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YZF-R6の2017年モデル発表

9月に予告されていた YZF-R6 の2017年モデルが、一昨日 USA とヨーロッパのヤマハで発表された。


全体的なフォルムが YZF-R1 を踏襲したような感じになるようである。

YZF-R6 2017 USA
YZF-R6 2017 USA

USA では3色、ヨーロッパでは2色のラインナップ。

YZF-R6 2017 USA Team Yamaha Blue
yzf-r6_2017_us_10
YZF-R6 2017 USA Matte Black
yzf-r6_2017_us_11
YZF-R6 2017 USA Intensity White/Matte Silver
yzf-r6_2017_us_12
YZF-R6 2017 EU Race Blu
yzf-r6_2017_eu_11
YZF-R6 2017 EU Tech Black
yzf-r6_2017_eu_10

外見で USA モデルとヨーロッパモデルを比較してみたが、リフレクター以外の違いは確認できなかった。USA では2017年3月に、ヨーロッパでは2017年4月に発売になる。
どのぐらい変わったのか、2016年モデルと比較をしてみる。

YZF-R6 2CXS 2016 USA
YZF-R6 2CXS
YZF-R6 2017 USA
YZF-R6 2017 USA
YZF-R6 2CXM 2016 EU
YZF-R6 2CXM
YZF-R6 2016 2CXM EU
YZF-R6 2017 EU

メインのフレームは変わってないようである。フロントマスクとサイドカウルの形状変更が目につく。
主な変更点などを。

  • 6段階 TCS を装備
  • フロントブレーキディスクが 310mm から 320mm に
  • フロントフォークが 41mm 径から KYB 製 43mm 径に
  • リアのサブフレームがマグネシウム製に
  • 燃料タンクがアルミニウム製に
  • QSS(クイックシフトシステム)を装備(USA ではオプション)

スペックも変更点を中心に比較してみる。USA モデルのスペックはメトリック単位ではないので、変換した上でカナダモデルと差異がないことを確認してカナダモデルの値を使っている。

YZF-R6 2016 2CXS YZF-R6 2017 USA
ボア×ストローク 67.0 mm x 42.5 mm 67.0 mm x 42.5 mm
圧縮比 13.1 : 1 13.1 : 1
全長 2040 mm 2040 mm
全幅 705 mm 695 mm
全高 1095 mm 1150 mm
シート高 850 mm 850 mm
ホイールベース 1375 mm 1375 mm
装備重量 189 kg 190 kg
燃料タンク量 17 リットル 17 リットル
前タイヤ 120/70ZR17 120/70ZR17
後タイヤ 180/55ZR17 180/55ZR17

USA やヨーロッパで馬力やトルクの記述はないが、ヤマハカナダではトルクの記載があり、6.6 kg-m (47.7 ft-lb) @ 11,500 rpm とのことで、2016年モデルと変更がない。それだけ見ると、デバイスの追加などはあったが、エンジン自体の大きな変更はないのかもしれない。これだけデバイスの追加をしたにも関わらず重量は 1kg 増に抑えていて、ヤマハも苦労したのではないかと思う。

個人的に気になる点をいくつか。まずは、左側のサイドカウル。パイピングに合わせて切り欠きとなっている。ボディ幅が 20mm スリム化して、過去最高の空力特性を得た影響が出ているのでしょう。きっちりフルカバーしたデザインが好みの人や、左右のバランスが気になる人にとっては、意見が分かれそうなところ。

YZF-R6 2017 USA 左サイドカウル
YZF-R6 2017 USA left side

同様にエンジン下も大きく開いている。2016年モデルも開いているのは開いているのだけど、ここまで大きくは開いていない。

YZF-R6 2017 USA エンジン下
YZF-R6 2017 USA under view

最も気になるメーター周り。全点灯だと登載している機能までわかる。走行モードは A / STD / B の3つあるのが確認できるし、TCS も OFF にできるようである。

YZF-R6 2017 USA メーターパネル
YZF-R6 2017 USA metre

今回のモデルチェンジでフレームを大きく変えてくるかという予想もあったけど、フレームとエンジンはそのままで装備と性能を充実したモデルチェンジとなった。販売数はどうなっていくのか気になる。

新発売情報(2016年9月末版)

新発売の情報をいくつか。Cygnus X のことを書いていたので、少し遅くなってしまったが。


まず、9月16日にブラジルで NEO125 が発売になった。

NEO125 2017 Brazil
NEO125 BRAZIL

モデル名やモデルコードを調べてみたが、今のところ不明。で、どこかで見た顔と思ったら、タイやインドネシアなどで発売されている LNR125 と同じものだった。なので、モデル名は LNR125 かな。

LNR125 GT125 – 2015 B211 Thailand
LNR125 B211
LNR125 SOUL GT 125 – 2016 2SX4 Indonesia
LNR125 2SX4
LNR125 SOUL i 125 – 2016 BB41 Philippines
LNR125 BB41

フロントディスクブレーキは大型化しているが、その他はほぼ同じ構成のようである。ブラジル生産と思われるが、詳細がわからない。

個人的にこの顔は無いなと思っていたが、白い車体の写真を見て悪くないと思ってきた。

NEO125 2017 Brazil
NEO125 Brazil

色によってだいぶイメージが変わるものだな。

続けて、9月15日にベトナムヤマハから NVX155 なるモデルの動画がアップロードされた。

NVX125 Vietnam
NVX125

詳細は暗くてわからないが、155cc という排気量からエンジンは NMAX 155 と同じ BLUE CORE エンジンを搭載しているのでしょう。

NVX125 Trunk
NVX125
NVX125 Metre
NVX125

LCD 表示の見やすさが気になるところ。来月には正式に発表するらしいので、それまで待つばかり。

で、もう1つ。YZF-R6 と噂されている予告動画がヤマハ USA からアップロードされた。こちらは NVX125 よりも詳細が良くわからず。

YZF-R6 2017
YZF-R6 2017

この YZF-R6 も10月には明らかになるようなので、楽しみである。

と言うことで、各社2017年モデルが色々出ている時期である。EURO4 との兼ね合いもあり、新しいモデルやモデルチェンジが行われるので、しばらく注目していきたい。