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あまりスペックを意識することはないため、いつもはあまり書かないのだけど、たまには書いても良いかなということで、今日は1987年の各国モデルの比較をしてみようかと。
TZR125 1987 2RN |
それぞれの国向けによって、フルカウル仕様であったり、YPVS 未装着であったりと違いがある。全てのモデルで書くとかなり長くなるので、まずは初年度の1987年で絞ってみる。
前回のモデル一覧から、1987年のモデルを抜き出してカウルの有無とヘッドライトの球種と、YPVS の装着を確認してみる。
code | country | head light | cowling | YPVS |
---|---|---|---|---|
2RH | 欧州 | 白熱球 | あり | |
2RK | UK | 白熱球 | なし | |
2RL | フランス | 白熱球 | あり | |
2RM | 日本 | ハロゲン球 | あり | |
2RN | スペイン | 白熱球 | フルカウル | あり |
2TU | シンガポール、南アフリカ | 白熱球 | あり |
ヨーロッパでは4モデルのラインナップとなっている。フランスでは 2RH と 2RL の2モデルが発売になっていたが、2RL は A1 ライセンス向け馬力制限モデル。2RH と 2RL の違いを確認したが、マフラーの違いのみである。同様に 2RK も馬力制限モデルであったが、こちらは YPVS を外している。スペイン向け 2RN は、スペイン工場での半ノックダウン生産となっており、日本からの部品と現地の部品を合わせて作られた。
日本向けの特徴としては、日本らしく2種のマークやシートにベルトがある以外に、ヘッドライトにハロゲン球を採用していたり、ステップにセンサーが付いていたり、リヤのサスペンションが柔らかい設定となっている。
TZR125 2RH 欧州向け |
TZR125 2RM 日本向け |
シンガポール、南アフリカ向けは欧州向けに日本向けが混じっている感じで、特徴らしい特徴はない。シンガポール向けと南アフリカ向けとの外見上の見分け方は、シンガポール向けは日本向けと同じミラーで、南アフリカ向けは欧州向けと同じ2軸調整できるものになっている。
日本向け 2RM と、翌年の1988年に発売されたスイス向け 2RJ では最終減速比が 44/16 で 2.75 となっている。日本向け以外の1987年の上記モデルでは、45/16 で 2.81 となっていて、日本向けとスイス向けだけ高速よりに振られているのも不思議な感じがする。
いつもよりも少し突っ込んでスペック比較を行ってみた。この調子で1995年まで TZR125 の比較をしようと思えばできるのだけど、次回はちょっと角度を変えて日本向けの各年の比較をしてみようかと。