CP250 MAXAM / MORPHOUS

少し昨日の続きで、今日はマグザム CP250 MAXAM について。Tricker と同じく、この CP250 も輸出されていた時期があった。日本で発売された2005年に USA でも発売され、名前は MAXAM ではなく MORPHOUS だった。その USA 向け MORPHOUS は売れていなかったのか、3年ほどで発売終了となってしまった。

CP250_1B7F_A_00

morphous と言う言葉は「形を成す」と言った意味の接尾辞で、「アモルファス合金」のモルファスの部分のように使われる。ギリシャ神話に出てきたり、マトリックスにも登場するモーフィアスと同じ綴りかと思ったけど、そちらは Morpheus で異なる。でも、どちらも元はギリシャ語の morphe からきているらしく。


そんな話はおいて、CP250 のモデルコードは日本でも USA でも共通で 1B7 が使われている。いつものように一覧なのだけど、写真を後側にしてみた。

1B71
2005
日本
CP250_1B71_ACP250_1B71_B
CP250_1B71_CCP250_1B71_D
CP250_1B71_E
1B72
2006
USA
CP250_1B72_ACP250_1B72_B
1B74
2006
日本
CP250_1B74_ACP250_1B74_B
CP250_1B74_CCP250_1B74_D
CP250_1B74_E
1B75
2007
日本
CP250_1B75_ACP250_1B75_B
CP250_1B75_CCP250_1B75_D
1B76
2007
USA
CP250_1B76_ACP250_1B76_B
1B77
2007
日本
CP250_1B77_ACP250_1B77_B
CP250_1B77_CCP250_1B77_D
CP250_1B77_E
1B78
2008
USA
CP250_1B78_A
1B7B
2010
日本
CP250_1B7B_ACP250_1B7B_B
CP250_1B7B_CCP250_1B7B_D
1B7C
2012
日本
CP250_1B7C_ACP250_1B7C_B
1B7D
2012
日本
CP250_1B7D_A
1B7E
2014
日本
CP250_1B7E_ACP250_1B7E_B
1B7F
2015
日本
CP250_1B7F_A

日本向けとUSA向けの違いがわかりやすいように写真を並べてみる。USA 向けはロゴの違い以外に
・スクリーンの色が透明
・先端部の色が車体色ではなく黒
・フロントフォークにリフレクタがある
・ナンバープレート横にリフレクタがある
といった違いが確認できる。見えないところでは、USA 向けはチャコールキャニスタがあったり、リアのサスペンションが異なっていたり。

CP250_1B71_E_00
日本向け 1B71 MAXAM
CP250_1B76_B_00
USA 向け 1B76 MORPHOUS

と書いたけど、上のモデル一覧表の 1B72 の写真に違和感を感じたかもしれない。もし、MAXAM 検定があったら、こんな感じになる。

級外 違和感を感じない
3級 言われて気が付いた
2級 言われる前から気が付いた
1級 気が付いたけど、元の USA での画像もそうなってるのを知っている

画像を大きくしてみる。ちょっと見辛いのだけど、ロゴは MORPHOUS とあって先端部は黒であるのに、スクリーンが黒いしリフレクタも無い。一応部品も確認してみたけど、写真の方が間違いで、本来ならスクリーンは透明で、リフレクタも付いている。

CP250_1B72_B_00

写真撮影時に間に合わなかったのか、CG で作って変更するのを忘れたのか、良くわからないけど YAMAHA のうっかりなのかな。

この透明のスクリーンの部品番号は 1B7-Y2881-11 で、日本のヤマハの部品検索で入力してみると、14256円と値段が付いて在庫もありになっている。入手できる可能性が大いにある。

そんな MAXAM は現在日本向けのみ作っているので、売り上げによってすぐにも発売中止になる可能性がある。気になる人は早めに手に入れることをお勧めする。

TRICKER XG250

今日はトリッカー TRICKER XG250 の話。現在は、日本向けのみ作られていて、他に日本向けのみの機種は 250cc クラスだと MAXAM がある。

SG250_5XT6_B_00

現在は日本向けのみなのだけど、2005年にトライアルが盛んなヨーロッパで発売していた。よほど売れなかったのか敢えなく1年で発売終了してしまう。


モデルコードは 5XT で、ヨーロッパ向けは 4D6 となっている。販売国が少ないので、今日は写真付きの一覧を。モデル名は全て XG250 になる。

code
year
photo
5XT1
2004
XG250 _5XT1_A_00XG250 _5XT1_B_00XG250 _5XT1_C_00
4D61
2005
XG250 _4D61_A_00XG250 _4D61_B_00
4D62
2005
XG250 _4D62_A_00
5XT2
2005
XG250 _5XT2_A_00XG250 _5XT2_B_00
5XT3
2005
XG250 _5XT3_A_00
5XT4
2006
XG250 _5XT4_A_00XG250 _5XT4_B_00
5XT5
2006
XG250 _5XT5_A_00
5XT6
2007
XG250 _5XT6_A_00XG250 _5XT6_B_00
5XT7
2007
XG250 _5XT7_A_00
5XT8
2008
XG250 _5XT8_A_00XG250 _5XT8_B_00
5XT9
2008
XG250 _5XT9_A_00
5XTA
2010
XG250 _5XTA_A_00XG250 _5XTA_B_00
5XTB
2014
XG250 _5XTB_A_00XG250 _5XTB_B_00

ヨーロッパ向けとの装備の違いを見てみると、まず目に付くのがリアフェンダー周り。日本向けのナンバーの角度ではヨーロッパの法規に引っかかるのか、角度が垂直に近いものに変わっている。それと、ヘッドライトも大きくなっている。

SG250_5XT3_A_00
日本向け 5XT3
SG250_4D62_A_00
ヨーロッパ向け 4D62

パーツカタログを眺めてみると、他にもヨーロッパ向けのミラーは DT125RE のものとなっていたり、クラッチの構成も北米向け XT250 と同じ構成になっている。

ヨーロッパ向けのヘッドライトは一回り大きいので、良さそうな感じはする。ヘッドライトアッシーが 4D6-H4300-00 で、交換するにはステー 4D6-F3174-00 も必要となる。しかし、交換するにはいくつか問題がある。まず、ヨーロッパ向けは英国では発売されていない。つまり、ヘッドライトのレンズは右側通行向けにカットされているだろうということ。他にもバルブのワット数は同じだけど、ヨーロッパ向けのバルブが何なのか調べてもわからない。日本向けは H4u だから H4 も使えて便利なのに、わざわざヘッドライトを変えて不便になるのも納得いかない。高いお金をかけてヨーロッパから詳細不明の純正部品を輸入するぐらいだったら、汎用品を使うのが得策でしょう。