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インドでMT-15発売

だいぶ遅くなってしまったが、今日はインドで発売された MT-15 についてを。

MTN155-A 2019 B9D1 [MT-15]
MTN155 B9D1

インドでは 150cc 前後のラインナップとして、水冷の YZF-R15, その廉価版の YZF-R15S, 空冷の FZ15 シリーズ、空冷の SZ シリーズが発売されており、カウルなしの水冷として MT-15 が加わった形となる。


MT-15 は既にタイ、インドネシアで発売されており、そのことには以前書いた。フィリピンと、発売前のようだがベトナムと、今回のインドを加えたモデルコード一覧を表にしてみる。

code name year country made in
B7D1 MTN155 2019 タイ タイ
B8D1 MTN155 2019 インドネシア インドネシア
B8D2 MTN155 2019 フィリピン インドネシア
B8D3 MTN155 2019 ベトナム インドネシア
B9D1 MTN155-A 2019 インド インド

インド向けではフロントホイールを YZF155 [YZF-R15] から流用、リアホイールを FZN250 [FZ25] から流用したため、他の国向けとは異なっている。タイやインドネシア向けなどでは、フロントホイールは YZF-R25 / YZF-R3 からの流用、リアは YZF-R25 / YZF-R3 のホイールをベースに新規設計されたものが採用されている。

違いを見てみるため、インド向けとインドネシア向けを写真で比較してみる。

MTN155 2019 B9D1 [MT-15 インド向け]
MTN155 B9D1
MTN155 2019 B8D1 [MT-15 インドネシア向け]
MTN155 B8D1

ホイール以外の違いでは、インド向けでは倒立フォークが採用されておらず、さらにインド向けではリアフレーム横にアシストグリップが付き、さらにサリーガードも備えている。写真ではわかり辛いが、スイングアームの構造も大きく異なり、インド向けではかなり簡易的な造りになっている。足回りだけを見ると、インド向けよりも東南アジア向けの方が豪華となる。

アジアでは 155cc クラスに各社力を入れており、熱いクラスとなっている。日本からすると中途半端な排気量ではあるが、スクーターを中心に日本でも発売されており、静かなブームとなった。MT-15 が日本で正式発売されるのは難しいと思われるが、どこかの輸入販売会社が販売するかもしれないので、少しだけ期待しつつ。

LSR125 RS NEO の発売

先日少し書いたが、今日は LSR125 [RS NEO] の発売についてを。

LSR125 2019 B0J1 [RS NEO]
LSR125 B0J1

LSR125 [RS NEO] は台湾ヤマハで2月26日に発表され、3月4日に発売となった。ポジション的に RAY と入れ替わった形となった。


RS NEO のモデル名は LSR125 で、最近の L で始まるモデル名が多いがそれに倣った形となっている。モデルコードは B0J が割り振られ、B0J1 となる。モデルは1つのみであるが、恒例なのでいつものモデル一覧を。

code name year frame remarks
B0J1 LSR125 2019 SEF81 RS NEO

RS の名前としては、RS ZERO が2014年モデルまで出ており、2016年ぐらいまで発売されていた。XC100L [RS ZERO] は 101.8cc の排気量で、LSR125 [RS NEO] になって排気量が上がったことになる。写真で RS ZERO と RS NEO を比較してみる。

XC100L 2014 1CG9 [RS ZERO]
XC100L 1CG9
LSR125 2019 B0J1 [RS NEO]
LSR125 B0J1

雰囲気を残しているが、排気量も異なるので別なモデルと思っても良さそうである。

LSR125 [RS NEO] の外観で気になるところは、フロントブレーキのディスクが車体右側に付いていること。台湾のモデルでは左側が多いイメージなのだけど、何故か右側となっている。ホイールは別なモデルから流用されているわけではなく、新採用なので何か考えがあってのことでしょう。ちょっと調べてみたがよくわからなかった。

LTS125 2018 2TS3 [AXIS Z]
LTS125 2TS3

それ以外の装備では、モータージェネレーターを採用している。そのため、セルフスターターモーターを外すること軽量化にもつながっている。

モータージェネレーター
LSR125 B0J1

パーツカタログを眺めると、このモータージェネレーターの大きさ自体は AXIS Z のジェネレーターと変わらない。そのため、コストも安くできてトラブルがないようであれば、これから AXIS Z や CYGNUS 系のモデルにも採用される可能性がある。

BLUE CORE エンジンに車体軽量化などを行い、台湾でのカタログ燃費が 55.8km/l となっている。台湾の AXIS Z でカタログ燃費が 55.3km/l なので、タイヤサイズを考えても少し物足りない感じがする。もう少し伸ばして欲しかったところ。
色々と特徴に欠けるため、輸入業者が日本へ輸入する可能性もそれほど高くない。AXIS Z とキャラクターが被る部分もあるし、デザインなり機構なり、もっと尖ったところがあればと思う。