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日本でシグナスX SRの2019年モデル発表

今日、日本でシグナス X SR が2019年モデルとして発売されると発表された。2018年モデルから外観が変更され、台湾での2018年モデルと同じ構成となった。聞いていた話だと9月に発売される予定であったので、ようやく発表された感じである。

XC125SR 2019 B8S1
XC125SR B8S1

既に書いてしまったが、モデルコードは B8S1 となり、フレーム型式は2017年から使われている SED8J が引き続き振られた。フレーム型式が変更されなかったのでわかるように、基本的なフレーム周りやエンジンについては変更されない。


今日発表された日本でのシグナス X SR は、台湾で2018年モデルとして発売された NXC125S / NXC125SA を踏襲する形となった。その台湾向けの NXC125S / NXC125SA と、発表された シグナス X SR XC125SR について一覧にしてみる。

code name year country frame remarks
B2J1 NXC125S 2018 台湾 SE735 Cygnus X
B2J2 NXC125SA 2018 台湾 SE736 Cygnus X
B8S1 XC125SR 2019 日本 SED8J Cygnus X SR

2019年モデルの前の2017年モデルと、今回の2019年のモデル、台湾での NXC125S のモデルを写真で比較してみる。

XC125SR 2017 BF92 (日本)
XC125SR BF92
XC125SR 2019 B8S1 (日本)
XC125SR B8S1
NXC125S 2018 B2J1 (台湾)
NXC125S B2J1

2018年までの BF9 から、今回発表された B8S1 への変更では、ライト周りとリアランプ周りのみである。写真ではわからない場所では、メーター周りと 12V の電源出力ジャックの追加が変更点となる。

台湾向け NXC125SA B2J2 との違いは、外観ではフェンダーに付けらている原付二種のマーク以外はほぼ同じ。見えないところでは、日本向けにキャニスターが付けられている。これは BF92, BF94 からの装備なので目新しいものではなく。部品単位で見ていくと、まずヘッドライトとポジションライトが違っている。気になったので写真で見てみる。

XC125SR 2019 B8S1 (日本)
XC125SR B8S1
NXC125S 2018 B2J1 (台湾)
NXC125S B2J1

ヘッドライトのアイラインの部分の色が違っている。それだけの違いか、走行車線の違いによりレンズカットも違っているか確認はできなかった。テールライトのアセンブリも部品番号が違っているようなのだけど、こちらは部品のどこが違っているのか確認できなかった。
他にはメーターの部品番号が違っているので、確認してみた。

XC125SR 2019 B8S1 (日本)
XC125SR B8S1
NXC125S 2018 B2J1 (台湾)
NXC125S B2J1

日本向けには ABS が装備されていないので、ABS の警告灯が省かれている。これは B2J2 NXC125SA でも同じ。その他の違いをよく見ると、時計の右側に描かれているバッテリーの表示が日本向けでは無くなっている。多分、部品番号が違っているのはこの表示の違いによるものでしょう。

歴代のモデルでは、日本向けと台湾向けで違いがそこそこあったりしたが、最近はだいぶ共通化してきた印象がある。アトラスなどの輸入販売会社も、B2J1 / B2J2 の輸入継続の判断が値段差次第となって難しそう。どちらにしても、魅力的なモデルであることには変わらない。

YZF-R125(2019)のモデルチェンジ

今日は先日ヨーロッパで発表があった YZF-R125 のモデルチェンジについて。YZF-R125 2019年モデルでは、モデルコードは新たに B5G が振られて、B5G1 となった。2017年モデルから使っている BR6 は BR61 と BR62 しか使われなかったことになる。

YZF-R125 B5G1
YZF-R125 B5G1

モデル名についても変更となり、これまではそのまま YZF-R125 が使われていたが、YZF125 となった。一昨年辺りから YZF-R6 が YZF600 になったり、YZF-R15 が YZF155 になった流れで、モデルチェンジのタイミングで YZF125 への変更。販売するときのペットネームは引き続き YZF-R125 が使われている。


最初に見た感想は、これまでのずんぐりしていた感じが無くなって、かなりシャープに見えるようになった。早速、写真で比較してみる。

YZF-R125 2018 BR62
YZF-R125 BR62
YZF-R125 2019 B5G1
YZF-R125 B5G1

これまでは、タンクがせり出していたと言うか、ヘッドライト上のフェアリングが低かったと言うか、それでずんぐりした印象になっていた。それがフェアリングが高くなったのもあって、すっきりした感じが出ている。YZF-R125 は2008年モデルから10年経って、ようやく大きなモデルチェンジがされた。

発売当初の2008年モデルと、モデルチェンジ前の2018年モデルと比較をしてみる。

YZF-R125 2008 5D71
YZF-R125 5D71
YZF-R125 2018 BR62
YZF-R125 BR62

ホイールやサスペンションが変更となっているが、シルエットは変わらずに発売され続けていたのがわかる。

新しく発売される2019年モデルで気になった装備があって、アクセル側のハンドルエンドにプロテクターが付けられた。

YZF-R125 B5G1

これは8月にサンマリノで行われた MotoGP で、Fenati が Manzi のブレーキを走行中に握るという暴挙に出たことに端を発し、ヤマハが急きょその対策のために取り付けた、という意図はなく、ただのプロテクターのようである。

モデルチェンジで最高出力の回転数が上げられたことにより、ドリブンスプロケットが48丁から52丁に増やされた。しかし、軸間距離を 25mm 短くしたために、チェーンのコマ数は2コマ減らして130コマとなっている。スパークプラグは現在発売されている 155cc 版の YZF-R15 と同じくMR8E9 に変更となった。このプラグは、まだ日本での入手にちょっと難があるものである。

VVA システム搭載のエンジン、アシスト・スリッパ―クラッチに、リアタイヤを140サイズに変更と、重量が増える要因があったが、スイングアームの変更や、ガソリンタンクを 0.5 リットル減らし、冷却水も 0.5 リットル減らすなどの影響もあって、ほぼ変わらない装備重量となった。

価格が高いのもあって、プレストは YZF-R125 を2010年以降輸入をしていない。他社は 125cc のスーパースポーツモデルを出してきているので、そろそろヤマハでも正式に発売して欲しいと願う。