今年7月に台湾で CYGNUS GRYPHUS が発売された。モデル名は GQR125 で、年式としては2020年モデル。今日はその GQR125 [CYGNUS GRYPHUS] についてを。
GQR125 B8R3 [CYGNUS GRYPHUS] |
CYGNUS の名前は付いているものの、GQR125 [CYGNUS GRYPHUS] のエンジンは VVA を装備した BLUECORE の水冷エンジンを搭載している。スタイリングは、表現が難しいところだけど「CYGNUS 感」は残しているものの、最近のヤマハのスクーターで採用されているデザインに寄せた感じである。
モデルコードは B8R が割り振られ、ABS モデルが B8R1, UBS モデルが B8R2, ABS モデルのモンスターエナジーカラーが B8R3 となった。ほとんど書いてしまったけど、恒例なのでモデルコード一覧を。
code | name | year | frame | remarks |
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B8R1 | GQR125-A | 2020 | SEH11 | ABS |
B8R2 | GQR125-C | 2020 | SEH12 | UBS |
B8R3 | GQR125-A | 2020 | SEH11 | ABS / MotoGP カラー |
上記にも書いた通り、CYGNUS X シリーズでは空冷エンジンだったが、GQR125 [CYGNUS GRYPHUS] では水冷化された。このエンジンは、今年モデルチェンジした NMAX と同系のエンジンを採用しており、出力や燃費の向上に繋がっている。排気量が異なるが、台湾向けの GPD155 [NMAX] とエンジンを比較してみる。
GQR125 B8R1 2020 [CYGNUS GRYPHUS] |
GPD155 B4V1 2020 [NMAX] |
写真を見るとわかるように、タイヤサイズは違うもののホイールのデザインも GPD155 [NMAX] と同一となっている。
他に気になる装備として、オプションでドライブレコーダーを設定しており、日本円で2万5千円ほどとなっている。
せっかくなので、台湾向け CYGNUS X と車体やエンジン周りを中心に比較してみる。
code | B8R1 | B2J3 |
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model | GQR125-A | NXC125SA |
frame | SEH11 | SE735 |
country | 台湾 | 台湾 |
year | 2020 | 2019 |
Photo | ||
車体寸法 | ||
全長 | 1935 mm | 1890 mm |
全幅 | 690 mm | 690 mm |
全高 | 1160 mm | 1120 mm |
シート高 | 785 mm | 775 mm |
最低地上高 | 125 mm | 115 mm |
軸間距離 | 1340 mm | 1305 mm |
最小回転半径 | 2.0 m | 2.0 m |
重量 | ||
装備重量 | 124 ㎏ | 122 kg |
タイヤ | ||
前タイヤサイズ | 120/70-12 51L | 110/70-12 47L |
前タイヤ銘柄 | DURO DM1203F | MAXXIS M6219 |
後タイヤサイズ | 130/70-12 56L | 120/70-12 51L |
後タイヤ銘柄 | DURO DM1203 | MAXXIS M6220 |
ブレーキ | ||
前ブレーキ形式 | 油圧式 シングルディスク |
油圧式 シングルディスク |
前ブレーキディスク径 | 245.0 mm | 245.0 mm |
後ブレーキ形式 | 油圧式 シングルディスク |
油圧式 シングルディスク |
後ブレーキディスク径 | 230.0 mm | 200.0 mm |
エンジン | ||
排気量 | 124.7 cc | 124.9 cc |
ボア×ストローク | 52.0×58.7 mm | 52.4×57.9 mm |
圧縮比 | 11.2 : 1 | 10.0 : 1 |
オイル量(分解時) | 1.00 L | 0.90 L |
オイル量(交換時) | 0.90 L | 0.85 L |
変速比 | ||
1次変速比 | 1.000 | 1.000 |
変速比 | 2.384-0.749 : 1 | 2.500-0.768 : 1 |
2次変速比 | 10.208 (56/16×35/12) | 10.400 (39/15×44/11) |
エンジン性能が上がり、それに合わせて車体も大きくしている。
この GQR125 [CYGNUS GRYPHUS] は日本で既にアトラスが輸入を始めているため、販売店でも手に入る状況である。
株式会社アトラス – CYGNUS GRYPHUS ABS
あとは、日本で正式販売されるかどうか、しばらく様子を伺いたいと思う。