「モデルの写真」カテゴリーアーカイブ

機種の写真について2

今日は1年以上前に書いた「機種の写真について」の続きを。

前に書いたとき、昔は右向きの写真が多く、その理由はサイドスタンドに下駄を入れて車体を垂直に保っていた、なんてことを書いた。今日はまず、その下駄入りの写真から。

XT125X 2007 13D2
XT125X 13D2

こんな感じで下駄を入れて車体を垂直にして撮影している。これだけだと不安定な気がするけど、他の写真では床に固定しているように見えるものもある。

FZ6-N 2007 1B3D
FZ6-N 1B3D

少し話は変わって、上の写真を見ると奥の曲線の色の違いが気になると思うが、これは回転ステージに乗っているため。


この回転ステージは何のために必要かと言うと、色々な角度から撮影するために便利だから。本来は、右から撮ったり、左から撮ったり正面から撮ったりと、その度に車体を動かさないといけない。背景のスクリーンをうまくすれば45度ぐらいは何とかなりそうだけど、反対側を撮るにはやっぱり動かす必要がある。

FZ6-N 1B3D

最近では360度ビューができるように web ページを用意していたりするので、そんな時も非常に役立つ装置である。このおかげでカメラも動かさずに済む。
この回転台で写真を撮って、あとはサイドスタンドを消してしまえば良い。上の写真を元にヨーロッパのヤマハのページに掲載されていたのが下の写真。

FZ6-N 1B3D A

この写真は、回転台の形が出ているし、跳ね上がったサイドスタンドも付け忘れている。同じ年式の別な色の場合は、きちんと跳ね上げたサイドスタンドを付けているし、床の色も綺麗に消している。

FZ6-N 1B3D B

2つのモデルを比べると、光の当たり方が違うので別な場所で撮ったものと思われる。
せっかくなので、この写真でもう1つ。上の2枚の写真はヨーロッパのヤマハでの FZ6 「Galerie photo」にあった写真である。写真を見るとわかるように、2つのモデルではタンクの色の違いのみ。2000年代から、そんなときは CG で色を作成してしまうことが増えてくる。

上記の FZ6 の製品写真としては、以下が掲載されていた。

FZ6-N 1B3D B
FZ6-N 1B3D A

見てわかるように、同じ写真から2枚の写真を作っている。ちゃんと車体を2台用意して同じ位置から撮ったとしても、ミラーの角度やタイヤパターンなど、どうしても違いが出てくる筈なのだけど、この2枚は見事にタンク以外が一致する。せっかくなので、アニメーションを作ってみた。

FZ6-N 1B3D A-B

こんな感じで、最近の写真はかなりの確率で CG で作られたものを使っている。上の写真では、元の写真が「BLUISH SILVER 4」の方だと思われる。

2000年代のヨーロッパでの CG 処理はかなり酷いものがあったが、最近はどれが元なのかわからないぐらいになってきた。そのうちスタジオでの写真も不要になって、完全な CG になる日も近いのかもしれない。

パーツカタログのイラスト変更

書きたいことが色々溜まっている状態だけど、今日はパーツカタログに描かれている部品イラストの話を。

XP530A 2017 BX31 [TMAX SX]
XP530A BX31

「TMAXの2017年モデル」のときに、こんなことを書いた。

話が変わるが、新しい TMAX の2017年モデルである XP530 を調べていて違和感を感じた。どうも XP530 から管理体制の変更があったみたいである。

何となく感じていたその違和感の理由が判明した。


理由はパーツカタログに描かれているイラストが、線のデータから CAD のデータに変更になった。言葉で書くよりも実際に見るほうが早いので、2016年の TMAX のシリンダーヘッドのイラストと、2017年の TMAX のシリンダーヘッドのイラストを比べてみる。新しくなった方をイラストと呼んでよいのか悩むところだけど。

以前のイラスト
前のイラスト
新しいイラスト
新しいイラスト

古い方は何年も見慣れたイラストなので、新しいイラストはわかり辛く感じる。昔はこのイラストを手書きで書いていて、今は CAD の図面からトレースしているのだろうけど、CAD のデータをそのまま使うようになってしまったのである。このイラストの形式は TMAX だけでなく、カナダやヨーロッパでの YZF-R6 のパーツカタログでも使われ始めているのを確認できる。

このタイミングで、イラストの左下に書かれているイラスト番号の形式も変更になった。今まで「-」(ハイフン)が入っていたところが「D」となっている。拡大して見てみると。

古い形式(59C1300-L010)
59C1300-L010
新しい形式(BC31300DS010)
BC31300DS010

今は紙媒体で出すことが少なくなったので、ハーフトーン部分のインク量やコピーした時の滲みを気にする必要が減ってきた。それに加えて細かな部品に至るまで設計を CAD で行っているので、それを使うことで図面を別に描く手間が省ける。そんな思惑もあって、このようなイラストの変更になったのでしょう。

YZF-R1 14B マフラー CAD 画像
YZF-R1 CAD

これから CAD データを使ったパーツカタログが増えていきそうな感じなので、見る側も慣れていかないといけない。イラスト番号も含めて違和感があるけど、時代を考えると仕方ないところ。XP530/YZF-R6 に続けて、XMAX 300 でもこの形式のイラストが使われるのじゃないかと予想をしながら。