CV50 の年式の前に

CE50 [JOG] のことを書いた流れで CV50 のことを書こうかと気軽に考えていたが、調べてみると想像以上に大変なことに気が付いた。やめようとも思ったが、途中まで書いたため、やれるところまで続けることに。いつも以上に更新の時間がかかるかもしれないけど。

CV50ZR 2007 5SW7 [JOG ZR]
CV50ZR 5SW7

CE50 に比べて何が大変かと言うと、海外向けの存在である。CE50 でも1980年代が含まれていて海外向けもあったが、CV50 ではその量が多いのである。モデルコードは確認できても、本当に販売されているかなどのチェックが色々と大変。


まず、CV50 は大きく2つに分けられる。
1つ目は1980年代に発売された、日本では BELUGA という販売名だったモデル。海外では RIVA や OEM 先で HERCULES CITY の販売名で発売された。

CV50E 1982 17L [BELUGA]
CV50E 17L

2つ目は21世紀に入ってから JOG の販売名で発売されたモデルで、日本で生産していたが途中で台湾生産に切り替えられた。このモデルも海外で販売されていたが、販売名は海外でも JOG のままであった。

CV50A 2001 5KN3 [JOG C]
CV50A 5KN3

CE50 のときもそうだったが、写真を見ると20年の歳月でどう進化したのかがわかる。
この2つ目のモデルでは、全てのモデルに該当しないが多機能リモートコントロールキーを装備していたため、「リモコン JOG」とも呼ばれている。

ざっと2つに分けただけでも、OEM や生産国変更など、厄介そうな話が出てきている。次回は見ただけでもその大変な感じがする1980年代の CV50 の年式についてを。SACHS の話はどこまで触れようかなど、まだまだ考え中。今日は BELUGA の名前に因んで、モデルの写真を白で統一してみた。

LSR125 RS NEO の発売

先日少し書いたが、今日は LSR125 [RS NEO] の発売についてを。

LSR125 2019 B0J1 [RS NEO]
LSR125 B0J1

LSR125 [RS NEO] は台湾ヤマハで2月26日に発表され、3月4日に発売となった。ポジション的に RAY と入れ替わった形となった。


RS NEO のモデル名は LSR125 で、最近の L で始まるモデル名が多いがそれに倣った形となっている。モデルコードは B0J が割り振られ、B0J1 となる。モデルは1つのみであるが、恒例なのでいつものモデル一覧を。

code name year frame remarks
B0J1 LSR125 2019 SEF81 RS NEO

RS の名前としては、RS ZERO が2014年モデルまで出ており、2016年ぐらいまで発売されていた。XC100L [RS ZERO] は 101.8cc の排気量で、LSR125 [RS NEO] になって排気量が上がったことになる。写真で RS ZERO と RS NEO を比較してみる。

XC100L 2014 1CG9 [RS ZERO]
XC100L 1CG9
LSR125 2019 B0J1 [RS NEO]
LSR125 B0J1

雰囲気を残しているが、排気量も異なるので別なモデルと思っても良さそうである。

LSR125 [RS NEO] の外観で気になるところは、フロントブレーキのディスクが車体右側に付いていること。台湾のモデルでは左側が多いイメージなのだけど、何故か右側となっている。ホイールは別なモデルから流用されているわけではなく、新採用なので何か考えがあってのことでしょう。ちょっと調べてみたがよくわからなかった。

LTS125 2018 2TS3 [AXIS Z]
LTS125 2TS3

それ以外の装備では、モータージェネレーターを採用している。そのため、セルフスターターモーターを外すること軽量化にもつながっている。

モータージェネレーター
LSR125 B0J1

パーツカタログを眺めると、このモータージェネレーターの大きさ自体は AXIS Z のジェネレーターと変わらない。そのため、コストも安くできてトラブルがないようであれば、これから AXIS Z や CYGNUS 系のモデルにも採用される可能性がある。

BLUE CORE エンジンに車体軽量化などを行い、台湾でのカタログ燃費が 55.8km/l となっている。台湾の AXIS Z でカタログ燃費が 55.3km/l なので、タイヤサイズを考えても少し物足りない感じがする。もう少し伸ばして欲しかったところ。
色々と特徴に欠けるため、輸入業者が日本へ輸入する可能性もそれほど高くない。AXIS Z とキャラクターが被る部分もあるし、デザインなり機構なり、もっと尖ったところがあればと思う。