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MXT850 NIKEN が日本でも発売に

日本でも MXT850 NIKEN が発売されることになった。日本の交通事情や値段を考えると、爆発的に売れることはないだろうけど、走っている姿のインパクトは大きそうである。

MXT85 BD58 [NIKEN]
MXT85 BD58

日本向けの NIKEN のモデルコードは BD58 になった。BD51 がヨーロッパ向け、BD52 がオーストラリア向けなので、5つ間が空いている。US 向けは BD5A となったので、5つ空いたモデルコードにはアジア圏の国がいくつか入ってきそうである。年式は2018年になるのか2019年になるのか確認中。


まず、ヨーロッパ向けと日本向けで写真を比較してみる。カラーは同じ DARK GRAY METALLIC G なのだけど、光の具合で違っているように見える。

MXT850 BD51 [NIKEN] ヨーロッパ
MXT850 BD51
MXT850 BD58 [NIKEN] 日本
MXT850 BD58

まず目に付いたのが、シート形状が異なること。シートが低くなっているように見えたので、背の低い日本人のためにシート高を下げたのかと調べてみたが、シート高は同じだった。シート形状で足つきを改善しているのでしょう。

MXT850 BD51 [NIKEN] ヨーロッパ
MXT850 BD51
MXT850 BD58 [NIKEN] 日本
MXT850 BD58

あとは殆ど同じだが、マフラー下を通っているガードのような部品の質感があがっている。写真では見えない部分でも、改善が入ってそうである。

MXT850 BD51 [NIKEN] ヨーロッパ
MXT850 BD51
MXT850 BD58 [NIKEN] 日本
MXT850 BD58

こちらもほとんど同じだが、ヨーロッパ向け、日本向けのスペックを比較してみる。US 向けも比較に入れたかったのだけど、使用している単位がメトリックではないのでやめることに。

モデル名 MXT850 MXT850
モデルコード BD51 BD58
欧州 日本
年式 2018 不明
全長 2150 mm 2150 mm
全幅 885 mm 885 mm
全高 1250 mm 1250 mm
軸距 1510 mm 1510 mm
シート高 820 mm 820 mm
最低地上高 150 mm 150 mm
装備重量 263 kg 263 kg
燃料容量 18.0 l 18.0 l
ボア×ストローク 78.0 × 59.1 mm 78.0 × 59.0 mm
排気量 847.2 cc 845.8 cc
圧縮比 11.5 : 1 11.5 : 1
1次減速比 79/47 (1.681) 79/47 (1.681)
2次減速比 47/16 (2.938) 47/16 (2.938)
Fタイヤサイズ 120/70 R15 120/70 R15
Rタイヤサイズ 190/55 R17 190/55 R17

ボア×ストロークの値が違っており、その影響で排気量に数 cc の違いが出ている。これは、誤差の範囲内なのか、意図的なものなのか。現在発売中の Tracer 900 などでの表記を確認すると、はやりストロークが 0.1 mm 違っており、パーツカタログで確認してみるとシリンダヘッド、シリンダ、クランクが同じ部品なので、誤差の範囲内ということになる。

それにしても、NIKEN が日本で見られる日が楽しみである。

XG250 Trickerの再発売だが

最近はあまり発売前のことは書かないようにしているが、少し気になったので。XG250 Tricker の再発売が決まった。モデルコードは B8C が使われて、B8C1 となる。

XG250 2018 B8C1 [Tricker]
XG250 B8C1

実は SEROW と同じようにリア周りを変更してくると予想していた。しかし、発表の写真を見る限りリア周りは以前と変わらない形状をしている。


Tricker の話をする前に、SEROW の話をすることに。先日発売になった SEROW では XT250X のリア周りを流用して、発売することになった。

XT250 2018 B7C1 [SEROW]
XT250 B7C1

これは何故かと言うと、一昨年施行された法規により平成33年(は来ないが)4月から適用されるナンバープレートの表示に準拠させるためである。2021年4月以降に最初に登録される車両については、ナンバープレート取り付けで許容される角度について決められ、下側15度、上側40度となった。
そのため、これに適用できる XT250X のリア周りを流用することになった。今発売されている SEROW のナンバープレートの角度は上36度(私調べ)となっている。

XT250 2018 B7C1 ナンバープレートの角度
XT250 B7C1 Angle of number plate

では以前はどのぐらいの角度であったかと言うと、54度(私調べ)となっていた。これだと、違反になってしまう。

XT250 2017 B1H1 ナンバープレートの角度
XT250 B1H1 Angle of number plate

もし手元に未登録の2017年式以前のセローがある場合は、2021年4月より前に一度登録しておかないと、違反の状態となってしまう。

前にちょっと触れたが、北米でも同じように角度の決まりがあるようで、北米向けではナンバーが垂直に近くなるようになっている。

XT250 2019 B1U1 ナンバープレートの角度
XT250 B1U1 Angle of number plate

話を Tricker に戻して、何故 Tricker のリア周りが変更されるかと考えていたかと言うと、Tricker のナンバープレートの取り付け角度が40度を越えて56度(私調べ)であるからである。

XG250 2018 B8C1 ナンバープレートの角度
XG250 B8C1 Angle of number plate

この角度だと2021年4月以降に登録する際は改造が必要になってくる。2年半後ではあるが、販売店としてもできれば在庫を抱えないようにしたりと考えてしまう。

この再発売された Tricker のリア周りについては、この形状になると考えていた。

XG250 4D61 [Tricker]
XG250 4D61

これはヨーロッパで発売されていた Tricker で、ヨーロッパの法規に合わせてリア周りが日本向けとは異なっている。

トリッカーのリア周りが以前と同じ形状で発売されたということは、来年か再来年に発売中止となるか、リア周りを変更するモデルチェンジになるかである。今後の売り上げ次第なのかもしれないが、できればラインナップに残っていて欲しいところ。