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XMAXが日本で発売に

タイミングが悪くてすっかり遅くなってしまったが、日本で XMAX ABS の発表があったのでその話を。

CZD250 2018 BG62
CZD250 BG62

前々から話があったので、もう少し早く発売されると思っていたが、結局2018年モデルからの発売となった。発売日は2018年1月25日。


モデル名は CZD250-A に、モデルコードはインドネシアの XMAX 250 と同じ BG6 を使い、BG62 となる。インドネシア向けを含めた一覧を。

code name year country remarks
BG61 CZD250-A 2017 インドネシア
BG62 CZD250-A 2018 日本

最近のモデルは、仕向け国ごとでモデルコードを分割せずに同じものを使うことが多くなった。同じインドネシア製造の CZD300 XMAX 300 でも。

code name year country remarks
B741 CZD300-A 2017 欧州、南アフリカ
B742 CZD300-A 2017 欧州 MBK
B743 CZD300-AH 2017 豪州
B744 CZD300-A 2017 台湾
B746 CZD300-A 2017 タイ王国
B747 CZD300-A 2018 USA
B749 CZD300-A 2017 UK

という具合で、ヨーロッパでもアジアでも B74 を使いまわしている。

日本での発表では、ペットネームが XMAX ABS となっている。ここにヤマハの決断が見えてくる。まず、ヨーロッパ向けのように排気量を入れてこなかった。つまり、XMAX 125 や XMAX 400 は日本で発売する気がないということである。そして、名前を XMAX できっちり統一している。ヨーロッパヤマハのページでは X-MAX と「-」が入っていたりして表記が揺れている。

XMAX 300 ヨーロッパ

気になる日本向けの装備を確認したが、インドネシア向けの XMAX 250 と変わらなかった。値段はインドネシアで55000000インドネシアルピアなので、50万円台かなと思っていたが、642600円となった。よく考えたら消費税抜きでは50万円台なので、そんなものか。排気量は少し違うが、ヨーロッパでの値段を考えるとお買い得だとも思えてくる。

YZF-R25 にしても XMAX(250) にしても、インドネシアがあるので発売に至っている。インドネシアで発売されなかったら、市場の狭い日本だけのために発売しないだろうから、ありがたい限りである。

XJ600Sの比較

すっかり比較をするのを忘れていたので、XJ600S の比較を。風邪をひいたのもあって、だいぶ開いてしまったけど。

XJ600S 1994 4DU7 [Seca II]
XJ600S 4DU7

前に少し触れたけど、XJ600S はヨーロッパ向け、USA 向け、カナダ向け、オーストラリア向け、日本向けと微妙に装備などが違っている。USA 向けとカナダ向けが明らかに違うのは珍しい。


クイズ形式にしようかとも考えたが、長くなりそうなのでまずは画像を並べてみることに。1992年と1993年と混じっているが、XJ600S と XJ400S の一覧を。

XJ600S 1992 4BR1 [Diversion] 欧州
XJ600S 4BR1
XJ600S 1993 4HK1 [Diversion] 日本
XJ600S 4HK1
XJ400S 1992 4BP1 [Diversion] 日本
XJ400S 4BP1
XJ600S 1992 4DU1 [Seca II] USA
XJ600S 4DU1
XJ600S 1992 4DU3 [Seca II] カナダ
XJ600S 4DU3

ヨーロッパ向けと日本向けとフロントカウルが異なっているのは、年式によるもの。ヨーロッパ向けは1993年に、北米と豪州向けは1994年にサイドエアスクープが入ったものに変更となっている。そして、1996年(北米と豪州向けは1997年)にも変更となり、このときはライトも変更になっている。それに合わせて各々スクリーンも異なる。

XJ600S 1992 4BR1
XJ600S 4BR1
XJ600S 1993 4BR3
XJ600S 4BR3
XJ600S 1996 4BRA
XJ600S 4BRA

欧州向けと日本向けを同じ1993年の XJ600S Diversion で比較すると、わかりやすい違いがシートにベルトが入っていること。それと、スクリーンが違うのも見分けるのに役立つ。

日本向けの XJ400S と XJ600S は同じように見えて違いがいくつかある。その中でも、XJ600S はパッセンジャー用のステップ取り付けステーがフレームに溶接されているものなので、色やリアフェンダーなどの装備を変えても見分けることができる。

XJ400S 1992 4BP1 [Diversion]
XJ400S 4BP1
XJ600S 1993 4HK1 [Diversion]
XJ600S 4HK1

そう言えば、XJ400S はセンタースタンドも標準で装備されていなかった。XJ400L 4BP2 ではセンタースタンドも装備しているし、このパッセンジャー用ステップのためのステーがフレームに溶接されており、プロテクターの装着がされている。

北米と豪州向け Seca II は、USA 向けは黒色塗装されたマフラーを装備しているので、カナダ向けとの判別はしやすい。北米向けと豪州向けとの違いは、リフレクターの有無があるため判別ができる。

全体的に、装備を詳しく見ていくと仕向け地がわかるし、さらに凡その年式もわかる感じである。