北米のVMAX(VMX17)の年式

ヤマハのフラッグシップの1つ VMAX について。VMAX は2009年にモデルチェンジをして、排気量が 1199cc から 1679cc になり、見た目も大きく変わった。

VMAX 2010 2S38
VMAX 2S38

主に北米で売れており、USA が主戦場となっている。2009年以降のモデルコードは 2S3 で、使い切ってしまってからは 2CE となる。


まずは、北米向けモデルコードの一覧を。実を言うと、全モデルコードを入れようと思っていたけど、だいぶ長くなったので北米向け限定にした。

code name year country remarks
2S31 VMX17Y 2009 USA (exc. CAL)
2S32 VMX17YC 2009 California
2S33 VMX17Y 2009 Canada
2S38 VMX17Z 2010 USA (exc. CAL)
2S39 VMX17ZC 2010 California
2S3A VMX17Z 2010 Canada
2S3E VMX17A 2011 USA (exc. CAL)
2S3F VMX17AC 2011 California
2S3G VMX17A 2011 Canada
2S3L VMX17B 2012 USA (exc. CAL)
2S3M VMX17BC 2012 California
2S3N VMX17B 2012 Canada
2CE1 VMX17D 2013 USA (exc. CAL)
2CE2 VMX17DC 2013 California
2CE3 VMX17D 2013 Canada
2CE5 VMX17E 2014 USA (exc. CAL)
2CE6 VMX17EC 2014 California
2CE7 VMX17E 2014 Canada
2CEC VMX17F 2015 USA (exc. CAL)
2CED VMX17FC 2015 California
2CEE VMX17F 2015 Canada
2CEG VMX17G 2016 USA (exc. CAL)
2CEH VMX17GC 2016 California
2CEJ VMX17G 2016 Canada

そしてカラーの一覧。最近、カラー名も入れた方が良いのじゃないかと思ってきたので、実験的に入れてみた。

code year colour
2S31
2S32
2S33
2009 BLACK METALLIC M
VMAX 2S31
2S38
2S39
2S3A
2010 DEEP RED METALLIC K
VMAX 2S38
2S3E
2S3F
2S3G
2011 DARK GRAY METALLIC G
VMAX 2S3L
2S3L
2S3M
2S3N
2012 MAT BLACK 2
VMAX 2S3E
2CE1
2CE2
2CE3
2013 VERY DARK VIOLET METALLIC 1
VMAX 2CE1
2CE5
2CE6
2CE7
2014 MAT GRAY METALLIC 3
VMAX 2CE5
2CEC
2CED
2CEE
2015 VERY DARK RED METALLIC 2
VMAX 2CEC
2CEG
2CEH
2CEJ
2016 DARK PURPLISH BLUE METALLIC L
VMAX 2CEG

妥協をしない造りで見ただけで素晴らしさを感じられるのだけど、その分値段にも跳ね返ってしまった。販売するのも条件があったりして、ちょっと気軽に買うモデルでは無くなってしまう。排気量も値段も半分ぐらいのモデルが出たら面白そうなんだけど。

タイでトリシティ155が発売か2

昨日の続き。タイでトリシティ155が発売する話。その前に、今日から鈴鹿8耐が始まります。

2016 コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース
日時:2016年7月28日~7月31日
決勝戦の31日には BS12 トゥエルビで生放送する予定だそうです。
2016 鈴鹿8時間耐久 yamaha

鈴鹿が始まらなければ、夏も始まらない!今年もヤマハは気合を入れていて連覇を目指しているようなので、日曜日は応援しようかと。
で、トリシティ155の話に戻って。

TRICITY155 MWS150-A 2016 B881 ※ヨーロッパモデルの写真
TRICITY155 BB81

実を言うと、少し前からタイ向けの発売予想はしていた。これはヨーロッパ向けのトリシティ155のパーツカタログを見るとわかる。
あまり注目する人は少ないが、パーツカタログのイラストにはコードが振ってある。これに注目すると、2016年モデルのタイ向け BE21 というモデルと、同じくタイ向けの BB82 というモデルが出てくる。


まず、エンジン周りや車体周りで BE21 のイラストが多数使われている。

BB81 パーツカタログ Fig 17
BB81 parts catalogue fig 17

同様に車体周りなどでは BB82 のイラストが使われている。

BB81 パーツカタログ Fig 18
BB81 parts catalogue fig 18

簡単に説明すると、イラストコードの最初の4桁はモデルコードを表している。続く3桁は販売国や地域をさしていて、431 はタイのこと。ハイフンの次の R は年式を表していて、R は2016年を意味する。いくつか例外があるが、イラストを見るとどんなモデルのいつのイラストなのかわかる。

ヤマハのパーツカタログでは、全てのモデルでイラストを描いていたら大変なためか、部品構成が同じ場合は他モデルのイラストを流用する。つまり、BB81 では BE21 や BB82 のイラストを流用していることになる。ということは、開発段階では BE21 や BB82 の方が先行していたとも言える。

もう1つの手がかりとして、カラーコードがある。ヨーロッパ向け BB81 のカラーコードを見てみる。フランスの web 版パーツカタログで確認すると。

TRICITY155 B881 カラーコード
BB81_EPC_France

カラーコードが A からではなく B から始まっている。モデルコードが異なると、他のモデルに関係なく A から振ることが多いのだけど、たまに既にあるモデルコードとカラーコードを合わせることがある。タイ向けの BB82 では A に黒、B はヨーロッパと同じく WHITE METALLIC 6 を割り当てているので、その影響で WHITE METALLIC 6 を B にして、以降 C, D としたようである。そんなカラーコードからも、別のモデルの存在を感じられる。

せっかくの機会なので、1つ疑問に思っていることを。それは、燃料タンクの部品。BB81 のパーツカタログを見ると、燃料タンクの部品番号は BR7-F4110-00 である。BR7 というモデルコードはこれまでに出ていないはずなので、何の機種からの流用なのか謎である。これから出る別な国向けのトリシティなのか、同じ形状をした別のモデルを開発中なのか、それとも没になったモデルなのか。意外とミスという可能性もあるが。

BR7-F4110-00
BB81 petrol tank

BR7 のモデルコードはそのうち判明すると思うので、まずはタイの発売を待つばかりである。