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TZR125の比較2

今日は TZR125 の日本向けの比較をしようかと。そのついでに、カラー一覧も入れて。

TZR125 1988 2UT
TZR125 2UT

日本向け TZR125 は基本的にフルカウルモデルではなく、フルカウルなのは1988年に500台限定で発売された 2UT のみ。その代わりと言っては少しおかしいが、ヨーロッパ向けのフルカウルのモデルが輸入されていたりして、入手しようと思えばできる状態ではあった。


年式の比較をするため、各年式の写真を。いつものカラー一覧のようになってしまっているが。

code year photo
2RM 1987 WHITE
TZR125 2RM A


FARAWAY BLUE
TZR125 2RM B
2UT 1988 WHITE
TZR125 2UT A
3TY1 1990 SILKY WHITE
TZR125 3TY1 A


NEW BLACK BLUE
TZR125 3TY1 B
3TY2 1992 SILKY WHITE
TZR125 3TY2 A
3TY4 1994 BLUISH WHITE COCKTAIL 1
TZR125 3TY4 A

基本的にフレームやエンジン周りは共通である。写真を見るとわかるが、1990年の 3TY になったタイミングで、
・ホイールの変更
・フロントタイヤサイズの変更
・フロントのブレーキディスクを 267mm に変更
・前後チューブレスタイヤに変更
・リアブレーキをディスクに変更
・ウィンカーの変更
とそこそこの変更が入っている。

1992年の 3TY2 になったときには、常時点灯の義務化に伴い電気系の変更が入っている。さらにメーター周りとスイッチ周りの変更も行われている。

エンジン周りは共通なので、車体情報などを中心にスペックを比較してみる。

code 2RM 2UT 3TY1 3TY2 3TY4
1987 1988 1990 1992 1994
全長 2020 mm 2025 mm
全幅 695 mm
全高 1005 mm 1100 mm 1005 mm
軸間距離 1350 mm 1345 mm
最小回転半径 2600 mm 3000 mm 2600 mm
装備重量 120 kg 124 kg 121 kg
前タイヤ 90/90-16 WT 90/80-17 TL
後タイヤ 100/90-18 WT 100/90-18 TL
前ブレーキ 245mm ディスク 267mm ディスク
後ブレーキ 130 mm ドラム 210 mm ディスク

2UT では、フルカウルにしたために最小回転半径がだいぶ大きくなっている。そして重量が 4kg 増えているので、その重量はカウルの分ということになる。

次回はヨーロッパ向けの比較をしようか、どうしようか。

TZR125の比較1

あまりスペックを意識することはないため、いつもはあまり書かないのだけど、たまには書いても良いかなということで、今日は1987年の各国モデルの比較をしてみようかと。

TZR125 1987 2RN
TZR125 2RN

それぞれの国向けによって、フルカウル仕様であったり、YPVS 未装着であったりと違いがある。全てのモデルで書くとかなり長くなるので、まずは初年度の1987年で絞ってみる。


前回のモデル一覧から、1987年のモデルを抜き出してカウルの有無とヘッドライトの球種と、YPVS の装着を確認してみる。

code country head light cowling YPVS
2RH 欧州 白熱球 あり
2RK UK 白熱球 なし
2RL フランス 白熱球 あり
2RM 日本 ハロゲン球 あり
2RN スペイン 白熱球 フルカウル あり
2TU シンガポール、南アフリカ 白熱球 あり

ヨーロッパでは4モデルのラインナップとなっている。フランスでは 2RH と 2RL の2モデルが発売になっていたが、2RL は A1 ライセンス向け馬力制限モデル。2RH と 2RL の違いを確認したが、マフラーの違いのみである。同様に 2RK も馬力制限モデルであったが、こちらは YPVS を外している。スペイン向け 2RN は、スペイン工場での半ノックダウン生産となっており、日本からの部品と現地の部品を合わせて作られた。

日本向けの特徴としては、日本らしく2種のマークやシートにベルトがある以外に、ヘッドライトにハロゲン球を採用していたり、ステップにセンサーが付いていたり、リヤのサスペンションが柔らかい設定となっている。

TZR125 2RH 欧州向け
TZR125 2RH
TZR125 2RM 日本向け
TZR125 2RM

シンガポール、南アフリカ向けは欧州向けに日本向けが混じっている感じで、特徴らしい特徴はない。シンガポール向けと南アフリカ向けとの外見上の見分け方は、シンガポール向けは日本向けと同じミラーで、南アフリカ向けは欧州向けと同じ2軸調整できるものになっている。

日本向け 2RM と、翌年の1988年に発売されたスイス向け 2RJ では最終減速比が 44/16 で 2.75 となっている。日本向け以外の1987年の上記モデルでは、45/16 で 2.81 となっていて、日本向けとスイス向けだけ高速よりに振られているのも不思議な感じがする。

いつもよりも少し突っ込んでスペック比較を行ってみた。この調子で1995年まで TZR125 の比較をしようと思えばできるのだけど、次回はちょっと角度を変えて日本向けの各年の比較をしてみようかと。