今日は XJR1300 の各国向けモデルの比較をしようかと。
XJR1300 2008 5WMK |
XJR1300 は日本、ヨーロッパ、南アフリカ、オーストラリアで販売されていたモデルで、モデルコード一覧を見るとわかるように日本向けだけ少し扱いが違っている。
XJR1200 の場合は、理由はよくわからないがスペイン向けだけモデルコードが別になっていた。それとは別にオーストリアとスイス向けはキャブレタが違っていてヨーロッパ向け 4PU とは別のモデルコード 4RB が付いていた。
XJR1300 では2001年まではドイツ・オーストリア・フィンランド向けが別のモデルコードになっており、2002年から2006年まではドイツ向けが別のモデルコードになっている。これは、XJR1300 の馬力が馬力制限を越えてしまったためである。2006年の UK 向けとドイツ向け、2005年の日本向けのスペックを比較してみる。
model | XJR1300 | XJR1300 | XJR1300 |
---|---|---|---|
code | 5WMD | 5WME | 5UX8 |
国 | UK | ドイツ | 日本 |
年式 | 2006年 | 2006年 | 2005年 |
排気量 | 1251 cc | 1251 cc | 1250 cc |
B×S | 79.0×63.8 | 79.0×63.8 | 79.0×63.8 |
圧縮比 | 9.7 : 1 | 9.7 : 1 | 9.7 : 1 |
馬力 | 78.1 kW | 72 kW | 74 kW |
トルク | 106.2 Nm | 103.4 Nm | 98 Nm |
キャブレタ | BS37 | BS37 | BS37 |
ヨーロッパ向けとドイツ向けではイグナイターの部品番号が異なっており、キャブレタのジェット類は同じなので、イグナイターで馬力の制限をしているようである。簡単に言うと、イグナイターを交換するだけで6馬力ほど上がるということである。
ヨーロッパ向けと日本向けではキャブレタのジェットから違っており、イグナイターも違うので、イグナイターだけ交換しても8馬力は上がらないでしょう。
オーストラリア向けの写真はヨーロッパ向けの写真を流用していることが多いのだけど、2011年モデルの写真はちゃんとオーストラリア向けのものが用意されていた。と言っても CG で付け足したもの。2011年モデルの日本向けとヨーロッパ向けとオーストラリア向けの比較をしてみる。
XJR1300 5UXH 日本 |
XJR1300 5WMS ヨーロッパ |
XJR1300 5WMT オーストラリア |
わかりやすいのが、リアのナンバー下にあるリフレクタの位置で、日本向けはナンバーのすぐ下にあるのだけど、ヨーロッパ向けとオーストラリア向けはだいぶ下に伸ばして装着されている。あとは、クランクケースカバーに貼られている EFERO のシールもわかりやすいかな。オーストラリア向けの特徴はサイドにリフレクタが付いていることで、2011年モデルだとフロントフォークについている。
それと気になるのが、日本向け以外ではオイルクーラーへのホースの色が明るくなっている。それだけなら良いけど、マフラーの一部もなんだか変な感じに明るくなってしまって、2011年降の XJR1300 の写真では全て同じように明るくなっている。CG での色選択をミスしたっぽい。
と言うことで、長かった XJR1300 ウィークは一旦終了にする。