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AG100の年式

先週少し触れた AG100 について、今のところ確認できている最終年式が2016年となっている。ほぼ5年製造をしていないことになるのと、後継の AG125 が2017年から発売されていることを考えると、これは製造終了したとみてよいでしょうと判断した。

AG100 2016 B4A1
AG100 B4A1

このクランクケースの形状に懐かしさを感じる人はかなりの年齢の人で、ともすればヘルメット着用義務が無い時代を語れる人ではないかと。そんな AG100 は1973年から発売されていたモデルで、途中継続販売という形で年式は途切れて見えるものの、44年という長い間発売されていた。SR400 が今年で販売終了と仮定すると、SR400 の発売期間は43年なので、それよりも長いことになる。


1970年代が含まれるため、かなり不明な部分があるが、AG100 の年式一覧を。

code name year country remarks
382 AG100 1973 不明
497 AG100 1975 不明
3V6 AG100G 1980 ニュージーランド
3V6 AG100J 1982 オセアニア
13A AG100 1982 英国
3V6 AG100U 1988 ニュージーランド、その他
3HA1 AG100U 1988 豪州
3HA2 AG100W 1989 豪州、その他
3HA3 AG100A 1990 豪州
3HA4 AG100B 1991 オセアニア、その他
3HA5 AG100D 1992 オセアニア、その他
3HA6 AG100E 1993 オセアニア、その他
3HA7 AG100F 1994 オセアニア、その他
3HA8 AG100G 1995 オセアニア、その他
3HA9 AG100H 1996 オセアニア、その他
3HAA AG100J 1997 豪州、その他
3HAB AG100K 1998 豪州、その他
3HAC AG100L 1999 豪州、その他
5HS1 AG100 1999 ガーナ
3HAD AG100 2002 ペルー
3HAE AG100 2003 ペルー
5HS2 AG100F 2003 ガーナ
3HAF AG100F 2004 ペルー
3HAG AG100 2005 ペルー
3HAH AG100F 2006 ペルー
3HAJ AG100F 2007 ペルー
3HAK AG100F 2008 ペルー
3HAL AG100F 2009 ペルー
3HAM AG100F 2010 ペルー
3HAN AG100F 2010 豪州
3HAP AG100F 2011 ペルー
3HAR AG100F 2011 豪州
3HAS AG100F 2012 豪州
3HAT AG100F 2012 ペルー
3HAU AG100F 2013 ペルー
3HAV AG100F 2013 豪州
3HAW AG100F 2014 豪州
3HAX AG100F 2014 ペルー
3HAY AG100F 2015 豪州
B4A1 AG100F 2016 豪州

個人的にパーツカタログの確認ができているのは 3V6 からで、このとき既に CDI 化されている。オーストラリアでは、モデル名の最後に年式のアルファベットが付くことになっているのだが、復活した2010年以降については AG100F となっている。これは、公道を走れないモデルとして発売された影響で、あくまでも牧場や農場内でのみ使う用途限定である。

「その他」の国がどこの国なのかは、3HA9 以降のパーツカタログで確認することができる。3HA9 の場合は以下のようになっていた。

production code country
010 オーストラリア
020 西カメルーン
ギアナ
ルワンダ
030 ガーナ
ガンビア
040 リベリア
シエラレオネ
050 ペルー
パラグアイ
エルサルバドル

アフリカや南アメリカの国となっている。

次回は AG100 のカラーとしたいところだけど、1970年代があるのに加えて、古いオーストラリア向けの写真も揃わないため、カラーは無しで。

まだ作っている意外なモデル(2020年版)

年末に〇年モデル一覧という記事を書いたときにも触れていたりするが、今日はまだ製造販売していたの?という意外なモデルを紹介しようかと。

XV250P 4TN
XV250P 4TN

古い自動二輪車のオーナーにとって、「まだ製造している」ということはかなり重要なことで、製造しているということは純正部品の新品が入手できるということである。重要部品が手に入らなくて泣く泣く廃車した人を見かけたことがあるが、少なくともそれが無く安心して乗ることができる。


今日は思いつきで、まだ作っているモデルを8つほどピックアップする。

■ XV250 [Virago, V-STAR]

XV250L1 46BV

日本では1996年の 3DMF を最後に発売が終わってしまったが、USA やカナダではまだ現役で発売されている。また、南米やアフリカ向けのポリス向けも継続発売されており、2020年モデルの XV250P 4TN6 が発売されている。

■ TW200

TW200L1 B75G

日本では2002年に TW200 の後継 TW225 が発売され、その TW225 も2007年モデルが最後となった。一時期は毎日のように見かけたが、最近ではめっきり見ることも少なくなってきている。しかし、北米では現在も TW200 のまま30年以上継続発売されている。

■ WR250R

WR25RL 2CFN

日本では良い状態の中古車にプレミア価格が付くほどになってしまったが、WR250 もオーストラリアや北米ではまだ発売している。一部の業者が輸入販売しているが、その価格もかなり強気なため、発売中に買っておけば良かったと漏らす人も多いようである。

■ AG200

AG200FE BP21

AG100 は AG125 にとって代わられたが、AG200 はまだ現役である。南米、アフリカ、オセアニアで発売されており、特に ATV が苦手な起伏の大きな場所で活躍している。クラッチロックや右サイドスタンドなど、他にはない魅力的な装備があるので、他のモデルにも付けて欲しい。

■ DT125

DT125 3TTL

空冷時代の DT125 が未だ発売されており、ヤマハの web ページにも掲載されている。
DT125/175 – International Cooperation
2020年モデルとして、DT125 3TTU が発売されており、AG100 が無くなってしまった今、日本のヤマハが製造する最後の2サイクルのモデルの1つである。

■ DT175

DT175 3TSU

こちらも DT125 と同様に空冷2サイクルで、主にアフリカなどの第三世界向けに発売されており、2020年モデルとして、DT175 B6E4 が出ている。農耕向けは販売店で入手ができるため、AG100 などは一部業者が輸入していたものの、DT125 / DT175 は政府機関や NGO 向けとなっており、発売地が遠いこともあって日本では入手が難しい状況である。

■ XJ900

XJ900P 5JD

え?まだ XJ900 は発売しているの?と驚く人もいるかもしれないが、メキシコでポリス向けが継続発売されている。2020年も XJ900P 5JDU が出ており、エンジンは空冷のまま変わらずの姿である。

■ XJ6

XJ6SAP 1PW

XJ6 はブラジルで2019年まで発売されていた。さらにポリス向け XJ6SAP も現役で、2020年モデルではメキシコ、サウジアラビア、南アフリカで発売されている。XJ900P のように、XJ6SAP も暫くは継続製造されそうである。

上記に挙げたモデルが何故未だ発売されているかを分類してみると、
・北米向けの継続発売
・第三世界向け
・農耕向け
・ポリス車両向け
のように分けられる。特に特殊用途向けは、長く発売される傾向にある。