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XTZ125の現状いくつか

今日は XTZ125 について、いくつかの話題を。

XTZ125E 2014 1SB4
XTZ125 1SB4

まず大きなところで、ブラジルで XTZ125 がラインナップから外れてしまった。外れたのは今月の15日頃で、2002年から発売され続けていた15年の歴史に幕を下ろしたことになる。

ブラジル ON/OFF ラインナップ
Brazil ON/OFF ラインナップ

ほぼ同時に TT-R125 も無くなり、先日 YBR125 のエンジンも新しくなったので、ブラジルでは所謂 TT-R125(YBR125) 系のエンジンを持つモデルが発売されなくなった。そうなると、このエンジンの製造自体が無くなる可能性が出てきた。インドでもこのエンジンの生産は終了しているので、これから手に入るものは中国製造のみとなるのかもしれない。


TT-R125 は発売当初に日本で製造していたが、2008年からブラジル製造に変わった。ブラジルでこのエンジンの製造をやめてしまうかもしれないと、TT-R125 は発売終了になるのか、中国生産に切り替わるのか、どうなってしまうのだろうか。

TT-R125LWE 2015 30PG
TT-R125 30PG

続けて、アルゼンチンでは XTZ125 の新しいカラーリングが出ていた。色自体は青と白と黒でこれまでと変わらないが、ステッカーのデザインが変わった。

XTZ125E 2016 2PX2 (DEEP PURPLISH BLUE SOLID E)
XTZ125 2PX2 A
XTZ125E 2016 2PX2 (PURPLISH WHITE SOLID 1)
XTZ125 2PX2 B
XTZ125E 2016 2PX2 (YAMAHA BLACK)
XTZ125 2PX2 C

中国での製造開始2013年から、中国製造のモデルはずっと同じカラーリングだったが、ようやく新しくなった感じである。

XTZ125 中国製造でのこれまでのカラーリング
XTZ125 カラーリング

これから他の国向けでもこのカラーリングが採用されるかもしれない。

次に、今年からニュージーランドでも XTZ125 が発売されるようになった。正確には昨年末に発売開始だったようだけど、モデル年としては2016年の扱い。

XTZ125 2016 ニュージーランド
XTZ125 NZ 2016

web ページでのカテゴリは AGRICULTURAL に分類されており、農場で使用するファーム向けの扱いのようである。色は青のみで、AGRICULTURAL のモデルは青ばかり。ヤマハらしいと言えば、ヤマハらしい。

ニュージーランド AGRICULTURAL ラインナップ
NZ Agricultural lineup

LEARNER APPROVED の指定があるため、AG シリーズと違って公道走行を前提としたモデルとなっている。モデルコードは調べてみたが、わからなかった。

ニュージーランド XTZ125
NZ XTZ125

最後に、TAKEGAWA から XTZ125 用のマフラーが発売された。コーンオーバルマフラーとパワーサイレントオーバルマフラーの2種類、どちらもスリップオンで認証を通っている。

TAKEGAWA コーンオーバルマフラー
コーンオーバルマフラー

値段はコーンオーバルマフラーが税抜41000円、パワーサイレントオーバルマフラーが税抜38800円。車体の値段が安いので、この値段は少し高く感じてしまう。

TAKEGAWA パワーサイレントオーバルマフラー
パワーサイレントオーバルマフラー

しかし、XTZ125 の展開というかエンジンの動向が少し怪しいタイミングで、良く出してくれたという感じである。日本には中国生産の XTZ125 が入ってきているが、TAKEGAWA がマフラーを発売するほど売れているということなのだろうか。

色々と動きがある XTZ125 だが、これからしばらくは注目して見ていきたい。

XT1200ZとXT1200ZE比較

XT1200Z/XTZ12 は2014年に マイナーチェンジをして、上位グレードが設けられた。上位グレードは、ヨーロッパでは XT1200ZE、北米では Super Tenere ES (XTZ12E) という名前で発売。

XTZ12E Super Tenere ES 2015 2KBG
XTZ12E 2KBG

外観の比較を、まずは北米向けから。北米向けの方が簡単。

XTZ12 Tuper Tenere 2014 2BS5
XTZ12 2BS5
XTZ12E Tuper Tenere ES 2014 2KB5
XTZ12E 2KB5

外観での大きな違いは、シート下のサイドパネルぐらい。続けてヨーロッパ向けの XT1200ZE の外観の違い。

XT1200Z 2014 2BS1
XT1200Z 2BS1
XT1200ZE 2014 2KB1
XT1200ZE 2KB1

XT1200Z はモデルチェンジでリアキャリアとセンタースタンドが外された。XT1200ZE ではそのリアキャリアとセンタースタンドが付いており、北米向けと同じようにシート下側のサイドパネルがついている。細かいところでは、XT1200Z のシートは2トーンになっている。

見えないところの違いとして、XT1200ZE/XTZ12E では電子調整式のサスペンションが搭載されているのが大きな特徴。スペックの比較をしてみるが、ヨーロッパ向けの2016年モデルは今のところないので、モデルチェンジ直後の2014年モデルで違いを比較してみる。

code 2BS1 2KB1 2BS5 2KB5
name XT1200Z XT1200ZE XTZ12 XTZ12E
year 2014 2014 2014 2014
地域 欧州 欧州 北米 北米
重量 257 kg 265 kg 261 kg 265 kg
センタースタンド
リアキャリア
サイドパネル
グリップヒーター
ABS
クルーズコントロール
トラクションコントロール
バックスキン調シート
電子調整式サスペンション

価格差はヨーロッパ向けで25万円ぐらい、北米向けで10万円ぐらい。プレストは欧州向けと同じ仕様の南アフリカ向けを輸入販売しているが、日本での販売価格差が11万円ぐらいなので XT1200ZE が断然お買い得。