XS125[XSR125]の発売と写真

YZF-R7 の発売が話題となっているが、先週下書きした XS125 [XSR125] の発売についてを、内容を変えて。
先週、ヨーロッパヤマハで XSR125 が発表された。モデル名は XS125 で、フレーム型式は RE44 、モデルコードは今のところ不明である。

XSR125 2021
XSR125 2021

製造はフランスの MBK 工場ではあるものの、タイヤはインドネシア製の IRC だったりと、コストダウンできる部分は輸入している。そんな状況からも、ヨーロッパにおいて 125cc とあれど色々と厳しいようである。エンジンは YZF-R125 や MT-125 と共通で、フレームも流用している。


下書きでは、ここでスペックなんかを書いていたのだけど、調べればどこにでもある情報なので、今回は製品の写真なんかに焦点を当てることにする。ヨーロッパヤマハの web サイトには、XSR125 の写真がいくつか掲載されている。

XSR125

この街中での写真は、今年の4月24日と、25日にポーランド第三の都市、Łódź (と書いてウッチと読むらしい)で撮影されたもの。撮影したのは、イタリア人のカメラマン Marco Campelli で、この人は自動二輪車の写真を得意としていて、ヤマハ以外でも Ducati や MV Agusta などの製品の写真も撮っている方。
今回の屋外の写真では、車体を直立に近い姿勢で撮るために、何枚かの写真で金属製の簡易スタンドを使っている。この形のものは初めて見た。

XSR125

遠景で車体全体が写るように撮るときは、サイドスタンドで止めないと不自然な感じをうける。そのため、こういった金具を使うことはないのだけど、今回の写真では使った上に中途半端な形で写っている。

XSR125

ポスター前での横からの写真でも、写っている。これぐらいだったら、消してしまっても良いと思うのだけど、そこは撮影者の Marco の拘りなのかもしれない。

XSR125

この簡易スタンドには滑り止めも付いてなさそうなため、風の強い日だったら倒れてしまうだろうなと思った。しかし、この傷を見る限り、実際に倒してしまったのかもしれない。こここそは修正すべき部分だと思うけど。

XSR125

ということで、今回はモデル写真が気になったのでそこに焦点を当ててみた。この XSR125 は、YZF-R125 と同様に日本に入ってくるのは難しいでしょう。正規販売は販売台数から望めないだろうし、並行輸入業者も価格面から輸入しないだろうし。
次回は、そろそろ YSDS の話でもしようかと考えている。

LCG125 [RAY ZR] の整備情報

今日は11日にヨーロッパで発表された XSR125 のことを書こうかと半分書いたものの、あまり面白い情報がなかったのでボツにして。ちょっと前に、インドの RAY ZR のフォークオイル量の質問が来ていたので、今日は LCG125 [RAY ZR] の整備情報についてを。

LCG125 2020 B2U3 [RAY ZR]
LCG125 B2U3

LCG125 [RAY ZR] なんて日本に入ってきているのかと調べてみたら、SOX が輸入販売していた。125cc クラスでも、世界に目を向けると安くて魅力的なモデルが出ているで、入手できるのはありがたいところ。パーツについては、いつまで面倒をみてくれるのかは気になるけど。


LCG125 [RAY ZR] はインドで2020年に発売されたモデルで、排出ガス規制の BS6 のために、フルモデルチェンジされて前モデルから排気量をアップした。SOX が輸入しているのは、前ブレーキがディスクの B2U1 と B2U3 のようで、B2U3 は装備が追加されたりしているようなので、両方について書くことにする。

code B2U1 B2U3
model LCG125 LCG125D
country インド インド
year 2020 2020
エンジンオイル
推奨オイル ヤマルーブ ヤマルーブ
SAE 粘度 10W-40 10W-40
グレード SG以上、MA/MB SG以上、MA/MB
エンジンオイル量
交換時 0.80 L 0.80 L
分解時 0.84 L 0.84 L
冷間時バルブクリアランス
IN 0.06~0.10 mm 0.06~0.10 mm
OUT 0.22~0.26 mm 0.22~0.26 mm
点火栓
種類 NGK CR6HSA NGK CR6HSA
ファイナルギヤオイル
推奨オイル ヤマルーブ
ギヤオイル
ヤマルーブ
ギヤオイル
ファイナルギヤオイル量
交換時 0.10 L 0.10 L
分解時 0.11 L 0.11 L
Vベルト
ベルト幅 21.2 mm 21.2 mm
ベルト使用限度 19.1 mm 19.1 mm
バッテリー
種類 YTZ6V YTZ6V
ヘッドライト
バルブ HS1 35/35W HS1 35/35W
ヒューズ
メイン 15 A 15 A
サブ 7.5 A 7.5 A
シグナル 7.5 A 7.5 A
DC ターミナル 2.0 A 2.0 A
バックアップ 7.5 A 7.5 A
タイヤ
フロントサイズ TL 90/90-12 54J TL 90/90-12 54J
リアサイズ TL 110/90-10 61J TL 110/90-10 61J
フロント装着 MAXXIS/M6307 MAXXIS/M6309
リア装着 MAXXIS/M6220 MAXXIS/M6310
冷間時タイヤ空気圧
1名時 フロント 150 kPa 150 kPa
1名時 リア 150 kPa 150 kPa
2名時 フロント 200 kPa 200 kPa
2名時 リア 200 kPa 200 kPa
ブレーキディスク
使用限度厚 F 3.0 mm 3.0 mm
フロントフォーク
オイル ヤマルーブ
サスペンションオイルG10
ヤマルーブ
サスペンションオイルG10
左量 54.0 cc 54.0 cc
右量 54.0 cc 54.0 cc
左オイルレベル 85 mm 85 mm
右オイルレベル 85 mm 85 mm

最近の小排気量のエンジンらしく、オイルフィルターは採用されていない。東南アジアでは、プラスチック容器の 0.8L のエンジンオイルが売られている。それがちょうど使い切れるエンジンオイル量になっている。オイルが余らず、地球にも優しい量である。

海外からの輸入モデルを見ていたら、色々と欲しくなってきた。もう駐輪場がいっぱいなので、何かを売らないと買えない状況なので、悩ましいところ。