XJR1300Lというモデル

XJR1300 には XJR1300L という教習車向けの車両が発売されている。

XJ1300L_1PK1_A_00

モデルコード は 1PK で、完全な日本向けのモデル。

code name year country
1PK1 XJR1300L 2011 日本

XJR1300 は今年リコールがあったため、この XJR1300L が何台発売されているのかわかっている。

XJR1300、XJR1300Lに関するリコールについて

XJR1300L については生産台数が172台となっている。驚くことに XJR1300 自体も10年間で2661台しか売れていない。欧州や豪州でも売られているので、なんとか存続して販売しているのでしょう。


この XJR1300L の特徴は、ギアやニュートラルのポジションがわかるようなランプや、転倒しても大丈夫なようにガードが付いている。何れも部品番号は不明だけど、使用されているローシートについては、1PK-24730-00 で、これによりシート高が 30mm 低くなっている。同じ2011年モデルの 5UXH と比較してみる。

5UXH 1PK1
全長 2175 mm 2175 mm
全幅 765 mm 765 mm
全高 1115 mm 1115 mm
シート高 795 mm 765 mm
ホイールベース 1500 mm 1500 mm

他にも、40km の文字だけ大きなメータが付いていたりもする。欲しい人はいないと思うが、部品番号は 1PK-83570-00 になる。

エンジン周りは同じ部品を使っているが、クラッチの構成が少し違っている。クラッチプレートは6枚で同じ部品を使っているが、5UXH ではフリクションプレートが 36Y-16331-00 が3枚と、5JW-16331-00 が3枚の組み合わせ、1PK1 では 36Y-16331-00 が6枚となっている。この辺り、クラッチの耐久に影響してくるのでしょう。

MT-09 白バイ仕様

ヤマハの2012年の資料によると、ポリス向け自動二輪車として FJR1300AP, XJ900P, XJ6SAP, XV250P が発売されているとある。

ポリス仕様モーターサイクルの開発および製品の紹介

XV250P 以外については確認していて、その他については時期を見てまた書こうかと思う。このラインナップはそれから変わっていないと思っていたが、ヨーロッパにて MT-09 のポリス仕様が発売されていた。ベースは MT-09 TRACER で倒立フォークのまま採用されている。

MT09_B561_A_00

モデルコード は B56 で、確認しているのは以下の3モデル。

code name year country
B561 MT09TRP 2016 フランス、ベルギー
B562 MT09TRP 2016 欧州
B563 MT09TRPG 2016 豪州

黒い前側エンジンプロテクタの部品番号は、右側が B56-2840M-00 で、左側が B56-2840K-00 になる。日本で手に入るかは不明。

面白いことにバッテリーを2つ積んでいる。シート下の工具入れのところに無理やりに押し込めているのだろうか。少し謎であるが、それだけ電装での消費があるようである。

この MT-09 の白バイは、白バイのためだけに作り続けられている XJ900P の代替となるのか注目していきたい。日本での採用はないだろうな。