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大型と小型の教習車

普通自動二輪車の教習車・試験車を書いたついでに、大型自動二輪車の教習車・試験車を書き始めたが、あっさり終わってしまったので普通自動二輪車の小型限定も入れたものにしようかと。

FZX750L 1998 3XF4
FZX750L 3XF4

教習車・試験車に乗るのは基本的にその排気量帯に乗ったことがない人たちなので、良いモデルを作ったとしてもそれが本当に「良い」モデルなのか判断してもらえないところがある。例え良いモデルを作って教習車や試験車でアピールをしても訴求力に欠けてしまうので、難しいところなのだけど。


ヤマハは教習所を運営している関係で、どうしても教習車を自前で用意する必要があるというところがある。今の時代となっては頭の痛い問題なのかもしれない。
ということで、まずは普通自動二輪車の小型限定のモデルを。SR125L の前は YB125 が使われていたという話なのだけど、あまりにも昔の話で確認がとれなかった。

name code / year photo
SR125L 19W
1982
SR125L 19W
SR125L 3LB1
1988
(写真なし)
SR125L 4DD1
1991
SR125L 4DD1
SR125L 4WP2
1996
SR125L 4WP2

普通自動二輪車の小型限定のAT限定では、シグナス X の車体が使われた。今のところ、そのモデルのみだけど表にして。

name code / year photo
XC125L 5UA3
2004
XC125L 5UA3

続けて大型自動二輪車の教習車・試験車を。
やっぱり1980年代前は情報が少なく不明な点が多いのだけど、XJ750EII の試験車があったという話である。

name code / year photo
FZX750L 3XF3
1996
(写真なし)
FZX750L 3XF4
1998
FZX750L 3XF4
XJR1300L 1PK1
2011
XJR1300 1PK1

大型自動二輪車の AT 限定については、ヤマハは該当モデルを発売していない。排気量的に既存のモデルを流用できないし、免許取得希望者も少ないため必要性が少ないと思っているのでしょう。

SR125L の後継はいつのことになるのだろうか。YS125 あたりを正式販売して、ついでに教習車も発売すればという淡い期待をして。

XJR1300の各国モデル比較

今日は XJR1300 の各国向けモデルの比較をしようかと。

XJR1300 2008 5WMK
XJR1300 5WMK

XJR1300 は日本、ヨーロッパ、南アフリカ、オーストラリアで販売されていたモデルで、モデルコード一覧を見るとわかるように日本向けだけ少し扱いが違っている。


XJR1200 の場合は、理由はよくわからないがスペイン向けだけモデルコードが別になっていた。それとは別にオーストリアとスイス向けはキャブレタが違っていてヨーロッパ向け 4PU とは別のモデルコード 4RB が付いていた。
XJR1300 では2001年まではドイツ・オーストリア・フィンランド向けが別のモデルコードになっており、2002年から2006年まではドイツ向けが別のモデルコードになっている。これは、XJR1300 の馬力が馬力制限を越えてしまったためである。2006年の UK 向けとドイツ向け、2005年の日本向けのスペックを比較してみる。

model XJR1300 XJR1300 XJR1300
code 5WMD 5WME 5UX8
UK ドイツ 日本
年式 2006年 2006年 2005年
排気量 1251 cc 1251 cc 1250 cc
B×S 79.0×63.8 79.0×63.8 79.0×63.8
圧縮比 9.7 : 1 9.7 : 1 9.7 : 1
馬力 78.1 kW 72 kW 74 kW
トルク 106.2 Nm 103.4 Nm 98 Nm
キャブレタ BS37 BS37 BS37

ヨーロッパ向けとドイツ向けではイグナイターの部品番号が異なっており、キャブレタのジェット類は同じなので、イグナイターで馬力の制限をしているようである。簡単に言うと、イグナイターを交換するだけで6馬力ほど上がるということである。
ヨーロッパ向けと日本向けではキャブレタのジェットから違っており、イグナイターも違うので、イグナイターだけ交換しても8馬力は上がらないでしょう。

オーストラリア向けの写真はヨーロッパ向けの写真を流用していることが多いのだけど、2011年モデルの写真はちゃんとオーストラリア向けのものが用意されていた。と言っても CG で付け足したもの。2011年モデルの日本向けとヨーロッパ向けとオーストラリア向けの比較をしてみる。

XJR1300 5UXH 日本
XJR1300 5UXH B
XJR1300 5WMS ヨーロッパ
XJR1300 5WMS A
XJR1300 5WMT オーストラリア
XJR1300 5WMT A

わかりやすいのが、リアのナンバー下にあるリフレクタの位置で、日本向けはナンバーのすぐ下にあるのだけど、ヨーロッパ向けとオーストラリア向けはだいぶ下に伸ばして装着されている。あとは、クランクケースカバーに貼られている EFERO のシールもわかりやすいかな。オーストラリア向けの特徴はサイドにリフレクタが付いていることで、2011年モデルだとフロントフォークについている。

それと気になるのが、日本向け以外ではオイルクーラーへのホースの色が明るくなっている。それだけなら良いけど、マフラーの一部もなんだか変な感じに明るくなってしまって、2011年降の XJR1300 の写真では全て同じように明るくなっている。CG での色選択をミスしたっぽい。

XJR1300 5WMS A

と言うことで、長かった XJR1300 ウィークは一旦終了にする。