タイでトリシティ155が発売か1

ヨーロッパモデルに続けて、タイでトリシティ155 が発売されそうである。

TRICITY155 MWS150-A 2016 B881 ※ヨーロッパモデルの写真
TRICITY155 BB81

モデルコードは ABS 付きが BB82 になり、ABS 無しモデルが BE21 になる。モデル名は未確認だけど、ABS 付きモデルはヨーロッパモデルと同じ MWS150-A になり、ABS 無しモデルは MWS150-C になると思われる。


装備も異なるようなので、気になるところを比較してみることにした。タイ向けの色は、色名が間違っている可能性がある。

MWS150-A
BB81 ヨーロッパ
MWS150-A
BB82 タイ
MWS150-C
BE21 タイ
ABS 有り 有り 無し
リアブレーキ ディスク ディスク ディスク
Pブレーキ 有り 無し 無し
ヘッドライト LED LED LED
リモコンキー 無し 有り 有り
前タイヤ 90/80-14 90/80-14 90/80-14
後タイヤ 130/70-13 130/70-13 130/70-13
WHITE METALLIC 6 WHITE METALLIC 6
MAT VIVID PURPLISH BLUE ME 1
WHITE METALLIC 6 MAT VIVID PURPLISH BLUE ME 1
MAT GRAY METALLIC 5

タイ向けはパーキングブレーキがなくなって、リモコンキーが付いた。タイ向けのリアホイールはヨーロッパ向けと同じもののようなので、ドラムブレーキの空洞が使われないまま残っていると思われる。

TRICITY155 Prototype ※プロトタイプモデルの写真
TRICITY155 prototype

リモコンキーがあったり、リモコンキーでウィンカー部分が点滅したりするので、電気系統はトリシティ125と同様にそこそこ違いがある。その他全体的な装備はヨーロッパ向けと同じかな。

実を言うと、少し前に発売の予想はしていた。これはヨーロッパ向けのトリシティ155のパーツカタログを見るとわかる。と続けたいのだけど、書いていたら長くなったので続きは明日。

YS125のエンジンとか

先日、中国で YS125 が発売となった。パーツカタログがアップロードされるのはもっと先かと思っていたが、昨日アップロードされた。

YS125-5 2016 BB61
YS125 BB61

年式は2016年で、モデルコードの BB61 も確認できた。


パーツカタログがアップロードされたので、エンジン周りを比較してみることにした。比較対象は中国の YS150 とインドの Saluto (YC125-5 2LP1) とブラジルの YBR125ED FI (B372) で、ブラジルモデルはガソリンでの値。

YS125
BB61
YS150
2SB1
Saluto
2LP1
YBR125FI
B372
中国 中国 インド ブラジル
モデル年 2016 2015 2015 2016
排気量 124.86 cc 149.31 cc 124.86 cc 124.86 cc
B × S 52.4×57.9 mm 57.3×57.9 mm 52.4×57.9 mm 52.4×57.9 mm
燃料装置 インジェクタ インジェクタ キャブレタ インジェクタ
馬力 7.8 kW 9.5 kW 6.1 kW 8.1 kW
トルク 10.8 Nm 13.0 Nm 10.1 Nm 11.3 Nm
バランサー
クラッチ数 4 枚 4 枚 2 枚 2 枚
ギア数 5 5 4 5
一次減速比 3.409 (75/22) 3.409 (75/22) 3.409 (75/22) 3.409 (75/22)
1速ギア比 2.714 (38/14) 2.714 (38/14) 2.833 (34/12) 2.714 (38/14)
2速ギア比 1.789 (34/19) 1.789 (34/19) 1.647 (28/17) 1.789 (34/19)
3速ギア比 1.318 (29/22) 1.318 (29/22) 1.143 (24/21) 1.318 (29/22)
4速ギア比 1.045 (23/22) 1.045 (23/22) 0.875 (21/24) 1.045 (23/22)
5速ギア比 0.875 (21/24) 0.875 (21/24) 0.875 (21/24)
二次減速比 3.071 (43/14) 2.929 (41/14) 3.214 (45/14) 3.071 (43/14)

ブラジルの YBR125ED FI B372 の4速ギア比は、オーナーズマニュアルは上記の値なのだけど、パーツカタログを見ると 22/23 になっている。

インドの Saluto ではバランサーと5速を廃してクラッチ枚数も減らし、その影響で燃費と価格に反映させている。バランサーをなくした振動対策のためか、エンジン上部のエンジンハンガーも無くなった。
中国の YS125 については、エンジン周りのギアは YS150 と共通化し、ドリブンスプロケットで排気量分の差をまとめている。中国経済がやや不安になってきているが、YS125 の売れ行きはどうなるだろうか。