R6とR1の2017年モデルはプレスト扱いに

プレストが3月3日に2017年モデル YZF-R1 / YZF-R1M の取り扱いを、3月10日に2017年モデル YZF-R6 の取り扱いを発表した。

YZF-R1M 2017 2KSF
YZF-R1M 2KSF

つまり、ヤマハは日本での YZF-R1, YZF-R1M, YZF-R6 の正式発売をしないということである。せっかく久々に YZF-R6 をモデルチェンジしたので、日本でも売って欲しかったところ。


まずは、YZF-R1 / YZF-R1M について。プレストが扱うのは南アフリカ向けのモデルで、モデルコードは YZF-R1 が BX41 で、YZF-R1M が 2KSF になる。

YZF-R1 2017 BX41
YZF-R1 BX41

モデルコードを見るとわかるように、R1 については今年から BX4 を振り直ししていて、R1M については 2KS を継続使用している。わかっている YZF-R1 の2017年モデルを一覧にしてみる。

code name year country remarks
BX41 YZF-R1 2017 欧州、南アフリカ
BX42 YZFR1H 2017 USA
BX43 YZFR1HC 2017 カリフォルニア
BX42 YZFR1H 2017 カナダ
BX45 YZF-R1H 2017 オーストラリア

同様に YZF-R1M の2017年モデルを一覧にしてみる。

code name year country remarks
2KSF YZF-R1M 2017 欧州、南アフリカ
2KSG YZFR1MH 2017 USA
2KSH YZFR1MHC 2017 カリフォルニア
2KSJ YZFR1MH 2017 カナダ
2KSK YZF-R1MH 2017 オーストラリア

さらに US 向けに YZF-R1S が発売されている。昨年はカナダでも発売されていたが、今年からやめてしまったようである。その YZF-R1S の2017年モデルを一覧にしてみる。

code name year country remarks
B604 YZFR1SH 2017 USA
B605 YZFR1SHC 2017 カリフォルニア

これ以外に日本ではレースベースの YZF-R1 が発売される予定である。モデルコードは BH33 になるのかな。

続けて YZF-R6 について。プレストの web ページによると、青と黒の車体については南アフリカ向けを、白の車体についてはオーストラリア向けを扱うとある。北米向けでは、この3色の発売となっているが、ヨーロッパ向けでは2色のみなので変則的になってしまったようである。

YZF-R6 2017 BN64
YZF-R6 BN64

わかっている YZF-R6 の2017年モデルを一覧にしてみる。

code name year country remarks
BN61 YZFR6H 2017 USA
BN62 YZFR6HC 2017 カリフォルニア
BN63 YZFR6AH 2017 カナダ
BN64 YZF600 2017 欧州、南アフリカ

オーストラリア向けは未確認だけど、BN65 になるらしく。
表を見てえっ?と思った人がいるかもしれないが、ヨーロッパ向けはモデル名が YZF600 なのである。私も間違いかと思って見直したぐらいなのだけど、これは意外だった。なぜ Thunder Cat 時代のモデル名に戻ってしまったのか、調べてみたけどわからなかった。

オーストラリアでの販売台数を見るとかなり少なく、その販売数だったら日本でも売れないことはない気がするのだけど、型式登録とかプロモーションとかの費用を入れると割りに合わないのでしょう。VMAX がなくなってしまった今、YZF-R1 を日本で正式販売しても良いと思うのだけど。

日本でNMAX 155が発売など

10日以上前になってしまったが、ヤマハ発動機は3月7日に NMAX 155 の発売を発表した。

GPD150 2017 [NMAX 155]
NMAX 155 2017 日本

日本ではマジェスティ S (SMAX)が発売されているので、NMAX 155 の販売は予想外だった。NMAX 155 の発売でマジェスティ S は発売終了になるのかとも思ったが、マジェスティ S は9月までキャンペーンをやっている最中。発売終了になるかどうかは不明だけど、しばらくは併売になるようである。


モデル名は GPD150-A なるが、モデルコードは今のところ不明。モデルコードは BV41 になると思っていたが、ヨーロッパ向けが BV41 になってわからなくなってしまった。
日本向けを含めて GPD150 はインドネシア製造だけど、ブラジル向けだけはフレームに 9C6 が打ってあるのでブラジル製造のようである。今わかっている NMAX 155 のモデルコードは以下のような感じ。各国で呼び名が違うので、それも伏せて入れてみる。

code country pet name
2DP インドネシア NMAX
ベトナム NM-X
タイ NMAX
フィリピン NMAX
BC2 メキシコ NMAX(一部 N-MAX 表記)
コロンビア NMAX(一部 N-MAX 表記)
BC1 マレーシア NMAX
B55 ブラジル NMAX 160
BV4 ヨーロッパ NMAX 155

日本やヨーロッパだと NMAX は 125cc 版のことだけど、国によっては 155cc 版を指すことになる。さらにブラジルでは NMAX 160 だったり、ベトナムだと NM-X とばらばらである。

ベトナム NM-X
GPD150 2DP8 NM-X

そんなときのために GPD150 というモデル名があるのだけど、ブラジルではそれを使わずに NMAX160-A というモデル名になっている。数字だけでも 150, 155, 160 と好き勝手な感じだし、混乱の一途である。

話は少し変わって、ヨーロッパのヤマハでは昨年11月に NMAX 155 の発売を発表した。そして、いつの間にか発売されていた。

GPD150-A 2017 BV41 [NMAX 155]
GPD150 BV41

ヨーロッパ向けモデルを確認するときは、いつもフランスか UK のヤマハの Web ページを見ているため、全く気が付かなかった。
このヨーロッパ向け NMAX 155 については、イタリアギリシャなどの国の Web ページで確認できる。

そのヨーロッパで販売している国のヤマハでは、カスタマイズをインタラクティブで見ることができる Web ページがある。ヤマハイタリアの Web ページでも良いが、マケドニアなどの英語を使っている Web ページを見るほうがわかりやすいと思う。面白くてカスタマイズの参考になる。

NMAX 155 カスタマイズ
GPD150 BV41 Customize

今、日本のヤマハでは 125cc クラスのスクーターと 155cc クラスのスクーターのラインナップが多い。

125 クラス

BW’S125
NMAX
アクシス トリート
アクシスZ
シグナスX SR
トリシティ125

125cc クラス
155cc クラス

NMAX 155
マジェスティ S
トリシティ155

155cc クラス

かつてないぐらいの多さではないだろうか。いくつか今年中に消えるかもしれないが、選択肢が多いのはうれしい限り。