欧州のXJR1300

先日、ヨーロッパのヤマハで機種を眺めていたら、XJR1300 の写真に目がとまった。

XJR1300 XV950 lineup

XV950 Racer の写真と間違えているのかなと思ったぐらい日本の XJR1300 とフォルムが違っている。


リア周りのデザインのせいで、何か中途半端な印象を受けてしまう。ただ見慣れてないだけかもしれないけど。

XJR1300 2016 2PN4 Europe
XJR1300_2PN4_B_00

日本で売っている XJR1300 と、ヨーロッパで発売されてされている XJR1300 と XJR1300 Racer 、さらにヨーロッパで発売されている XV950 Racer の写真を並べてみる。XV950 はヨーロッパでの Bolt の名前。

XJR1300 2015 5UXK Japan
XJR1300 5UXK
XJR1300 2016 2PN3 Europe
XJR1300 2PN3
XJR1300 Racer 2016 Europe
XJR1300 Racer
XV950 Racer 2016 Europe
XV950CR XV950 Racer

ヨーロッパでは、3つ穴の開いた銀色の丸板「お面」がお気に入りのようで。同じ XJR1300 でも車体がだいぶ違っているので、簡単にスペックの比較もしてみることに。エンジンは同じで、エンジンスペックもほぼ同じなので省略した。

XJR1300 2015
5UXK Japan
XJR1300 2016
2PN4 Europe
全長 2175 mm 2190 mm
全幅 765 mm 820 mm
全高 1115 mm 1120 mm
シート高 795 mm 829 mm
最低地上高 125 mm 133 mm
重量 245 kg 240 kg
前輪 120/70 ZR17 120/70 ZR17
後輪 180/55 ZR17 180/55 ZR17
燃料容量 21 L 14.5 L

ガソリンタンクの容量が減ったのは痛いポイントだな。それにしても、最近のヤマハヨーロッパが推している Heritage 路線はうまくいっているのだろうか。日本じゃ売れなさそうだな。

XJR1300 europe web

日本語を使うのは良いのだけど、たまに間違っていたりする。チェックとかしないで出しているのか、面白がっているのか。

2016 yamaha legend xjr1300 sr400
ジャパニーズスタンダード

1つ目の「ー」は正しい向きなのに。そもそも、ジャパニーズスタンダードとか書いていながら、その XJR1300 は日本で売ってないよ。

XJR1300 はオーストラリアでも販売されているので、確認してみると日本で販売しているのと同じ姿。ヨーロッパで売っているあの姿だと、オーストラリアでも売れないと判断したのだろうか。

ヤマハのブルドッグ

今日は BT1100 Bulldog の年式について。

BT1100 logo

BT1100 はベルガルダヤマハで生産したモデルで、ベルガルダは2004年にヤマハ・モーター・イタリアに社名変更をしたが、2006年まで販売されていた。

BT1100 Bulldog 2002 5JN1
BT1100 5JN1

エンジンは 1063cc の V ツインエンジンを搭載しており、このエンジンはドラッグスター1100のものを流用している。見た目がもう少しコンパクトに見えるのは、デザインの影響なのでしょう。日本にはプレストが輸入していたが、街中で見かけることはほとんど無かった。


モデルコードは 5JN で、全てヨーロッパと南アフリカ向け。モデルが少ないので、写真付きの一覧で。

code YEAR year
5JN1 2002 BT1100 5JN1 A
BT1100 5JN1 B
BT1100 5JN1 C
5JN2 2003 BT1100 5JN2 A
BT1100 5JN2 B
BT1100 5JN2 C
5JN3 2004 BT1100 5JN3 A
BT1100 5JN3 B
BT1100 5JN3 C
5JN4 2005 BT1100 5JN4 A
BT1100 5JN4 B
BT1100 5JN4 C
5JN5 2006

個人的には、このモデルの後ろ姿が良い。バランスが取れている印象がするし、軽快さを感じる。

BT1100 5JN2

そんな BT1100 は2006年が最終モデルとなり、5年という短い期間の販売であった。もう少し遅ければ MT シリーズに入ったかもしれない。逆に考えると、MT-01/MT03 の元になったとも考えられるか。