しばらくブラジルで販売が継続されていた XJ6 がとうとう発売終了となった。ポリス向けの XJ6SAP も2017年モデルを最後に継続販売されていないため、XJ6 は完全に発売終了となっている。ということで、ようやく XJ6 の年式が書ける状況となった。
FZ6R 2014 2SR4 [FZ6R] |
とは言っても、いきなり年式一覧を書くには数が多すぎで、モデルコードの大きな区別で22あり、モデルコード全体では170を超える数になる。モデルのバリエーションも、XJ6N, XJ6NA, XJ6S, XJ6SA, XJ6F, XJ6FA, XJ6SAP とあり、ペットネーム違いの北米向け(と一部オーストラリア向け) FZ6R を入れると8種類となる。一度、それぞれの違いを比較したが、この機会に改めて XJ6 の年式の前の各バリエーションの比較分類とする。
XJ6 シリーズは排気量帯が日本の法規と照らすと中途半端となるため日本では発売されなかったが、ヨーロッパではお手軽な価格設定もあって発売開始の2009年からミドルクラスの地位を築いていた。一方、北米では XJ6 シリーズとしては発売されなかったが、フルカウル版の XJ6F の北米版 FZ6R が発売されていた。まずは、XJ6N, XJ6NA, XJ6S, XJ6SA, XJ6F, XJ6FA, FZ6R, XJ6SAP を写真で比較してみる。
XJ6N (20SB) |
XJ6NA (36B4) |
XJ6S [DIVERSION] (36C4) |
XJ6SA [DIVERSION] (36D2) |
XJ6F [DIVERSION F] (1CW8) |
XJ6FA [DIVERSION F] (1DG2) |
FZ6R (36P4) |
XJ6SAP (1PW1) |
N / NA がカウル無し版、S / SA がハーフカウル版、F / FA / FZ6R がフルカウル版、SAP がポリス向けとなる。FZ8 では ABS 付きがアンダーカウルを装着していて外観で判別しやすいが、XJ6 では外観はほぼ同じのためブレーキ周りを観察しないと判別できない。写真を見てもわかるが、XJ6S / XJ6SA では DIVERSION の販売名、XJ6F / XJ6FA では DIVERSION F の販売名を使っていた。
続けて XJ6N, XJ6NA, XJ6S, XJ6SA, XJ6F, XJ6FA, FZ6R, XJ6SAP を、モデルコードの大きな区別で分類をして、販売名も入れてみる。
name | Pet name | Europe | Brazil | Other |
---|---|---|---|---|
XJ6N | XJ6 | 20S, B61 | 1BW | 2DN, B40 |
XJ6NA | XJ6 | 36B | 1SJ | |
XJ6S | DIVERSION | 36C | 1PR, B41 | |
XJ6SA | DIVERSION | 36D | ||
XJ6F | DIVERSION F | 1CW, BS1 | 1DP | B79 |
XJ6FA | DIVERSION F | 1DG | 1SK | |
FZ6R | FZ6R | 1CW, 36P, 2SR | ||
XJ6SAP | 1PW | 1PW |
XJ6F のモデルコード 1CW は、2010年だけオーストラリア向けの FZ6R で使われていた。翌年からオーストラリアでも XJ6F となったが、このことからも XJ6F = FZ6R となることがわかる。
次回は、XJ6N と XJ6NA の年式一覧の予定。今月は XJ6 で埋まってしまいそうである。