XC115S – CIAO,FIORE,FILANO,NOZZA,D’elight,Flipper

今日は XC115S の話を。本当のことを言うと、XC115 について書こうと思っていたけど、大変なことになってきたので XC115S にのみ絞った。

XC115S D’elight 2015 BG51
XC115S_BG51_B_00

この XC115S は色々な国で発売されていて、デザインは大きく分けて2種類。名前は国によって異なるので、各国での呼び方について、写真付きで。

DIO CIAO – 台湾
DIO CIAO
FIORE – タイ
FIORE
FILANO – タイ、カンボジア、ラオス
FILANO
NOZZA – ベトナム
NOZZA
D’elight – ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド
XC115S D'elight 2EP1 C

XC115S の特徴は、デザインに曲線を多用していて、色も含めて女性をターゲットにしていること。そして、ガソリンタンクをステップ下に配置していて、イグニッションスイッチの左側に給油口がある。

このタンクと給油口の配置は、インド製以外の XC115 でも共通になっていて、例えば XC115N CUXI 115 や XC115R JOG FS でも同じ構造になっている。

いつものように、モデル一覧を年の順で並べてみる。モデル名は 18S4 が XC115SA だけど、あとは全て XC115S なので省略した。

YEAR code petname country remarks
2009 18S1 JOG CIAO Taiwan
2010 18S2 JOG CIAO Taiwan
2011 18S3 JOG CIAO Taiwan
2011 52B1 FIORE Thailand CUTE
2011 52B2 FIORE Thailand CHIC
2011 52B3 FIORE Thailand COOL
2012 18S4 JOG CIAO Taiwan
2012 1DR1 NOZZA Vietnam
2012 1DR2 NOZZA Vietnam Limited
2012 1WC1 FILANO Thailand
2012 1WC2 FILANO Thailand
2012 52B4 FIORE Thailand CHIC
2012 52B5 FIORE Thailand COOL
2013 1DR3 NOZZA Vietnam
2013 1DR4 NOZZA Vietnam Limited
2013 1WC3 FILANO Thailand
2013 1WC4 FILANO Thailand
2013 2GP1 FILANO Laos
2013 2GP2 FILANO Laos
2013 2HB1 FILANO Cambodia
2014 1DR5 NOZZA Vietnam
2014 1DR6 NOZZA Vietnam
2014 2EP1 D’elight Europe
2014 2EP2 Flipper Belgium, France MBK
2014 2EP3 D’elight UK
2015 BG51 D’elight Australia, New Zealand
2016 1DR7 NOZZA Vietnam

ヨーロッパでは MBK も扱っていて Flipper という名前となっている。ヨーロッパやオーストラリアでは年式は古くなっているが、現在も継続して販売している。

ヨーロッパ向けやオーストラリア向けは、部品を見る限りタイ製で、駆動系が高速寄りに振っているかと思ったけど、2013年の 1WC3 と同じだった。その他、特に流用できそうな面白い部品は見つからず。

ロシアモデルはいつ頃から

最近、排気量が大きなモデルでのロシア向けを良く見かけるようになってきた。いつ頃から増えてきたのか、調べてみた。


まず、ロシアでの販売について調べてみると、2005年4月に YAMAHA Motor CIS という新会社が設立されたとある。ロシアでの販売はこの時期からのようで、モデルを確認してみると2005年から XT660X/XT660R がラインナップにあがっている。

XT660R_5VK4_A_00

創立初期は販売店も少ないだろうし、メインはスノーモービルとあるのであまり自動二輪車に力を入れてなかったのか、ラインナップは5年ほど XT660 のみだった。それも、モデルコードはロシア独自のものではなく、ヨーロッパと共通だった。

XT660R_5VKA_catalogue

2012年から、XT660 以外の車種がラインナップにあがる。その中でも、XJ6N(20SH), XJ6S(36C8), XJ6SA(36D4), XP500A(59C7) がロシア向けのみのモデルコード。欧州向けとの違いを比較しようと思ったが、XJ6 の欧州向けは何故か2012年モデルがないので、欧州向け XP500A(59C2) と、ロシア向け XP500A(59C7) を比較してみることに。

TMAX_59C1_D_00

4つほど違いがあった。

  • ロシア向けは色が1色のみ(欧州向けは4色)
  • ハンドルの部品番号が違っている(ロシア向け:59C-26110-01、欧州向け:59C-26110-00)、部品番号末尾なので部品改善か
  • ロシア向けはインナーシールド中の部品にダンパが追加
  • ロシア向けはリフレクタが無い

ハンドルとダンパについては、2013年の欧州向けに採用されているので改善された感じ。つまり、実質リフレクタの有無だけになる。わざわざ分ける必要があるのかなと思ってしまう。

最新の機種ではどうかなということで、MTM850(XSR900) の2016年モデルでも比較してみることにした。

  • タンクのラベルが違う
  • ロシア向けにはスロットルケーブルにクランプがある(北米版と同じ)

と、違いはほぼ無いようなもの。さらにロシア向けにもリフレクタが付いている。

モデルの違いはおいて、ここで1つ可能性が出てくる。例えば、ウラジオストックなどロシア極東でも発売されると、これまで北米やオーストラリア、南アフリカなどから逆輸入していたモデルが、ロシアから入ってくるようになるかもしれないこと。

russia_import

距離が圧倒的に近いので、輸送費と言う面ではかなり有利である。果たして、そんな日が来るのだろうか。