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DOXOU は独創 (AEROX DOXOU Ver)

8月にインドネシアで、GDR155 AEROX DOXOU Version が発売された。そのときは何も考えずに DOXOU という言葉はインドネシア語の言葉かと思っていた。

GDR155-A 2019 B65K [AEROX DOXOU Version]
GDR155 B65K

インドネシアでは、GDR155 として。
AEROX
AEROX R-Version
AEROX DOXOU Version
AEROX S-Version
AEROX R-Version MOTOGP Edition
が発売されている。売り上げ台数が多いと、このぐらいのバリエーションが出せる状況になる。日本からするとうらやましい思いである。


先日、ヤマハフィリピンの web ページを見て、驚いた。

MIO AEROX DOXOU Version

フィリピンでは AEROX に MIO の冠が付いて MIO AEROX となる。背景が上海なのは目を瞑ることにして、その MIO AEROX DOXOU Version の画像に「ドクソウ」と書かれているのである。つまり、DOXOU は日本語由来ということになる。このドクソウは、「独走」を意味するのだろうか。

調べてみるとベトナムでも昨年末から、EXITER と NVX(AEROX のベトナム版) で DOXOU バージョンが出ている。そこにも確かに「ドクソウ」とも書かれていた。

Exiter and NVX Doxou

DOXOU はやはり日本語由来のようだということがわかった。
この「ドクソウ」は「独走」なのか「独創」なのか「独奏」なのか、もしかして「毒草」なのか。各国の web ページを再チェックして、ヤマハフィリピンの T150 SNIPER の web ページで画像が見つかった。

Sniper DOXOU

この画像には、
BE UNIQUE – in Japanese meaning “creative” and “ahead of the trend”
と書かれている。これを読む限り、
DOXOU = ドクソウ = 独創
ということになる。DOKUSOU じゃなく DOXOU なのは、X が入って短くなり、さらに見た目も良いからなのでしょう。

DOXOU はインドネシア語ではなく日本語で、独走ではなく独創、という2度も予想を覆される言葉だった。ヤマハの東南アジア向け戦略で、これから長く使っていく言葉なのだろうか。日本人からすると、「YZF-R25 独創バージョン」などと付けられると、不思議を通り越して変な感じだけど。

YQ100 AEROX/NITRO の年式

だいぶ時間が空いてしまったが、今日は YQ100 AEROX / NITRO の年式について。本当は、4つぐらいモデルの年式を書きかけたけど、あまりにも中途半端すぎて全てボツにした。しかし、書くことがなくなってしまったため、1度ボツにした YQ100 の年式を戻して採用することになった。

YQ100 2001 5ME4 [AEROX]
YQ100 5ME4

YQ100 AEROX / NITRO は2000年にヨーロッパで発売されたモデルで、製造はフランスの MBK 工場。ヤマハ扱いだと AEROX の販売名で、MBK 扱いだと NITRO の販売名であった。エンジン周りは YN100 と共通というか、その元 BW’S 100 の空冷2サイクルと共通。年式の最終は2002年であったので、3年しか発売されなかったことになる。


日本にも販売店などが輸入していたこともあり、多くはないものの流通している。その YQ100 AEROX / NITRO の年式一覧を。

code name year country remarks
5ME1 YQ100 2000 欧州 AEROX
5ME2 YQ100 2000 欧州 NITRO
5ME3 YQ100 2000 イタリア AEROX
5ME4 YQ100 2001 欧州 AEROX
5ME6 YQ100 2002 欧州 AEROX
5ME7 YQ100 2002 欧州 NITRO

2001年の MBK 版 5ME5 と、2002年にイタリアで 5TK1 のモデルコードがあるとの情報もあったが、確認できなかったため上記から除外した。
初年の2000年 5ME1 では、発売国が7か国であったが、2002年の 5ME6 ではフランス、イタリア、UK の3か国と減っている。発売期間からみても、売り上げが芳しくなかったのではと想像できる。

YQ100 には弟分である YQ50 AEROX / NITRO が発売されていた。こちらは水冷2サイクルエンジンで、1997年から2010年と長い間発売された。次回は、YQ50 AEROX / NITRO の年式、と言いたいところだけど、YQ50 は発売時期が長かったのと国によってモデルコードが分かれていた時期もあって、わかっているだけでモデルコードが150近くある。とても1週間などで書けるモデルではないので、YQ50 の方は時間があり余ったときにでも。