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SRX600のカラー

今日は SRX600 のカラーを。1980年代がメインなので、色々と調べたり確認したりするのが大変なところもあって。

SRX600 1991 3SX2
SRX600 3SX2

よくよく写真を見ているとヨーロッパ向けでは荷掛フックがなく、その代わりグラブバーが付いていたりと、細かな違いを見つけることができる。


スイス向けの写真が揃っていないため省略したが、カラーリング自体は同じ年のヨーロッパ向けと同じ。

code year photo
1JK 1985 FINE SILVER
SRX600 1JK A


SAMSON BLUE
SRX600 1JK B


GREENISH BLACK
SRX600 1JK C
1XL 1986 FINE SILVER
SRX600 1XL A


SAMSON BLUE
SRX600 1XL B


MAPLE RED (1XL/1XM)
SRX600 1XL C
1XM 1986
1XR 1986
2EF 1986 MAPLE RED
SRX600 2EF A
2EG 1986
2EH 1986
2NX 1987 POLAR SILVER
SRX600 2NX A


GREENISH BLACK
SRX600 2NX B
3GV1 1988 POLAR SILVER
SRX600 3GV1 A


GREENISH BLACK
SRX600 3GV1 B
3SX1 1990 BLACK METALLIC 2
SRX600 3SX1 A


DARK RED 1
SRX600 3SX1 B
3SX2 1991 SALT LAKE SILVER
SRX600 3SX2 A


BLACK METALLIC 2
SRX600 3SX2 B

1JK のサムソンブルーについては、実際に発売されていたのか少し疑問である。発売当時1985年4月のパーツカタログにサムソンブルーが掲載されてはいるのだけど、「発売時期未定」と書かれている。さらに、翌年1986年のヤマハニュース3月号に以下の新色追加の記事が出ていて。

ヤマハニュース1986年3月号
ヤマハニュース1986年3月号

ここには「これにより『SRX600』は、グリニッシュブラックとファインシルバーの2カラー」と書かれている。つまり、発売時期未定だったサムソンブルーは発売されておらず、グリニッシュブラックが出たということになる。
オークションサイトで 1JK の写真を50台ほど眺めてみてサムソンブルーのような色をしたのが1台見つかったが、1台だけだし SRX400 の外装とタンクに交換した可能性もあるので何とも言えないところ。

やはり古いモデルとなると、色々と確認が大変である。

SRX600の年式

予告通り、今日は SRX600 の年式についてを。SRX600 は SRX400 と同じ1985年に発売された。

SRX600 1985 1JK [SRX-6]
SRX600 1JK

SRX400 との違いはフロントブレーキがダブルディスクになっていたり、オイルクーラーが付いていたり、リアのサスペンションにリザーバータンクが付いていたりといったところ。と言っても、それは日本向けのことで、ヨーロッパ向けではダブルディスクの装備のみ。北米版でもオイルクーラーは付いていなかった。


600cc クラスはあまり日本では発売されないのにも関わらず、さらに 400cc と併売という珍しい売り方をしていた。今は YZF-R6 でさえ日本で売ってくれない状況を考えると、当時日本の市場は活気があった証拠とも言える。そんな SRX600 の年式を。

code name year country remarks
1JK SRX600 1985 日本 SRX-6
1XL SRX600 1986 欧州 SRX-6
1XM SRX600 1986 西ドイツ 20 kw
1XN SRX600 1986 スイス SRX-6
1XR SRX600S 1986 オセアニア SRX-6
2EF SRX600S 1986 USA SRX-6
2EG SRX600SC 1986 カリフォルニア SRX-6
2EH SRX600S 1986 カナダ SRX-6
2NX SRX600 1987 日本 SRX-6
2TM SRX600 1987 スイス SRX-6
3GV1 SRX600 1988 日本 SRX-6
3SX1 SRX600 1990 日本
3SX2 SRX600 1991 日本

(西)ドイツ向けの 20kw モデルはどこで馬力を絞っているのか比べて見ると、インテークマニホールドが違っているだけで他は全て同じだった。単純に流量を減らして馬力を制限しているようである。

一方、スイス向けではエアクリーナーの吸入口に加えてキャブレターやマフラーまで変更になっている。馬力が減らされているためか、ドリブンスプロケットも1丁多い。他の国のモデルと違い、マフラーが特徴的なのでスイス向けだけはわかりやすいのだが、せっかくのショートマフラーが台無しである。

SRX600 1XN スイス向けマフラー
SRX600 1XN スイス向けマフラー

ヨーロッパでは1986年モデルに色を追加して1987年も発売したが、それでも2年。北米では1986年のみ。これだけ見ても、海外での不人気さがわかる。明日は SRX600 のカラーを。