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YZF-R25の年式(2018年版)

YZF-R25 のモデルコードが YZF-R25 / YZF-R25A から YZF250 になったついでに、これまでの YZF-R25 の年式一覧をと。YZF-R3 を取り上げても良かったのだけど、R3 はかなりの量になってしまうので、R25 にしておいて。

YZF-R25A 2018 BS81
YZF-R25 BS81

このブログでは基本的に間違いがない限りはページの更新を行わないポリシーでいる。なので、この先また YZF-R25 の年式を書くことがあるかもしれないので、今後重複することを考えて、サブジェクトを「YZF-R25の年式(2018年版)」にしておいた。


世界的には YZF-R3 がメインの販売となり、法規的な規制や税制上の規制がある国では YZF-R25 が発売されている。日本では、車検の有無という法規的な制限があるために、YZF-R25 が発売されている。YZF-R25 の販売国は日本以外では、インドネシアとトルコとマレーシアである。そのモデルコード一覧を。国ごとに分けないとごちゃごちゃしてくるので、最上位行のセルをクリックすると並び替えれるようにしてみた。

code name year country remarks
1WD1 YZF-R25 2015 インドネシア
1WD2 YZF-R25 2015 日本
1WD3 YZF-R25 2015 トルコ
1WD4 YZF-R25 2015 インドネシア MONSTER
1WD5 YZF-R25 2015 インドネシア Movistar
1WD6 YZF-R25 2015 日本 Movistar
2WD1 YZF-R25A 2015 日本
2WD2 YZF-R25A 2015 インドネシア
2YD1 YZF-R25 2015 マレーシア
1WD7 YZF-R25 2016 インドネシア
1WD8 YZF-R25 2016 日本
1WDA YZF-R25 2016 インドネシア Movistar
1WDB YZF-R25 2016 日本 Movistar
2WD3 YZF-R25A 2016 日本
2WD4 YZF-R25A 2016 インドネシア
2YD2 YZF-R25 2016 マレーシア Movistar
2YD3 YZF-R25 2016 マレーシア
1WDC YZF-R25 2017 インドネシア
1WDD YZF-R25 2017 日本
1WDE YZF-R25 2017 トルコ
1WDF YZF-R25 2017 インドネシア Movistar
2WD5 YZF-R25A 2017 日本
2WD6 YZF-R25A 2017 インドネシア
2YD4 YZF-R25 2017 マレーシア Movistar
2YD5 YZF-R25 2017 マレーシア
1WDH YZF-R25 2018 インドネシア
2WD7 YZF-R25A 2018 インドネシア
2YD6 YZF-R25 2018 マレーシア
B0E1 YZF-R25 2018 日本
BS81 YZF-R25A 2018 日本
BS82 YZF-R25A 2018 トルコ

モデルコードを見るとわかるように、2YD がマレーシア向け。1WD は ABS 無しモデルで、インドネシア、日本、トルコ向けで使われている。ABS 付きは 2WD が使われて、インドネシアと日本向けで使われている。前回の販売台数を見る限り、値段のせいもあってか ABS 付きの販売台数はかなり少ない。2018年になって、ABS 無しは日本向けで B0E が、ABS 付きは日本・トルコ向けで BS8 が使われている。

時間があるときに、インドネシア向け、日本向け、トルコ向け、マレーシア向けをじっくり比較してみたいと考えている。

YZF-R25/YZF-R3 2019年モデル発表

先週の10月11日に YZF-R25 / YZF-R3 のモデルチェンジが世界同日に発表された。ようやくと言う感じで、今日はその遅れたことを含めて書こうかと。

YZF250 2019 BS71
YZF250 BS71

リリースが発表されたのは、インドネシア、ヨーロッパ、USA 、カナダで、製品の詳細までは発表していないがタイでもニュースリリースに掲載された。


形状比較やスペック比較については、色々なところで既に行われているので省略して。まずは発売となったインドネシア向けモデルコード一覧を。モデルコードは BS7 が振られた。

code name year country remarks
BS71 YZF250 2019 インドネシア
BS72 YZF250 2019 インドネシア Movistar

先日書いたヨーロッパ向けの YZF-R125 と同じように、YZF-R25 のモデル名が YZF250 とこのタイミングで変更になった。YZF-R6 が YZF600 になったところから始まり、YZF-R15, YZF-R125 と続けて、YZF-R25 も変更されたため、YZF-R3 もこのタイミングで YZF320 となりそうである。ペット名は引き続き YZF-R25 が使われている。

モデルコードが BS7 となったが、同じインドネシア製造の YZF-R25 でモデルコード BS8 のモデルが既に発売されている。この BS8 は、2018年モデルの日本とトルコ向けの YZF-R25A で、BS81 が日本向け、BS82 がトルコ向けである。今回発売になった YZF-R25 BS7 のシフトペダルのシャフトに BS8 のパーツが使われていたり、モデルコードが隣り合っていることからもわかるように、BS7 の開発は BS8 の開発と同じぐらいのタイミングで始められていた。

YZF-R25 2018 BS81 (日本)
YZF-R25 BS81 C

しかし、BS7 は BS8 と違い、モデルチェンジということで発売までに時間がかかった。この時間差がマイナーチェンジとモデルチェンジの違いということである。それに加えて、BS7 の発売は今年の7月と決定していたが、3か月遅れて10月の発売となった。この3か月の遅れの理由についてを詳しそうな人に聞いてみたのだけど、「品質の関係」という濁された答えだった。
確かに YZF-R25 / YZF-R3 では2016年、2017年とリコールが出ており、それもギアやタンク裏のブラケット、メインキーなど、改善対処が面倒な不具合。代替部品や作業工賃だけでかなりの経費となっている。

YZF-R25 recall

その過去から、品質管理を強化したと言われれば納得できる。それを踏まえると、今回のモデルチェンジでエンジンやフレームに手を加えられていないこともリコールを嫌って安全策を採ったのではと少し疑ってしまったりもしてしまう。色々な思惑があっての、今回のモデルチェンジだったのでしょう。

せっかくの機会なので、これまで発売された YZF-R25 と YZF-R3 のモデルコード一覧を、と思ったがかなり長くなったので、またの機会にして。2017年2月の YZF-R25 / YZF-R3 のリコールで各国向けの対象が何台だったのか、表にしてみる。

国/地域 モデル 対象台数
日本 YZF-R25 10294台
YZF-R25A 2683台
YZF-R3A 2188台
インドネシア YZF-R25 22243台 (推定)
YZF-R25A 1620台 (推定)
ベトナム YZF-R3 880台
UK YZF-R3A 897台 (含 MT-03)
USA YZF-R3 14320台
カナダ YZF-R3 2760台
オーストラリア YZF-R3A 3480台 (推定)

推定とあるのは、対象の車体番号から割り出した数字。全体を見る限り主戦場はインドネシアということがわかる。ヨーロッパ全体の推定台数は5440台で意外と少なく、逆に売り上げが減っていると言われている日本でも15000台を超えていて世界的に見ると多い。日本人の新しいもの好きも影響しているのだろうけど、少し驚いた。

他国を見ると、YZF-R25 よりも YZF-R3 を販売している国が多く、両方を販売しているのは日本ぐらいである。YZF-R25 / YZF-R3 は東南アジアからヨーロッパまで、世界各国で発売されており、その世界戦略や品質の背景を踏まえて今回のモデルチェンジを考えると、また別なものが見えてくる。