YK8 1996 SUPER JOG ZR 7.2 ps 0.74 kgm Disc
3YK9 1997 SUPER JOG ZR 7.2 ps 0.74 kgm Disc
3YKA 1998 SUPER JOG ZR 7.2 ps 0.74 kgm Disc
3YKB 2000 SUPER JOG ZR 6.8 ps 0.71 kgm Disc

この時代はヤマハ JOG が ZR 、ホンダ DIO が ZX 、スズキ SEPIA が ZZ と Z が付けば上位スポーツモデルという共通の命名規則があった。そんな懐かしい時代のモデル。

WR500Zの年式

今日はコンペティションモデルの WR500Z についてを。今日も少し楽をしている気がするが。

WR500Z 1992 4AA1
WR500Z 4AA1

WR500Z は1992年に発売されたモデルで、翌1993年が最後のモデルとなった息の短かったモデル。発売期間が短く、日本で発売されなかったため、日本では見る機会がまずないと言って良いでしょう。


487cc 空冷単気筒と言うことで、ヤマハの2輪車用の中では最も大きな2ストローク用シリンダーではないかと思う。これが船外機になると、2ストローク V6 の 3342cc エンジンなんてあるので、想像しただけで楽しそうなのだけど。487cc エンジンのボア×ストロークは 87.0 x 82.0 mm で、保守用のオーバーサイズピストンも用意されており、1mm のオーバーサイズを使用すると 499cc となる。これは計算された排気量だったのか偶然だったのか。

この WR500Z は、USA とオーストラリアのみ販売されて、その他の国では販売されなかった。そんな WR500Z の年式一覧を。

code name year country remarks
4AA1 WR500ZD 1992 USA、オーストラリア
4AA2 WR500ZE 1993 USA、オーストラリア

各年式でのカラーは1色なので、全2色となる。いつものように、カラー一覧も。

code year photo
4AA1 1991 PURPLISH WHITE SOLID 1
WR500Z 4AA1 A
4AA2 1998 PURPLISH WHITE SOLID 1
WR500Z 4AA2 A

2ストロークでのこの排気量帯は WR500Z が最初で最後となる。その後、4ストロークの WR400F が1998年に発売となり、WR426F、WR450F と進化していく。

1992年当時 WR250Z でさえ水冷であったのに、なぜ空冷のエンジンが使われたのか。それは YZ490 のエンジンを流用したため。YZ490 は1982年から1990年まで発売されたモデルで、モトクロスとエンデューロの違いはあるが、エンジン的に WR500Z は YZ490 を受け継いだ形となっている。

YZ490 1990 3MJ2
YZ490 3MJ2

前の YZ490 の名前があるし、後には WR426F の名前もあるので、WR490Z でも良かったのだろうけど、WR500Z という販売名となった。色々と事情があってのことなのでしょう。スペックの比較でもしようと思ったが、検索すれば簡単に見つかるので今日はここまでにして。