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情報量から、できれば21世紀以降の発売で、今後更新する必要がない理由から既に発売終了しているモデルを取り上げるのが楽なのだけど、そんな都合の良いモデルはほとんど取り上げてしまっている。情報量には目を瞑ってもらって、今日は1980年代のモデルで、XT125 についてを。
XT125 1982 17T |
XT125 は1982年に発売された。モデルコードベースではヨーロッパ向けが先行となっているが、同年に日本、北米、オセアニアで発売となっている。国内では1982年モデルのみだが、フランスでは1991年モデルまで発売されていた。
同時期に発売された2ストロークの DT125 の乾燥重量が 97kg に対して、XT125 の乾燥重量は 98kg とかなり軽量化を施している。エンジンは前年に発売された SR125 と共通のものを搭載しているがバランサーを装備しており、軽量化と相まってかなり扱いやすいモデルだった。
1980年代は北米でさえ年が変わってもモデルコードを使いまわしていたので年式の判定には使えないのだけど、XT125 の年式一覧を。
code | name | year | country | remarks |
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12V | XT125 | 1982 | 欧州 | |
15E | XT125J | 1982 | USA | |
15W | XT125J | 1982 | カナダ | |
16A | XT125J | 1982 | オセアニア | |
17T | XT125 | 1982 | 日本 | |
15E | XT125K | 1983 | USA | |
15W | XT125K | 1983 | カナダ | |
25A | XT125 | 1983 | 欧州 | |
15W | XT125L | 1984 | カナダ | |
2YE1 | XT125 | 1988 | フランス | |
3YU1 | XT125 | 1991 | フランス |
2YE1, 3YU1 については、ギリシャでも発売されていたとの情報があるが、未確認だったため上記には含めなかった。最終年式の 3YU1 では、サイドスタンドスイッチが装備されて、ドリブンスプロケットの丁数が変更になっていたりする。
ギア数は仕向け地によって異なっており、ヨーロッパ向けは5速、その他の国向けは6速であった。ヨーロッパ向けの5速ミッションは XT200 のものを流用している。その他でも全体的に車体周りは XT200 と共通のものが多く、部品探しに困ったときは XT200 も検索語として入れると良いかもしれない。
次回は1980年代なので全く揃っていないけど、XT125 のカラー一覧の予定。