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AG125の詳細

昨日、パーツカタログのことを書いたが、そのときにフランスの部品情報検索に AG125 を見つけた。

AG125_BF82
AG125_BF82

フランスの部品情報検索では、他のヨーロッパの国の部品情報検索と違ってアフリカ向けのパーツカタログが見られる。これはコートジボワールやコンゴなど、アフリカでフランス語を使っている国向けに使われているようである。


そんなことで、アフリカ向け AG125 のパーツカタログが見られるようになった。車体色は DARK PURPLISH BLUE SOLID N とMATURE RED の2色。予想通り、シリンダーヘッドが 5VL の部品番号が付いたりしていて、中国製ということが確認できる。

AG125 シリンダーヘッド
2MD3261-R010

リアキャリアの部分は異なるがフレームを XTZ125 と共有するためにリンク無しのモノクロスサスペンションを採用し、キャブレターも XTZ125 と同じ MV28 を使っている。同様にスピードメーターも XTZ125 のものを使っていて、ヘッドライトはコロンビア向け YBR250 のものを使ったりと、よく言えばうまく流用させている感じである。

AG125 BF82
AG125 BF82

AG らしく、チェーンケースに左右サイドスタンドを備えているが、予想外だったのはライトスイッチとパッシングスイッチも付いていること。ライトスイッチだけならまだしも、農牧場を走るにはパッシングスイッチはいらないと思うのだけど、アフリカ向けなので公道も意識しているのかもしれない。ホンダの CTX200 はオーストラリア向けでも、公道走行可のモデルと公道走行不可のモデルがあるらしいので、この AG125 は公道走行のことも考えられているようである。

パーツカタログの中で、1つ謎のモデルコードが確認できる。それは低速に振られた1速のプライマリとセカンダリギアで、部品番号は以下のもの。
B7H-E7411-00
B7H-E7211-00
B7H というモデルコードはこれまで見たことがない。B から始まるので最近のモデルコードなのはわかるのだけど、そもそもこんな低速に振ったギアを使用する機種は AG125 以外にあるのかというところも疑問である。
これから発売される機種かもしれないので、どんな機種なのか期待しながら待ちたい。

久しぶりの新しい AG モデルなので、発売が楽しみである。うまく入手できないかと少し画策していたりする。

XTZ125の現状いくつか

今日は XTZ125 について、いくつかの話題を。

XTZ125E 2014 1SB4
XTZ125 1SB4

まず大きなところで、ブラジルで XTZ125 がラインナップから外れてしまった。外れたのは今月の15日頃で、2002年から発売され続けていた15年の歴史に幕を下ろしたことになる。

ブラジル ON/OFF ラインナップ
Brazil ON/OFF ラインナップ

ほぼ同時に TT-R125 も無くなり、先日 YBR125 のエンジンも新しくなったので、ブラジルでは所謂 TT-R125(YBR125) 系のエンジンを持つモデルが発売されなくなった。そうなると、このエンジンの製造自体が無くなる可能性が出てきた。インドでもこのエンジンの生産は終了しているので、これから手に入るものは中国製造のみとなるのかもしれない。


TT-R125 は発売当初に日本で製造していたが、2008年からブラジル製造に変わった。ブラジルでこのエンジンの製造をやめてしまうかもしれないと、TT-R125 は発売終了になるのか、中国生産に切り替わるのか、どうなってしまうのだろうか。

TT-R125LWE 2015 30PG
TT-R125 30PG

続けて、アルゼンチンでは XTZ125 の新しいカラーリングが出ていた。色自体は青と白と黒でこれまでと変わらないが、ステッカーのデザインが変わった。

XTZ125E 2016 2PX2 (DEEP PURPLISH BLUE SOLID E)
XTZ125 2PX2 A
XTZ125E 2016 2PX2 (PURPLISH WHITE SOLID 1)
XTZ125 2PX2 B
XTZ125E 2016 2PX2 (YAMAHA BLACK)
XTZ125 2PX2 C

中国での製造開始2013年から、中国製造のモデルはずっと同じカラーリングだったが、ようやく新しくなった感じである。

XTZ125 中国製造でのこれまでのカラーリング
XTZ125 カラーリング

これから他の国向けでもこのカラーリングが採用されるかもしれない。

次に、今年からニュージーランドでも XTZ125 が発売されるようになった。正確には昨年末に発売開始だったようだけど、モデル年としては2016年の扱い。

XTZ125 2016 ニュージーランド
XTZ125 NZ 2016

web ページでのカテゴリは AGRICULTURAL に分類されており、農場で使用するファーム向けの扱いのようである。色は青のみで、AGRICULTURAL のモデルは青ばかり。ヤマハらしいと言えば、ヤマハらしい。

ニュージーランド AGRICULTURAL ラインナップ
NZ Agricultural lineup

LEARNER APPROVED の指定があるため、AG シリーズと違って公道走行を前提としたモデルとなっている。モデルコードは調べてみたが、わからなかった。

ニュージーランド XTZ125
NZ XTZ125

最後に、TAKEGAWA から XTZ125 用のマフラーが発売された。コーンオーバルマフラーとパワーサイレントオーバルマフラーの2種類、どちらもスリップオンで認証を通っている。

TAKEGAWA コーンオーバルマフラー
コーンオーバルマフラー

値段はコーンオーバルマフラーが税抜41000円、パワーサイレントオーバルマフラーが税抜38800円。車体の値段が安いので、この値段は少し高く感じてしまう。

TAKEGAWA パワーサイレントオーバルマフラー
パワーサイレントオーバルマフラー

しかし、XTZ125 の展開というかエンジンの動向が少し怪しいタイミングで、良く出してくれたという感じである。日本には中国生産の XTZ125 が入ってきているが、TAKEGAWA がマフラーを発売するほど売れているということなのだろうか。

色々と動きがある XTZ125 だが、これからしばらくは注目して見ていきたい。