NIKEN の日本向けパーツカタログが公開されていた。今日はそのパーツカタログで確認できたことなどを比較してみようかと。新しい SR400 のことを書きかけていたけど、大した情報がなかったのでボツにして。
MXT850 2018 BD51 [NIKEN] |
パーツカタログが公開されたので、日本向けの年式が2018年と判明した。USA 向けは2019年となっているのと、9月なので微妙な時期であったが、2018年としたようである。パーツカタログを見る限り、日本向けと USA 向けはほぼ同時に開発が進められていた。
現在 NIKEN はヨーロッパ向け、オーストラリア向け、USA 向け、日本向けの4モデルが発売されている。前回書いたが、日本向けの年式が2018年とわかったので、改めて表にしてみる。今のところ USA のみモデル名が MXT9 となっており、他は MXT850 である。
code | name | year | country | remarks |
---|---|---|---|---|
BD51 | MXT850 | 2018 | ヨーロッパ | NIKEN |
BD52 | MXT850K | 2018 | オーストラリア | NIKEN |
BD58 | MXT850 | 2018 | 日本 | NIKEN |
BD5A | MXT9K | 2019 | USA |
各国向けの装備の違いで、まずイモビライザーとヘルメットホルダーの有無が違っている。
MXT850 BD58 [NIKEN] ヘルメットホルダー |
両方装備している日本向けは、ある意味一番豪華と言って良い。イモビライザーとヘルメットホルダーの有無を一覧にしてみる。
モデル名 | MXT850 | MXT850K | MXT850 | MXT9K |
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モデルコード | BD51 | BD52 | BD58 | BD5A |
国 | 欧州 | 豪州 | 日本 | USA |
年式 | 2018 | 2018 | 2018 | 2019 |
イモビライザー | 〇 | 〇 | 〇 | |
ヘルメットホルダー | 〇 |
部品単位で見ていくと、USA 向けはウィンカーの違いがある。言葉で説明するのは難しいので、写真で比較してみる。CG で描いているようなので、アニメーション GIF にしてみた。
さらに USA 向けではナンバー横にもリフレクターが装着されている。CG で描くのは良いけど、ちゃんと影も処理して欲しかったな。
メーターの種類は3種類あり、日本はヨーロッパの大陸側向けと同じである。
MXT850 BD51 [NIKEN] SPEEDO METRE |
メーターの部品番号と仕向国・表示について、表にしてみる。基本的に速度と温度の単位の違いに起因するものである。
部品番号 | 仕向国 | 速度単位 | 温度単位 |
---|---|---|---|
BD5-83500-00 | 欧州・豪州・日本 | km/h | ℃ |
BD5-83500-10 | UK | mi/h | ℃ |
BD5-83500-20 | USA | mi/h | ℉ |
他にパーツカタログで気になることは、ヨーロッパ・オーストラリア向けのパーツカタログには部品の抜けがあり、日本や USA のパーツカタログでは追加修正されている。抜けているのは Fig 38 でのロックナットで、90185-10170 が2つ足りていない。これはそのうちパーツニュースが出て、修正されるでしょう。
モデルコードを見ればわかるように、これから他国向けの販売が控えている。次はどこの国向けでどんな装備で発売されるのか、楽しみである。