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YZF-R25 2019年モデルコード

日本での YZF-R25 の2019年モデルは3月28日に発売であったが、問題が発生してデリバリーが遅れているようである。そんな話もあるが、各国での YZF-R25 / YZF-R3 の2019年モデルが各国で出揃ってきたので、今日は2019年モデルのモデルコード一覧を。

YZF250 2019 BS72 [YZF-R25]
YZF250 BS72

YZF-R25 は世界的に見ると発売国が少なく、インドネシア、トルコ、マレーシア、日本の4か国である。インドネシア向けがあるため、日本でもなんとか 250cc クラスとして売されていると言っても良いぐらいである。


さっそく、YZF-R25 2019年モデルのモデルコード一覧を。BS7 の発売が先のため、アルファベット順に並べず前に出している。

code name year country remarks
BS71 YZF250 2019 インドネシア
BS72 YZF250 2019 インドネシア Movistar
B3P1 YZF-R25 2019 日本
B4P1 YZF250 2019 マレーシア
B5P1 YZF250-A 2019 インドネシア
B6P1 YZF-R25A 2019 日本
B6P2 YZF250-A 2019 トルコ

インドネシア向け BS7 が割り振られた後、YZF-R25 発売国である各国向けを順次割り振ったことがモデルコードからわかる。
これを、YZF-R3 の一覧も入れて確認してみる。

code name year country remarks
B5L1 YZF320-A 2019 ベトナム
B5L2 YZFR3AK 2019 USA
B5L3 YZFR3AK 2019 カナダ
B5L4 YZF320-A 2019 フィリピン
B5L5 YZF320-A 2019 コロンビア、メキシコ
B5L6 YZF320-A 2019 タイ
B5L7 YZF320-A 2019 タイ Movistar
B7P1 YZF320-A 2019 欧州
B7P3 YZF320-A 2019 UK
B7P5 YZF320-A 2019 台湾
B7P6 YZF320-A 2019 ロシア
B7P7 YZF320-AK 2019 オセアニア
B8P1 YZFR3K 2019 USA

B5L が最初に割り振られて、さらに B7P, B8P が割り振られている。B3P~B8P と連続で割り振られていることから、発売国がその時点で決められ、さらに YZF-R25 と YZF-R3 と同時に進められたことがわかる。さらに、最近の B で始まるモデルコードの割り振り方も、これを見ると少しずつわかってくる。

Movistar カラーが発売されているインドネシアとタイは、発売されるだけあって販売台数が飛び抜けているのでしょう。日本でも発売できるぐらい売れて欲しいところである。

CV50 のカラー1

今日は1980年代の CV50 のカラーについてを。と言っても、海外向けの CV50 は不明なところが多いため、日本向けに限定することにした。

CV50 1984 44F [HERCULES CITY 50]
CV50 44F

海外向けは日本向けと同じカラーラインナップであるが、44F では日本向けにはない黒色があった。日本では車名が車名なので白は外せないし、当時赤は外せない色だったようなので、日本で黒が発売される余地がなかったのかもしれない。


1980年代の CV50 [BELUGA] 日本向けのカラー一覧を。5G6 と 5G7 ではカラーが同じなため、まとめている。

code year photo
5G6 1981 RAIN BLUE
CV50E 5G6 A


CLEAN WHITE
CV50E 5G6 B


SUNSHINE RED
CV50E 5G6 C
5G7 1981
17L 1982 CHAPPY RED
CV50E 17L A


ROYAL SILVER
CV50E 17L B


CLEAN WHITE
CV50E 17L C

17L が発売されたときは上記の3色の設定だったが、パーツカタログでは COSMIC BLUE が書かれている。後日追加で発売されたか、発売予定であったが中止されたか、調べてみたがわからなかった。今となっては市場に出回って数も少なく確認もできなかったので、どこかで新しい資料を見かけたらまた追記したいと思う。

ヤマハでの量産市販車で初めて V ベルトを使った CVT の変速機を搭載し、S50 [PASSOL] が確立したスクーターの位置付けを CV50 [BELUGA] で不動のものとした形となった。販売台数はライバル車に及ばなかったようで、BELUGA もそうだし SALIENT も名前の付け方が販売に影響したのではと思ってしまう。

1984年の 17L [BELUGA D] では、以下の装備が変更・追加されている。

・フロントトランクを追加
・シート形状変更
・左バックミラーを追加
・リアキャリア形状変更
・オートチョークの変更
・点火時期の変更

上記以外のその他にも多くの改良が加えられており、カタログ上の最大馬力やトルクの変更はないものの、始動性や利便性が向上している。

CV50E 1982 17L [BELUGA D]
CV50E 17L

次回は21世紀に入ってからの CV50 [JOG] のカラー一覧にしたいところなのだけど、かなり長くなりそうなので2つに分けるかもしれない。