YZF-R1 のモデルを何気なく眺めていた。
これまではフランス・ベルギーだけモデルコードが分かれていたのに、2016年モデルだとヨーロッパのモデル(2CRC)の中にフランスが含まれている。
そう言えば、数年前にフランスの馬力規制が無くなると聞いたことがあった。それが今年から実現したようである。フランスヤマハの web ページにある YZF-R1 の諸元を確認してみた。
200馬力あるのが確認できる。去年は 106.2 馬力になっていた。
ちょっと気になることがあって、何で 106.2PS なんだろうかと。
色々調べてわかったことが、フランスの自動二輪車に対する馬力規制は 100HP (英馬力)だっということ。英馬力というとで、仏馬力 (PS) とは微妙に違う。計算してみる。
1 PS(仏馬力) ≒ 0.98632 HP(英馬力)
100 HP ≒ 101.387 PS
となる。あれ? 106.2 なんて数字が出てこない。不思議に思ってもう少し調べると、その馬力規制は誤差 5% のマージンが認められるとのこと。
101.387 PS × 1.05 = 106.45635 PS
近い数字になった。101.387 を小数点第二位で切り捨てした 101.3 に 5% を増した値 106.365 をさらに小数点第二位で切り捨てすると 106.3 になる。106.3 馬力の範囲内に収める、という意味で 106.2PS なった、もしくは 100HP を kW 換算した 74.570kW を同様に計算して出た値の 78.2kW に収めるということで、78.1 kW になったのではないかと。
ヨーロッパ向け YZF-R1 で、規制が残るのはベルギーのみ。ベルギーは今後、どうするのだろうか。