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JOG と VINO が28年度規制を通して発売に

JOG と VINO が28年度排出ガス規制を通して発売すると発表された。
その前に、ヤマハファクトリーレーシング鈴鹿8時間耐久ロードレース3連覇おめでとう!

鈴鹿8時間耐久ロードレースV3

去年と同様、R1 の圧倒的な速さで、安定感の走りだった。カラーは違うけど、発表された JOG-ZR Movistar Yamaha MotoGP Edition の売り上げも伸びることでしょう。

そんなヤマハは昨年に原動機付自転車についてホンダと協業を検討していると発表しており、28年度排出ガス規制対応モデルはホンダ製になるのではとも予想していたが、ヤマハ製で発売されるということで。

XC50D VINO 限定版
XC50D VINO 限定版

先日書いた「CE50最後のヤマハ製JOGか」という予想は、幸いにも間違っていたことになる。この調子だと、VOX なども排出ガス規制に対応して発売されそうである。


今回発表されたモデルが2017年モデルになるのか、2018年モデルになるのか今のところ不明で、モデルコードも不明である。

2017年8月1日追記
JOG の通常モデルについては2017年モデルで、以前書いた「CE50最後のヤマハ製JOGか」のモデルが発売された感じとなった。
Movistar Yamaha MotoGP Edition については2018年モデルで、モデルコードは 3P3Y となる。7月25日に発表された JOG シリーズを表にすると。

code name year country remarks
3P3P CE50J 2017 日本
3P3R CE50S 2017 日本 DELUXE
3P3S CE50ZR 2017 日本 ZR
3P3T CE50P 2017 日本 PETIT
3P3Y CE50ZR 2018 日本 MotoGP Edition

VINO / VINO Molfe については2017年モデルの扱いで、モデルコードは以前からの 2WP / 37B を継続して使っている。こちらも一覧にすると。

code name year country remarks
2WPD XC50X 2017 日本
37B9 XC50H 2017 日本 Molfe

この排出ガス規制に対応して、スペックと値段はどう変わったのか比較してみようかと思う。ここはベーシックなところで CE50 の JOG で比較してみる。

model CE50J CE50
year
code
2017年
BF61
2017年7月発表
価格(税込) 160,920円 171,720円
排気量 49 cc 49 cc
ボア×ストローク 52.4 × 57.9 52.4 × 57.9
圧縮比 12.0:1 12.0:1
馬力 3.1 kW 3.2 kW
トルク 3.9 Nm 4.1 Nm
全長 1685 mm 1685 mm
全幅 650 mm 650 mm
全高 1035 mm 1035 mm
装備重量 84 kg 84 kg
届出燃費 66.0 km/L 69.7 km/L
燃料容量 4.4 L 4.4 L

驚くことに、価格は高くなったものの重量は変わらず、エンジンのスペックは燃費を含めて上がっている。マフラーなど外観に違いがあるのか写真を比べて見たが、同じだった、と言うより規制前モデルと同じ写真を使っていた。

排出ガス規制に対応することで値段が高くなり、単純に考えてそのままでは販売数が落ちてしまう。それをスペックを上げてくることで販売数を落とさないようにとしているのでしょう。大変だったと想像は付くが、来年製造をやめてしまうかもしれないモデルに対して施すには、もったいない気がしてくる。

Vino125 – ビーノの125cc版

今日は Vino の 125cc 版である Vino 125 を。

VINO125_5YRA_A_00

Vino 125 は、2000年に台湾で登場した。この最初の Vino は Vino Bianco 125 という名前で、モデルコードは 5JS だった。


Bianco R というモデルも出て、このモデルコードは 5JS2。Bianco R は Vino R 125 など、別な呼び方もされている。

BiancoR_5JS2_logo

今回は Bianco は除外し(実はあまり資料がないのもある)、2004年から台湾や北米で発売されていた 5YR の系統を。

code name year country
5YR1 YJ125S 2004 USA
5YR2 YJ125S 2004 カナダ
5YR3 XC125VG 2004 台湾
5YR4 YJ125T 2005 USA
5YR5 YJ125T 2005 カナダ
5YR6 YJ125V 2006 USA
5YR7 YJ125V 2006 カナダ
5YR8 YJ125W 2007 USA
5YR9 YJ125W 2007 カナダ
5YRA YJ125X 2008 USA
5YRB YJ125X 2008 カナダ
5YRD XC125VE 2009 USA
5YRE XC125VF 2009 カナダ
5YRF XC125Z 2010 USA
5YRG XC125Z 2010 カナダ
5YRH XC125A 2011 USA
5YRJ XC125A 2011 カナダ

5YRD から XC125 とモデル名の変更があるが、資料によっては YJ125 のままであったりと統一が取れていない。カナダの web 版パーツカタログでは、それ以前でも XC125 が付いていたりして、何が正解なのかよくわからない。手元の資料をいくつか参考にして、上記の表のようにしたが、YJ125 と XC125 と両方で呼ばれていることに留意してもらいたい。

Vino125_5YR9_ep_cat_00

残念なことに、この Vino 125 は2011年モデルを最後に発売を終了してしまった。ちょっとモデル年が離れているが、台湾モデルと北米モデルの比較をしてみる。

VINO125_5YR3_A_00
台湾向け 5YR3
VINO125_5YRD_B_00
US 向け 5YRD

見た目での違いは、リアのウィンカーやリフレクタ、キャリアが確認できる。キャリアはグラブバーと分かれていて、ヤマハの部品情報検索で黒いキャリア 5JS-F4842-00-1V を探すと販売終了だけど、メッキの 5JS-F4842-00-98 は5206円で在庫あり。ひょっとしたら入手できるかもしれない。

外見以外で一番大きな違いは、ガソリンタンクの容量で、台湾向けの方が量が多く 5.1 リットルとなっている。一方の北米向けは 4.5 リットル。ガロン換算での誤差とかではなく、タンクの部品番号から違う。また、重さの確認はできなかったが、ウェイトローラーの重さも異なっている。キャブレタやマフラーの部品番号も異なるので、入手して比較するのも面白そうである。