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XTZ690 Tenere 700発売情報

既に2020年モデルがぽつぽつ発売されていたりする。今日は、その2020年モデルでだいぶ前から予告があった XTZ690 [Tenere 700] についてを。

XTZ690 2020 BW31 [Tenere 700]
XTZ690 BW31

あっさりと書いてしまっているが、2019年終わりに発売される Tenere 700 のモデル名は XTZ690 となった。2019年終わりに、まずはヨーロッパ向けが発売されるようである。


XTZ690 [Tenere 700] のヨーロッパ向けモデルコードは BW3 が割り当てられ、BW31 となった。さらに A2 ライセンス向けが BW32 となる。恒例なので、いつものモデルコード一覧を。

code name year country remarks
BW31 XTZ690 2020 欧州
BW32 XTZ690-U 2020 欧州 A2 ライセンス向け

どうも欧州で POLICE 向けの車両も用意されているとの話があって。この POLICE 向けについては、MT-07 Tracer の POLICE 向け仕様があるため、本当に出るのかは不透明な感じなので、今後の動きを注視する予定である。

同じエンジンを搭載する MTN690 [MT-07], MTT690 [MT-07 Tracer], XTZ690 [Tenere 700] ヨーロッパ向けのスペックをざっと比較してみる。

code B4C9 BC64 BW31
model MTN690-A MTT690-A XTZ690
name MT-07 MT-07 Tracer Tenere 700
欧州 欧州 欧州
年式 2019 2018 2020
全長 2085 mm 2138 mm 2370 mm
全幅 745 mm 806 mm 905 mm
全高 1090 mm 1270 mm 1455 mm
軸距 1400 mm 1450 mm 1595 mm
最低地上高 140 mm 240 mm
装備重量 183 kg 196 kg 204 kg
指定ガソリン レギュラー プレミアム
燃料容量 14.0 L 17.0 L 16.0 L
キャスター 24.8° 25.0° 27.0°
トレール 90 mm 90 mm 105 mm
Fブレーキディスク径 282 mm × 2
Rブレーキドラム径 245 mm × 1
Fタイヤ 120/70 ZR17 TL 90/90 R21 WT
Rタイヤ 180/55 ZR17 TL 150/70 R18 WT
ボア×ストローク 80.0 × 68.6 mm
圧縮比 11.5 : 1
スパークプラグ LMAR8A-9
1次減速比 77/40 (1.925)
2次減速比 43/16 (2.688) 46/15 (3.067)
インジェクター EHDW38-1

XT660Z [Tenere] で23リットルあった燃料容量が、XTZ690 [Tenere 700] で大幅に減ってしまったのが残念なところ。その差を埋めるほどの燃費向上があれば納得もできるところだが、MT-07 / MT-07 Tracer の燃費を見る限り、差を埋めるほどは期待できそうにない。

個人的に砂漠の真ん中でオイル交換をしたり、旅先の駐車場でフロントフォークオイルを交換をしたことがあるが、ロングツーリングするにはやっぱりセンタースタンドが欲しい。あるとチェーンの手入れもだいぶ楽になるし、パンク修理も効率が上がるし。多少重くても良いので、付けて欲しい装備。

XTZ690 BW31

スペックを含めて全体的に悪くないと感じるが、これまで発売予告を引っ張った割に、見た目以外の特長が薄い気がして。アドベンチャー向けとして本気さはぐっとわかるし、時代を反映した外観も新鮮さがあるものの、実際にその本気さが必要な人はどれだけいるのか、というところもあるし。MT-07 Tracer と Tenere 700 の中間、走破性と整備性のバランスがあって、もっと気軽に旅に出られるような廉価版があっても良いのかなと思ってしまう。

YZF-R25 2019年モデルコード

日本での YZF-R25 の2019年モデルは3月28日に発売であったが、問題が発生してデリバリーが遅れているようである。そんな話もあるが、各国での YZF-R25 / YZF-R3 の2019年モデルが各国で出揃ってきたので、今日は2019年モデルのモデルコード一覧を。

YZF250 2019 BS72 [YZF-R25]
YZF250 BS72

YZF-R25 は世界的に見ると発売国が少なく、インドネシア、トルコ、マレーシア、日本の4か国である。インドネシア向けがあるため、日本でもなんとか 250cc クラスとして売されていると言っても良いぐらいである。


さっそく、YZF-R25 2019年モデルのモデルコード一覧を。BS7 の発売が先のため、アルファベット順に並べず前に出している。

code name year country remarks
BS71 YZF250 2019 インドネシア
BS72 YZF250 2019 インドネシア Movistar
B3P1 YZF-R25 2019 日本
B4P1 YZF250 2019 マレーシア
B5P1 YZF250-A 2019 インドネシア
B6P1 YZF-R25A 2019 日本
B6P2 YZF250-A 2019 トルコ

インドネシア向け BS7 が割り振られた後、YZF-R25 発売国である各国向けを順次割り振ったことがモデルコードからわかる。
これを、YZF-R3 の一覧も入れて確認してみる。

code name year country remarks
B5L1 YZF320-A 2019 ベトナム
B5L2 YZFR3AK 2019 USA
B5L3 YZFR3AK 2019 カナダ
B5L4 YZF320-A 2019 フィリピン
B5L5 YZF320-A 2019 コロンビア、メキシコ
B5L6 YZF320-A 2019 タイ
B5L7 YZF320-A 2019 タイ Movistar
B7P1 YZF320-A 2019 欧州
B7P3 YZF320-A 2019 UK
B7P5 YZF320-A 2019 台湾
B7P6 YZF320-A 2019 ロシア
B7P7 YZF320-AK 2019 オセアニア
B8P1 YZFR3K 2019 USA

B5L が最初に割り振られて、さらに B7P, B8P が割り振られている。B3P~B8P と連続で割り振られていることから、発売国がその時点で決められ、さらに YZF-R25 と YZF-R3 と同時に進められたことがわかる。さらに、最近の B で始まるモデルコードの割り振り方も、これを見ると少しずつわかってくる。

Movistar カラーが発売されているインドネシアとタイは、発売されるだけあって販売台数が飛び抜けているのでしょう。日本でも発売できるぐらい売れて欲しいところである。