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中国でForce 125発売

今日は9月15日に中国で発売された Force 125 について。

Force 125 [福禧 125]
Force 125

この Force 125 は4月の終わりに型式登録がされたことで、だいぶ前から姿と発売がわかっていた。なので、ようやく発売されたという感じである。


モデル名とモデルコードを確認してみたが、不明であった。しかし、サイドに AS と入っていることから、モデル名は AS125 になるのではという話である。個人的には AS1/AS2(/AS3) の存在の前に AS の名前を付けて良いのかと心配してしまうのだけど、中国なのでそんなことは考えてないのかもしれない。

Force 125 – AS
Force 125 AS

台湾での Force は 155cc のモデルで、中国の Force は中国製造なので基本的に別物なのだけど、せっかくなので外観を比較してみることに。

Force 125 中国
Force 125
Force BH61
Force 台湾

やっぱり別物である。

実は中国のモデルは扱いたくない理由がいくつかあって、その1つに独自のペットネームと登録型式名を付けていることにある。モデル名、モデルコード、ペットネームと3つあるだけでも混乱する人がいるのに、さらに2つ追加されるのである。CYGNUS ZR で例をあげると。

ペットネーム(英語): CYGNUS ZR
ペットネーム(漢字): 尚領
モデル名: LCK125
モデルコード: BK91
フレーム型式: TJAB9
登録型式名: ZY125T-9A

LCK125 BK91 [CYGNUS ZR]
LCK125 BK91

台湾でも漢字のペットネームを付けるが、登録型式名は付かないのでまだ混乱は少ない。

なぜモデル名などの話をしたかと言うと、 Force 125 にちょっと違和感があるからである。登録型式名が JYM125T-A となって、フレーム型式も TCJMA なのである。これにピンとくる日本人は 0.1% 以下だと思うが。

中国でヤマハのモデルは重慶建設・雅馬哈摩托車有限公司(CJYM)と株洲建設雅馬哈摩托車有限公司(ZJYM)が製造している。スクーターは ZJYM が製造を担当してきたのだが、この Force 125 に JYM125T-A が付けられているということは CJYM が製造していることになる。これがもし ZJYM が製造した場合は ZY125 から始まるものになる。もう少し調べると、賽鷹/CYGNUS GT も CJYM で製造しており、このことを見る限り製造体制に変更があったようである。

台湾のFORCEについて

すっかり抜けていたけど、昨年末台湾で FORCE が発売された。

FORCE 2016 BH61
FORCE 2016 BH61

排気量は 155cc で、SMAX と同じエンジンを搭載している。モデル名は XC155R となっているところからも、SMAX の上位グレードと呼んでも良い感じかな。


モデルコードは BH61 になり、年式は2016年の扱い。カラーは4色のラインナップ。

MAT BLACK 2
WHITE METALLIC 1
GRAY METALLIC M
MAT RED METALLIC 2

ホイールの色も3色用意している気合の入ったモデルである。

せっかくなので簡単に台湾の SMAX と日本の Majesty S とのスペックを比較してみる。

model Force SMAX Majesty S
code BH61 1DK4 2LD2
台湾 台湾 日本
年式 2016年 2016年 2016年
全長 1990 mm 2030 mm 2030 mm
全幅 715 mm 715 mm 715 mm
全高 1115 mm 1115 mm 1115 mm
シート高 805 mm 795 mm 795 mm
軸間距離 1405 mm 1405 mm 1405 mm
最低地上高 90 mm 100 mm 90 mm
装備重量 141 kg 144 kg 145 kg
燃料容量 7.4 l 7.4 l 7.4 l
排ガス規格 六期 五期
B×S 58.0×58.7 58.0×58.7 58.0×58.7
圧縮比 11.0 : 1 11.0 : 1 11.0 : 1
最高出力 11 kW
最高トルク 14 Nm
前照灯 H7 55W×2 H4 60/55W H4 60/55W

SMAX と Majesty S はほぼ同じ諸元。Force は SMAX よりも全長が短くなって軽量化している。

カラーリングは少し派手だけど性能が良さそうなので、アトラス辺りが輸入してくれるかもしれないな。