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TRICITY125の2017年モデル詳細

ヨーロッパ各国でトリシティの2017年モデルのパーツカタログが見られるようになった。

MWS125-A [TRICITY] 2017 BR71
MWS125-A BR71

web 版パーツカタログを見ると、ABS 付きと ABS 無しが発売されるようである。ABS 付きは MWS125-A というモデル名、ABS 無しは MWS125-C というモデル名になる。これまでモデル名は MW125 だったので、間に S が入って 155cc 版の MWS150 と同じようになった。この S には大きな意味はあるのだろうか。

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ということで、web 版パーツカタログからモデルコードを表にしてみる。

code name year country remarks
BR71 MWS125-A 2017 ヨーロッパ
BR73 MWS125-A 2017 フランス、ベルギー MBK Tryptik
BR74 MWS125-A 2017 UK
BU51 MWS125-C 2017 ヨーロッパ
BU52 MWS125-C 2017 フランス、ベルギー MBK Tryptik
BU53 MWS125-C 2017 UK
BU55 MWS125-C 2017 韓国

MBK 扱いの Tryptik も同時期に出てくる感じ。それと、韓国での発売も控えている。モデルコードが 2CM だった頃の韓国向けはメキシコ向けとモデルコードが同じであったが、売り上げが良かったためか今回はモデルコードの共有をしていない。ヤマハとしては売り上げが伸び悩む韓国への足がかりにしたいところ。

ざっくりとパーツカタログを眺めてわかったことを一覧にすると。

・シリンダーヘッドは TRICITY 155 と共通化
・駆動系も TRICITY 155 と共通だが WR などを変更
・前後コンビネーションブレーキ採用
・パーキングブレーキの装備はなし
・ホイールは TRICITY 155 と共通化して後輪がインチアップ
・LED ヘッドライトを装備
・電源ソケット装備

全体的に TRICITY 155 と共通化できるところは共通化して、コストを抑えている。そのためエンジンも変更になった。
自動二輪車の売り上げが伸び悩んでいる日本向けには、ABS モデルのみをラインナップしてくるのでしょう。昨年は TRICITY 155 の発売が延期扱いになったりとしていたが、今年はその辺りについては落ち着いて欲しいところ。

タイでトリシティ155が発売か2

昨日の続き。タイでトリシティ155が発売する話。その前に、今日から鈴鹿8耐が始まります。

2016 コカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレース
日時:2016年7月28日~7月31日
決勝戦の31日には BS12 トゥエルビで生放送する予定だそうです。
2016 鈴鹿8時間耐久 yamaha

鈴鹿が始まらなければ、夏も始まらない!今年もヤマハは気合を入れていて連覇を目指しているようなので、日曜日は応援しようかと。
で、トリシティ155の話に戻って。

TRICITY155 MWS150-A 2016 B881 ※ヨーロッパモデルの写真
TRICITY155 BB81

実を言うと、少し前からタイ向けの発売予想はしていた。これはヨーロッパ向けのトリシティ155のパーツカタログを見るとわかる。
あまり注目する人は少ないが、パーツカタログのイラストにはコードが振ってある。これに注目すると、2016年モデルのタイ向け BE21 というモデルと、同じくタイ向けの BB82 というモデルが出てくる。


まず、エンジン周りや車体周りで BE21 のイラストが多数使われている。

BB81 パーツカタログ Fig 17
BB81 parts catalogue fig 17

同様に車体周りなどでは BB82 のイラストが使われている。

BB81 パーツカタログ Fig 18
BB81 parts catalogue fig 18

簡単に説明すると、イラストコードの最初の4桁はモデルコードを表している。続く3桁は販売国や地域をさしていて、431 はタイのこと。ハイフンの次の R は年式を表していて、R は2016年を意味する。いくつか例外があるが、イラストを見るとどんなモデルのいつのイラストなのかわかる。

ヤマハのパーツカタログでは、全てのモデルでイラストを描いていたら大変なためか、部品構成が同じ場合は他モデルのイラストを流用する。つまり、BB81 では BE21 や BB82 のイラストを流用していることになる。ということは、開発段階では BE21 や BB82 の方が先行していたとも言える。

もう1つの手がかりとして、カラーコードがある。ヨーロッパ向け BB81 のカラーコードを見てみる。フランスの web 版パーツカタログで確認すると。

TRICITY155 B881 カラーコード
BB81_EPC_France

カラーコードが A からではなく B から始まっている。モデルコードが異なると、他のモデルに関係なく A から振ることが多いのだけど、たまに既にあるモデルコードとカラーコードを合わせることがある。タイ向けの BB82 では A に黒、B はヨーロッパと同じく WHITE METALLIC 6 を割り当てているので、その影響で WHITE METALLIC 6 を B にして、以降 C, D としたようである。そんなカラーコードからも、別のモデルの存在を感じられる。

せっかくの機会なので、1つ疑問に思っていることを。それは、燃料タンクの部品。BB81 のパーツカタログを見ると、燃料タンクの部品番号は BR7-F4110-00 である。BR7 というモデルコードはこれまでに出ていないはずなので、何の機種からの流用なのか謎である。これから出る別な国向けのトリシティなのか、同じ形状をした別のモデルを開発中なのか、それとも没になったモデルなのか。意外とミスという可能性もあるが。

BR7-F4110-00
BB81 petrol tank

BR7 のモデルコードはそのうち判明すると思うので、まずはタイの発売を待つばかりである。