Tracer 700 が来月には発売になりそうである。

Tracer 700 2016 BC61

発表通り、色は青、赤、黒の3色。モデル名は MTT690(MTT690-A?) になり、モデルコードは BC6 が使われ、ヨーロッパ向けが BC61 になる。詳細は入ってこないが、何やらバリエーションモデルが控えている感じ。MT-07 で言うところの MOTO CAGE のようなものだろうか。単なる A2 免許向けモデルかもしれないが。この件については、情報が入ったらまた書きたいと思う。

フレーム位置を合わせて、画像を重ねてみた。リアタイヤの位置が後に行っているけど、シート位置は前に来ていて、フロント荷重を増やしている。

Tracer 700 と MT-07 比較

エンジン周りは MT-07 と全く同じ、フロントホイールは MT-07 と同じもの、リアホイールも MT-07 と同じく MT-09 のものを流用している。

Tracer 700 と MT-07 のスペックを比較してみる。

	MT-07 ABS 1XBH	Tracer 700 BC61
全長	2085 mm	2138 mm
全幅	745 mm	806 mm
全高	1090 mm	1270 mm
シート高	805 mm	835 mm
最低地上高	140 mm	140 mm
ホイールベース	1400 mm	1450 mm
装備重量	182 kg	196 kg
最高出力	55.0 kW / 9000rpm	55.0 kW / 9000rpm
最高トルク	68.0 Nm / 6500rpm	68.0 Nm / 6500rpm
前タイヤ	120/70 ZR17	120/70 ZR17
後タイヤ	180/55 ZR17	180/55 ZR17
燃料タンク容量	14.0 L	17.0 L
ヘッドライト	12V 60/55W H4	12V 55W × 2 H7
価格	5349 ポンド	6299 ポンド

Tracer 900(MT-09 Tracer) は LED ヘッドライトだったが、Tracer 700 は H7 のバルブを２つ使っている。

評価が別れそうなハンドル周り。まずはウィンカーの位置がレバー前に装着されている。

昔のベスパはハンドルのバーエンドにウィンカーがあったので、転んだり倒したりすると必ずウィンカーが割れてしまった。この位置だったら、転倒で割れることはないけど、ちょっとした林道を走ったときに小枝が当たったりして破損する可能性はある。

そしてもう１つ、ハンドルにブレイスバーのような金具が付けられているが、ちょっと安っぽい質感。アクセサリによっては取り付けやすいかもしれないが、角度調整ができなくなる。ここはハンドル径と同じパイプの方が、対応アクセサリも多いのじゃないかと思う。

同じようにナックルガードの取り付け金具も、穴がいくつも開いているものを使っている。

残念ながら、フランス工場での製作なので、過去の例から言って日本で正規販売されないでしょう。なので、日本に入ってくるとすればプレスト扱いになる。