X-1Rの年式

今日は日本でなじみが薄いタイで発売されていた X-1R について。


X1-R は2007年に発売された。いかにも東南アジアらしいアンダーボーンのモデルで、前後ディスクブレーキのスポーツ路線。その車体に水冷 134.4cc エンジンを搭載している。

JT135 X-1R 2007 4S33
JT135 X-1R 4S33

X1-R じゃなくて X-1R なのは、もともと JT110 として X-1 というモデルが発売されていた。その後継として、排気量をアップし R を付けて X-1R となった歴史がある。

JT110 X-1 2004 5YW3
JT110 X-1 5YW3

X-1 では、クラッチ操作不要のオートクラッチモデルが出ていたが、X-1R では全て手動クラッチ。そのため、X-1R HAND CLUTCH と呼んで売っていたページなんかもあった。そんな X-1R のモデル一覧を。

code name year country remarks
4S31 JT135 2007 タイ セルモーター付
4S32 JT135 2007 タイ
4S33 JT135 2007 タイ キャストホイール
4S34 JT135 2008 タイ セルモーター付
4S35 JT135 2008 タイ
4S36 JT135 2008 タイ キャストホイール
4S3A JT135 2008 タイ セルモーター付
4S3B JT135 2008 タイ
4S3C JT135 2008 タイ キャストホイール
4S3D JT135 2011 シンガポール セルモーター付

少し遅れてシンガポールで発売されている。この遅れ具合は、売れ残りが輸出されたのかと疑ってしまうぐらい。フィリピンでも流通しているが、これはタイから輸出されたもののようである。

カラーバリエーションが少ないので、ここで一覧を。

code year photo
4S31
4S32
2007 BLACK METALLIC X
JT135 4S31 A


DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
JT135 4S31 B


DEEP RED METALLIC K
JT135 4S31 C
4S33 2007 BLACK METALLIC X
JT135 4S33 A


DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
JT135 4S33 B


DEEP RED METALLIC K
JT135 4S33 C
4S34
4S35
4S3A
4S3B
4S3D
2008
(2011)
VIVID RED COCKTAIL 1
JT135 4S34 A


DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C
JT135 4S34 B


BLACK METALLIC X
JT135 4S34 C
4S36
4S3C
2008 BLACK METALLIC X
JT135 4S36 C

このフロントタイヤを大きく見せる撮り方は、後輪などとの大きさ比較ができないので好きではないな。

XT125R/Xの比較

今日は XT125R と XT125X の比較や、年式の違いなんかを見てみようかと。


XT125R と XT125X を比較してみると、まず目に付くのはフロントホイールの大きさ。

XT125R 2008 13D5
XT125R 13D5
XT125X 2008 13D6
XT125X 13D6

さらに、XT125X のフロントブレーキディスクが XT125R に比べて一回り大きい。パッと見たとき、ホイールの大きさが違うせいで、ディスクが大きく見える錯覚かとも思ったが、XT125R は直径 245mm で、XT125X は 260mm のディスクになっている。
リアのホイールサイズも異なっていて、XT125R は18インチ、XT125X は17インチとなっている。それ以外は色の違いはあるが、ほぼ同じ構成のようである。

一昨日少し書いたが、2007年にエンジンの変更があり、ブラジル製エンジンから中国製エンジンに変更になった。見た目で判別する場合は、ブラジル製のエンジン左側には Manaus 工場製と書いてあるので、わかりやすい。

XT125X 2005 3D62 Engine
XT125X 3D62 Engine

このエンジンの変更について、考えられる理由が2つ。

  • Euro3 の対応
  • 同時期に発売されている YBR125 とパーツ互換性を出す

エンジンの変更によって、エンジン出力が変更となった。簡単に比較してみる。

XT125R 13D1 XT125R 13D3
圧縮比 10.0 : 1 10.0 : 1
出力 9.2 kW (8000 rpm) 7.3 kW (8250 rpm)
トルク 11.7 Nm (6500 rpm) 10.1 Nm (5500 rpm)
キャブレター VM20 VM20
クラッチ枚数 4 枚 3 枚

単純に考えるとエンジン変更前モデルの方が出力があるので、選べるならばそちらを選ぶべきでしょう。