TZR250の年式

今日は、TZR250 の年式についてを。実はだいぶ前に半分ぐらい書いていたのだけど、何台も乗り継いでいるような詳しい人のページがいくつもあるので、不要かなと途中放棄していた。乗り継いでいない人が書く別の視点からということで。

TZR250 1986 1KT
TZR250 1KT

初めて後方排気を見たときのインパクトはかなりのものだった記憶がある。後方排気も含めて色々な意味で、後に爪痕を残したモデル。


TZR250 は1985年11月に発売され(1986年モデル)、最終年モデルが1995年となる。レーサーレプリカブームに、バブル景気と、大きな時代の山に沿ったモデルである。そんな TZR250 の年式一覧を。

code name year country remarks
1KT TZR250 1986 日本
2SW TZR250 1986 日本 限定
2MA TZR250 1987 欧州
2ME TZR250T 1987 カナダ
2MY TZR250 1987 オーストラリア、香港、
シンガポール
2XT1 TZR250 1988 日本
2XU1 TZR250U 1988 カナダ
2XV1 TZR250 1988 オーストラリア
2XW1 TZR250 1988 欧州
2XV2 TZR250 1989 オーストラリア、香港、
シンガポール
2XW2 TZR250 1989 欧州
3MA1 TZR250 1989 日本
3MA3 TZR250 1990 日本
3MA4 TZR250SP 1990 日本 限定
3MA5 TZR250 1990 日本
3XV1 TZR250R 1991 日本
3XV2 TZR250RSP 1991 日本 限定
3XV4 TZR250R 1992 日本
3XV5 TZR250SP 1992 日本 限定
3XV8 TZR250RS 1992 日本 限定
3XV6 TZR250R 1993 日本
3XV7 TZR250RSP 1993 日本 限定
3XV9 TZR250RS 1993 日本
3XVA TZR250RS 1994 日本
3XVB TZR250RSP 1994 日本 限定
3XVC TZR250SPR 1995 日本

仕向国を見るとわかるように、日本向けが中心となっている。海外の人は日本向けを輸入して乗っていたりして、海外から発信されている情報も多い。

初期にはカナダや欧州、オーストラリアなどでも販売していたが、日本向けと同じカラーリングをしていたために、区別するのが少し難しい。簡単に区別するには、ミラーとウィンカーを見るとわかる。

TZR250 1988 2XT1 日本
TZR250 2XT1
TZR250 1989 2XW2 欧州
TZR250 2XW2

日本、香港、シンガポール向けのミラーは支柱の部分がプラスチックで覆われているが、それ以外の国向けでは鉄の棒が使われている。同様に、ウィンカーもビルトインか、張り出しているかの違いがある。各国の違いを簡単にまとめると。

ミラー支柱 前ウィンカー 後ウィンカー
日本 プラスチック ビルトイン ビルトイン
香港、シンガポール プラスチック ビルトイン ビルトイン
カナダ 鉄棒 張り出し 張り出し
欧州 鉄棒 張り出し 張り出し
オーストラリア 鉄棒 ビルトイン 張り出し

カナダ向けにはサイドカウルにリフレクターが貼り付けられているため欧州向けとの違いになり得るが、欧州向けでもオーストリア向けはリフレクターが貼られているので難しいところ。

次回は日本向けの TZR250 のカラーにしようかと。マルボロカラーとか、キリンメッツカラーとか、手元にないけど。

YZF-R25等の日本向け2018年モデル

日本向け YZF-R25, YZF-R3, MT-25, MT-03 の2018年モデルが出るので、今日はその情報についてを。

YZF-R25 2018 B0E1
YZF-R25 2018 B0E1

YZF-R25 / YZF-R3 は1月20日発売予定、MT-25 / MT-03 は3月5日に発売予定となっている。


日本向け YZF-R25 / YZF-R3 / MTN250(MT-25) / MTN320(MT-03) の2018年モデルは、以下のモデルコートとなる。モデルコードの変更を確認するため、2017年モデルのモデルコードも入れている。

code name year country remarks
1WDD YZF-R25 2017 日本
1WDG YZF-R25 2017 日本 MotoGP Edition
B0E1 YZF-R25 2018 日本
2WD5 YZF-R25A 2017 日本
BS81 YZF-R25A 2018 日本
B02J YZF-R3A 2017 日本
B02N YZF-R3A 2017 日本 MotoGP Edition
BR55 YZF-R3A 2018 日本
B045 MTN250 2017 日本
B1E1 MTN250 2018 日本
B055 MTN320 2017 日本
B0B1 MTN320 2018 日本

2018年モデルは全てモデルコードが変更となっており、モデルコードから見る限りモデルチェンジと呼んでも良いぐらいのものになっている。

日本向け2018年モデルの YZF-R3 はモデルコードが BR55 となるが、BR5 のモデルコードは以下のようになっている。

YZF-R3 BR5
BR51 2018 欧州、南アフリカ、トルコ
BR52 2018 英国
BR53 2018 ロシア
BR54 2018 オセアニア
BR55 2018 日本
BR56 2018 台湾

MT-03 は欧州モデルなどで既に ABS を装着しているため、日本向けには欧州モデルなどで使われている B9A とは別のモデルコード B0B が使われて B0B1 となっている。せっかくなので、欧州などで使われている B9A のモデルコード一覧を見てみる。

MT-03 B9A
B9A1 2018 欧州、南アフリカ、トルコ
B9A2 2018 英国
B9A3 2018 ロシア
B9A4 2018 オセアニア
B9A5 2018 台湾

と振られており、日本以外の国のラインナップは YZF-R3 と同じようになっている。

YZF-R25 / YZF-R3 / MTN250 / MTN320 は世界各国で発売されており、モデルコードもかなりの数が存在していて全て追うのが大変である。2018年モデルの YZF-R3 だけでも上記の BR5 以外に。

code name year country remarks
2MS7 YZFR3J 2018 USA
2MS8 YZFR3J 2018 カナダ
2YPG YZF-R3 2018 メキシコ、コロンビア、
アルゼンチン
2YPM YZF-R3 2018 ベトナム
2YS3 YZF-R3A 2018 インド
B02P YZF-R3A 2018 タイ
B033 YZF-R3A 2018 ブラジル
BY93 YZFR3AJ 2018 USA
BY94 YZFR3AJ 2018 カナダ

とモデルコードがバラバラの状態になっている。

せっかくなので、日本向け2018年モデルの変更点についてを見てみた。YZF-R25 / MTN250(MT-25) では、まずカムプロフィールの変更があった。その影響もあってか、スパークプラグも CR9E から LMAR8A-9 に変更になり、インジェクターも変更された。YZF-R25 では ABS なしのモデルが発売になるが、2018年10月より ABS 装備の義務化がされるため、日本での YZF-R25 ABS 無しモデルの最後になりそうである。MTN250 でも同様で ABS を装備していないため、来年以降のモデルが発売される場合は ABS を装備して価格が高くなるでしょう。

YZF-R25 2018 B0E1
YZF-R25 2018 B0E1

YZF-R3 / MTN320(MT-03) でも YZF-R25 と同様の変更がされており、カムプロフィールの変更、スパークプラグの変更、インジェクターの変更などが行われている。日本向けのパーツカタログはまだ公開されていないが、この辺りの変更は欧州向けと共通と思われるので、欧州向けのパーツカタログが参考になる。

YZF-R3A 2018 BR55
YZF-R3A 2018 BR55

これだけ色々な国で発売されているので、世界を旅する自動二輪車として MT-03 を選択するのも悪くないと思ってきた。よく考えたら、南極大陸以外の全ての大陸で販売されているし。