CY90 JOG90の年式

今日は CY90 JOG90 の年式について。日本向けの JOG90 だけだったら、「CY90Z JOG90 の年式」になったのだけど、国外向けが含まれているため、CY90 となった。

CY90Z 1997 3WF5 [JOG90]
CY90Z 3WF5

JOG90 は1990年に発売されたモデルで、年式としては1997年が最終であった。エンジンは同時期に発売された AXIS 90 と共通で、ボア×ストロークが 50.0mm×42.0mm で 82.5cc の排気量のエンジンを搭載していた。


日本でのモデルコードは 3WF で、それ以外にスペインで 4CX のモデルコードで同じく JOG90 として発売されていた。いつものようにモデルコード一覧を。

code name year country remarks
3WF1 CY90Z 1990 日本 JOG90
4CX1 CY90 1991 スペイン JOG90
3WF2 CY90Z 1992 日本 JOG90
3WF3 CY90Z 1994 日本 JOG90
3WF4 CY90Z 1996 日本 JOG90
3WF5 CY90Z 1997 日本 JOG90

ここで目を惹いているのがスペイン向けの 4CX1 で、外観は JOG90 とほぼ同じなのだけど、駆動系を含めて色々と違っていたりする。ざっとスペックを眺めてみたのだけど、燃料タンクの容量が 3WF だと3.5リットルに対して 4CX1 では5リットルとなっている。これは AXIS 90 のような5.5リットルのタンクなのかと調べてパーツカタログを眺めてみると、サブタンクが付けられていた。

CY90 4CX1 燃料タンク
CY90 4CX1 燃料タンク

パーツカタログの図だけでではわかり辛い謎の丸いサブタンクとなっている。フランス語で Google 検索をしたり、eBay などでタンクが出品されていないか調べてみたりしたものの、この謎のサブタンクについては詳細がよくわからなかった。メットインの形状が異なっているので、メットイン下辺りに付くのだろうけど、日本の JOG90 に装着できるのだろうか。部品番号は 4CX-F4211-00 なので日本のヤマハの部品情報検索で調べてみたが、該当データは無しとなった。ヨーロッパでも発売終了の扱いだったので、詳細は闇の中となってしまっている。

このペースで、次回は日本向け CY90 のカラー一覧と、スペイン向けのスペックとの比較をしてみようかと。

CP50E TRYの年式

今日は CP50E TRY の年式を。再発売が決まった XG250 トリッカーの話とか、再発売された XT250 SEROW の話の方がアクセス数が伸びるのだろうけど、そこを目指している訳ではないので。

CP50E 1985 52W [TRY]
CP50E 52W

CP50E TRY は1985年に日本で発売されたモデル。1986年モデルでは小変更されたが、パーツカタログは出なかったようである。日本以外では1986年に南アフリカでも発売されている。


モデルコードとしては日本向けの 52W と、南アフリカ向けの 1NR なので表にするまでもないが、いつものようにモデルコード一覧を。

code name year country remarks
52W CP50E 1985 日本 TRY
52W CP50E 1986 日本 TRY
1NR CP50E 1986 南アフリカ TRY

商業的には成功したとは言えなかったようで、1986年4月発売の SH50 MINT にバトンタッチした形となった。後継の SH50 MINT は海外でも多く展開されて、2001年まで発売された息の長いモデルとなる。

1985年と1986年の 52W を比較しようと思ったが、先にカラー一覧を。南アフリカ向けもカラーリングは同じ。

code year photo
4UX2 1985 STORMY RED
CP50E 52W A


SILKY WHITE
CP50E 52W B


SOPHIA YELLOW
CP50E 52W C


RESORT BLUE
CP50E 52W D

まず、1985年と1986年の違いで、確認できるのはリアキャリア。1986年7月から 50cc でもヘルメットの着用が義務化され、その影響でヘルメットの収納のためのボックスが必須アイテムとなったのもあるのでしょう。時代と言えば時代だなと感じる。

CP50E 1985 52W
CP50E 52W 1985
CP50E 1986 52W
CP50E 52W 1986

南アフリカ向けでは、この斜めのキャリアが装着されていた。その代わり、フロントバスケットが標準で装備されていた。このバスケットは日本でオプションで発売されていたファッションバスケットと同じもの。
他に、日本向けのスターティングモーターでは、ヤマハ製のものか日本デンソー製のものが使われていたが、南アフリカ向けでは日本デンソー製のもののみに変わったぐらいで、エンジンや駆動系を含めて同じようであった。

南アフリカ向けが何台売れたのか、ちょっと気になったので調べてみたけどわからなかった。果たして、どのぐらい南アフリカで受け入れられたのだろうか。