1996年、2ストロークの存続が危ぶまれてきたとき、ヤマハは DT230 ランツァ[LANZA] を発売した。
DT230 1997 4TP1 |
同時期に発売された CRM250AR などの他社2ストロークオフロードモデルは、走破性やパワー重視で乗り易さとは別な次元だった。ランツァは乗り易さを重視し、パワーとバランスが取れたモデルで評価が高かった。
しかし、日本では排気ガス規制のため2年という短い販売期間となってしまう。そんな DT230 のモデル一覧を。
code | name | year | country | remarks |
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4TP1 | DT230 | 1997 | Japan | LANZA |
4TP2 | DT230 | 1998 | Japan | LANZA |
4TP3 | DT230L | 1999 | Australia | |
4TP4 | DT230N | 2001 | Australia | |
4TP5 | DT230 | 2001 | South Africa |
カラーリングは全部で5種類。オーストラリアや南アフリカ向けは、ナンバープレートホルダと言うか、泥よけの部品などが違っているので、6種類の写真一覧を。
code | year | photo |
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4TP1 | 1997 | PURPLISH WHITE SOLID 1 DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C |
4TP2 | 1998 | DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C LIGHT GRAY METALLIC 3 |
4TP3 | 1999 | DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C |
4TP4 | 2001 | DEEP PURPLISH BLUE METALLIC C |
4TP5 | 2001 |
エアクリーナー周りは DT125 のもの、キャブレターは DT200 のもの、リードバルブは YZ125 のものなど、全体的にうまく他モデルの部品を流用している。
日本向けは40馬力であったが、気になるオーストラリア向けと南アフリカ向けの馬力は確認できなかった。当時も今もオーストラリアのヤマハの web ページでは馬力の記載がないし、南アフリカは web ページすらなかった。部品を比較してみる限り、CDI の部品が変更になっているが、それ以外は大きな変更がないので、日本向けもオーストラリア向けも大して馬力が違わないのではと予想する。
個人的に、状態が良い LANZA があったら欲しい。