KING OF THE ROADの後来~YD250のカラー

昨日の続きで、今日は YD250 のカラーについてを。と言っても3モデルの各1色で、全3種類しかないのだけど。

YD250 1987 2HV
YD250 2HV

1980年代ともなると色々と情報が入り辛いのだけど、あまり人気では無いモデル、それもビジネス向けともなればさらに情報が少なく苦労をする。


写真が揃ってないと思っていたけど、色数が少ないことに救われてなんとかなった。いつものように、カラー一覧を。

code year photo
2HV 1987 CARIBBEAN BLUE
YD250 2HV
3NU1 1989 BLUISH DARK SILVER
YD250 3NU1
3NU2 1989 SALT LAKE SILVER
YD250 3NU2

YD250 の初期型の姿にぐっと惹かれるものがあるが、個人的に1989年のモデルチェンジで良いところがだいぶ失われたと感じる。左右二本出しマフラーに、メッキフェンダー、フェンダー上の風切り、チェーンカバー、ダブルホーンとせっかくの装備だったのに残念な感じである。良くなった装備と言えば、ディスクブレーキぐらい。

YD250 1987 2HV
YD250 2HV

逆にこの初期型の姿で現在発売されたら、買ってしまうと思う。できれば、ディスクブレーキで、丸ライトで、燃費向上がされていれば文句がないのだけど、それが無くても買ってしまうでしょう。悩ましい装備が1つあって、それは5速ロータリーミッション。ギアを上げるにはシフトべダルを踏み下げるため、慣れるまでは何度もギアを間違えるだろうけど、靴の傷み難さを考えると難しいところ。
どちらにしても、普段使いの扱いやすさと、ツーリング時の荷物積載については文句がないだろうから、魅力あるモデルには変わりない。

と言うことで、書くこともなくなったので昨日の MG250 の写真の話でも。

MG250 1986 1YM [KING OF THE ROAD]
MG250 1YM

YD250 オーナーも気が付いたと思うが、この写真を見たときに違和感を感じた。他の KR250 / YD250 で確認してもやっぱりおかしいし、パーツカタログで確認してみたがやっぱり取り付けが間違っている。何が間違っているかと言うと、フロントフェンダー上の風切りというかフロントナンバープレートの部分。

MG250 1986 1YM [KING OF THE ROAD]
YD250 1987 2HV
YD250 2HV

前後が逆に付いているのである。取り付け間違いの写真とは、珍しい。

KING OF THE ROADの後来~YD250の年式

XJ900S Diversion を書いたので、XJ600S Diversion のことを書こうと思ったが、結構な量があって怯んでしまい、今日は YD250 の年式についてを。

YD250_1989 3NU2
YD250 3NU2

YD250 は1986年に日本で発売されたモデル。タイトルに KING OF THE ORAD と書いているが、それについては後述する。


YD250 は1986年9月1日に発売されたが、年式としては1987年モデルの扱い。1989年にモデルチェンジを行い、キャストホイールの採用やマフラーを1本出しにするなど、大きな変更があった。また、より個人向けのダブルシートを装着した YD250S も発売された。そんな YD250 の年式を。

code name year country remarks
2HV YD250 1987 日本
3NU1 YD250 1989 日本
3NU2 YD250S 1989 日本

この YD250 は日本向けに開発された車種ではない。もとを辿ると KR250 になる。は?カワサキの KR250 な訳ないでしょ、と思ったのはモーターサイクルのマニアで、さらにマニアになるとあのナイジェリア向けのあれね、と思う筈である。ただし、そう思うのは日本に100人いるかどうか。

KR250 1983 31G
KR250 31G

この KR250 は1983年に発売され、その後1984年にシリア向け MG250 が発売された。1986年には南アフリカでも MG250 が発売になる。

MG250 1986 1YM
MG250 1YM

そしてようやく日本で YD250 が発売になった。簡単に言うと、設計の使いまわしである。

YD250 1987 2HV
YD250 2HV

タイトルにも書いた KING OF THE ROAD とは何かと言うと、KR250 / MG250 に付けられた愛称である。サイドカバーにもその文字が描かれている。

KR250 1983 31G [KING OF THE ROAD]
KR250 31G

それにしてもヤマハは大胆な名前を付けたものである。その末裔 YD250 に乗っている人は、堂々と「これは路上の王様だ」と言うことができる。

今日はちょっとマニアが過ぎてしまったが、次回は YD250 のカラーについて。それだけだとあっさり終わってしまいそうなので、何か考えないといけないのだけど。