ヤマハの方のSX-4

SX-4 と言えばスズキのコンパクトカーなのだけど、ヤマハも SX-4 を出していた。ペットネームは、2004年まで SCORPIO で、2005年以降は SCORPIO-Z と呼ばれている。

インドネシア生産で、エンジンはセロー225や TW225 と同じ 223cc のもの。今で言う YBR250 のような感じ。


モデルコードは 5BP で、2011年に大きなモデルチェンジをして 54D になった。

photo code name year
SX-4_5BP1_A_00 5BP1 SX-4 2001
SX-4_5BP2_A_00 5BP2 SX-4 2004
SX-4_5BP3_B_00 5BP3 SX-4 2005
SX-4_5BP4_B_00 5BP4 SX-4 2006
SX-4_5BP6_B_00 5BP6 SX-4 2008
SX-4_5BP7_B_00 5BP7 SX-4 2008
SX-4_5BP8_B_00 5BP8 SX-4 2009
SX-4_5BP9_B_00 5BP9 SX-4 2009
SX-4_54D1_A_00 54D1 SX-4 2011
SX-4_54D2_A_00 54D2 SX-4 2012
SX-4_54D3_A_00 54D3 SX-4 2013
n/a 54D4 SX-4 2014
SX-4_54D5_A_00 54D5 SX-4 2014

54D4 の写真は、インドネシアヤマハのページに見つからなかったので、本当は売っていないのではと思ったりしたが、インドネシアにあるページで確認できた。そのページによると、500台の限定生産なんだとか。

モデルチェンジ前の 5BP4 や 5BP7 がモデルコードそのままで、オーストラリアやニュージーランドに輸出され発売される。ニュージーランドでは売れなかったためか、5BP7 が2011年までラインナップに並んでいた。未確認だが、5BP4 が中南米に輸出されたとの話もある。

インドネシアでは、150cc でスタイリングが似ている V-IXION/BYSON が出ていたり、MT-25 が発売されたため、2014年モデルを最後に生産終了になってしまった。

MT-10 今後の発売を予想

欧州などで MT-10 が発売された。この独特の顔は評価が分かれるところ。個人的には、ちょっと微妙な感じ。

MT-10_B761_A_00

モデルコードは B67 で、確認できているのは3モデル。

code name year country
B671 MTN1000 2016 欧州
B675 MTN1000G 2016 豪州
B677 MTN1000 2016 ロシア

見るとわかるように、モデルコードが開いている。モデルコードは飛ぶことがたまにあるけど、3つも飛ぶことはあまりない。B672~B674 は、3つ開いているので、北米向けが入ってくるのではないかと予想している。

北米向けとは、U49(USAのカリフォルニア州以外)、CAL(カリフォルニア州)、CAN(カナダ) の3つの国・地域向けで、セットになっていることが多い。最近発売された XSR900 のモデルコード B90 を見てみると。

code name year country remarks
B901 MTN850 2016 欧州
B902 MTN850G 2016 豪州
B903 XSR900G 2016 U49
B904 XSR900GC 2016 カリフォルニア
B905 XSR900G 2016 カナダ
B906 MTN850 2016 ロシア
B907 XSR900 2016 日本
B908 MTN850 2016 欧州 50周年カラー
B909 不明
B90A MTN850 2016 ロシア 50周年カラー
B90B XSR900 2016 日本 50周年カラー
B90C XSR900G 2016 カナダ 50周年カラー
B90D XSR900G 2016 U49 50周年カラー
B90E XSR900GC 2016 カリフォルニア 50周年カラー

と言う感じで、北米は一緒になっている。

これだけ排気量が大きな機種は、その他の国であまり販売することがなく、あってもブラジルぐらい。でも、ブラジルはモデルコードを変えてくることがほとんどなので、やはり3つの穴は北米と見ても良いかもしれない。

もう1つ開いた B676 について、日本向けという可能性は充分にある。しかし、日本で売れるのだろうか。

2016年6月9日追記
MT-10北米向け(FZ-10)について書いたのでそちらも参考に。