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2018年11月6日の動き

寝不足なので今日は早く寝ようと思っていた矢先に、いくつも発表などがあって、秋の夜長とはこのことなのかと勘違いしてしまうぐらいである。詳細に掘り下げたいモデルもあるが、他のモデルを置いて行ってしまうので、ざっとダイジェストを。

今月8日からミラノで開催される EICMA で展示される 3CT と、Tenere 700 と、NIKEN GT が発表された。同時に Tenere 700 はヨーロッパのヤマハで、NIKEN GT についてはヨーロッパと北米のヤマハでラインナップに追加されている。

EICMA 3CT
3CT

コンセプト出展となっている 3CT は NIKEN のような形ではなく、Tricity のようなスクータースタイル。エンジンは 300cc ということで XMAX 300 の流用と考えられる。そのため、もし市販されるのだったら日本向けは XMAX 250 のエンジンをもってきて販売されることになるのでしょう。


とは言っても、この 3CT はまだコンセプトの段階なので、市販するにはかなり形を変える必要があるもの。すぐに来年発売という訳にはいかないでしょう。

EICMA 3CT
3CT

1年以上前から存在を公表していた Tenere 700 も発表になった。こちらは市販間近のモデルで、ヨーロッパヤマハの web ページにも登場した。2019年後半の発売となっており、モデル名は XTZ700 となる。

XTZ700 2019
XTZ700 2019

せっかくなので、2015年の XT660Z 2BD8 とざっと比較してみる。

モデル名 XT660Z XTZ700
モデルコード 2BD8
ヨーロッパ ヨーロッパ
年式 2015 2019
全長 2246 mm 2365mm
全幅 896 mm 915 mm
全高 1477 mm 1455 mm
軸距 1500 mm 1590 mm
シート高 896 mm 880 mm
燃料容量 23.0 l 16.0 l
ボア×ストローク 100.0 × 84.0 mm 80.0 × 68.6 mm
排気量 660 cc 689 cc
馬力 35.0 kW 54.0 kW
トルク 58.0 Nm 68.0 Nm
圧縮比 10.0 : 1 11.5 : 1
ギア 5速 6速
Fタイヤサイズ 90/90-21 90/90-21
Rタイヤサイズ 130/80-17 150/70-18

車重については未公表となっている。少し大型化しているが、2気筒になった影響もあって馬力がかなりあがっている。唯一残念な材料は燃料タンク容量が7リットルも減ったこと。燃費が飛躍的に伸びたならば、それを打ち消すことができるのだけど、7リットル分はさすがに無理でしょう。

続けて NIKEN GT について。こちらは NIKEN のバリエーションモデルで、外観にそれほど大きな変更はない。写真で比較してみる。

MXT850 2018 BD51 [NIKEN]
MXT850 2018 BD51
NIKEN GT 2019
NIKEN GT 2019

この NIKEN GT については北米でもラインナップに追加されている。バリエーションモデルが出るぐらいなので、販売数は伸びているのだろうか、気になるところである。

他にも XMAX に IRON MAX が追加されたりと発表もあった。色々書いていきたいが、長くなってしまうので今日はここまでにして。

MXT850 NIKEN のパーツカタログが公開2

NIKEN の日本向けパーツカタログが公開されていた。今日はそのパーツカタログで確認できたことなどを比較してみようかと。新しい SR400 のことを書きかけていたけど、大した情報がなかったのでボツにして。

MXT850 2018 BD51 [NIKEN]
MXT850 BD51

パーツカタログが公開されたので、日本向けの年式が2018年と判明した。USA 向けは2019年となっているのと、9月なので微妙な時期であったが、2018年としたようである。パーツカタログを見る限り、日本向けと USA 向けはほぼ同時に開発が進められていた。


現在 NIKEN はヨーロッパ向け、オーストラリア向け、USA 向け、日本向けの4モデルが発売されている。前回書いたが、日本向けの年式が2018年とわかったので、改めて表にしてみる。今のところ USA のみモデル名が MXT9 となっており、他は MXT850 である。

code name year country remarks
BD51 MXT850 2018 ヨーロッパ NIKEN
BD52 MXT850K 2018 オーストラリア NIKEN
BD58 MXT850 2018 日本 NIKEN
BD5A MXT9K 2019 USA

各国向けの装備の違いで、まずイモビライザーとヘルメットホルダーの有無が違っている。

MXT850 BD58 [NIKEN] ヘルメットホルダー
MXT850 BD58

両方装備している日本向けは、ある意味一番豪華と言って良い。イモビライザーとヘルメットホルダーの有無を一覧にしてみる。

モデル名 MXT850 MXT850K MXT850 MXT9K
モデルコード BD51 BD52 BD58 BD5A
欧州 豪州 日本 USA
年式 2018 2018 2018 2019
イモビライザー
ヘルメットホルダー

部品単位で見ていくと、USA 向けはウィンカーの違いがある。言葉で説明するのは難しいので、写真で比較してみる。CG で描いているようなので、アニメーション GIF にしてみた。

MXT850 BD5 Blinker

さらに USA 向けではナンバー横にもリフレクターが装着されている。CG で描くのは良いけど、ちゃんと影も処理して欲しかったな。

MXT850 BD5 Number Plate Holder

メーターの種類は3種類あり、日本はヨーロッパの大陸側向けと同じである。

MXT850 BD51 [NIKEN] SPEEDO METRE
MXT850 BD51

メーターの部品番号と仕向国・表示について、表にしてみる。基本的に速度と温度の単位の違いに起因するものである。

部品番号 仕向国 速度単位 温度単位
BD5-83500-00 欧州・豪州・日本 km/h
BD5-83500-10 UK mi/h
BD5-83500-20 USA mi/h

他にパーツカタログで気になることは、ヨーロッパ・オーストラリア向けのパーツカタログには部品の抜けがあり、日本や USA のパーツカタログでは追加修正されている。抜けているのは Fig 38 でのロックナットで、90185-10170 が2つ足りていない。これはそのうちパーツニュースが出て、修正されるでしょう。

モデルコードを見ればわかるように、これから他国向けの販売が控えている。次はどこの国向けでどんな装備で発売されるのか、楽しみである。